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49.マッパより恥ずかしくなくない?

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狙われてるんだなーと思った。
僕も以前、公衆トイレで何度となく覗かれた経験がある。
そういう場所だと知らずに使っていたからだ。

「君は、何と言うか…」
「僕はゲイじゃないです。ゲイ人みたいな名前ですけど、ごめんなさい!」
「いや、そんな事は大きな声で言わなくても大丈夫だよ」
「僕はゲイじゃ…」涙声。

「気にしなくっていいって。そういうのは自由なんだから」
「はい。斗夢さんて優しいんですね。思った通りです」

「でも意思表示ははっきり示した方が良い」
「わかりました。今日は側に居てもらえますか?」
「僕は安全?」
「違うんですか?動画では女の人としてましたよね?」
「あ、まあ。時と場合によって… あは」

隣り合ったロッカーの前。
脱衣所でいつも思う事。
上から脱ぐか下から脱ぐか。
そーいえば前を隠す物がないぞ。

「タオルはないのかな?」
「ロッカーの中にありますよ。剃刀、ミニ石鹸。女湯にはサニタリー用品も。代金は後払いです」
「至れり尽くせりだねー」
僕はロッカーを開けて中から小さな袋を取り出した。
パンツかな?

「これって貴重品入れ?」
「タオル地のペニスケースです」
やはりこうゆー流れか。

「口の所がゴムになってますから包んで巻くのが主流です」
「主流って他にやり方あんの?」
まさきはまたモジモジしだした。

「いーよいーよ。百聞は一見にしかずだよね」
「はい。じゃあ脱ぎますので見ないで下さいね?」
「離れたらいーじゃん」
「そういう意味じゃ…」涙目。

「嘘ウソ。わかったから、ネ?」
「はい!」
割りと面倒くさいなー。

僕はTシャツを脱ぎ、Oバックタイツを脱いだ。
ペニスケースを手にとり、オチンチンにハメハメ…
口を広げてタマタマに被せる。
キツめのゴムがペニスと陰のうの根本を心地好く締め付ける。
ヤバくね。コレ。

「これさー。隠してるけどさー。マッパよりむしろ恥ずかしくなくなーい?」
僕は股を広げて上下に動いてみた。

「モロちんより良くなくないですか?斗夢さんはフリちんの方が良くなくなくなくないんですか?」

「何言ってんかわかんなくなくなくなーい?」

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