VR斗夢／SEASON.2 〜Stop fucking around〜 人がいない時にも定期的に水が流れます。

13.♂か♀か

イヤな予感的中。

スカートをめくるとパンツでグル巻きにしたおちんピーの先っちょが赤く点滅してる。

なんだコレ！？

ピコン！ピコン！


あと、3分てこと？

と、その時、頭の中でスパークが起きた。

目も眩む閃光と。

何百発もの打ち上げ花火と。

遠のく意識の中で叫んだ。

3分経ってないじゃーん！！て。


［使用上の注意］

安全の為、一時停止機能［世界が静止した日］の活動制限時間は一日30分とさせて頂きます。
復帰は時系列30分後の世界からの開始となりますのでご注意下さい。
なお、復帰10秒前に警告音が鳴りカラータイマーが点滅します。
警告音とカラータイマーは2秒毎に間隔が速まります。
次の跳躍(ジャンプ)に備えて下さい。
跳躍(ジャンプ)の際、突発的睡眠や意識消失を引き起こす可能性があります。
自動車の運転等はお控え下さい。
危険を察知したらメインメニューに戻り電源を切るか、コールセンターまでご連絡……


艶子さんに引っ叩かれる夢を見て目が覚めた。

そこはまだ艶子さんの部屋のようだ。
僕は床に座ってた。
結束バンドか何かで後ろ手に縛られてるらしい。
解こうとして横に倒れた。
足も縛られている。

誰かが僕を起こしてくれた。
誰だろう？

「誰だ！」
「それはこっちのセリフだろ。助けてやったのに礼くらい言え」

声は後ろから聞こえた。

ハスキーな声だ。♂か♀か。


「くそー」
「まっ、気が付いたんなら良かった。いや、どーかな。気が付いた事を後悔するかもな」

「ねえ、ここは艶子さんの部屋でしょ？」

「当たり前だ。あほー。お前が押し入ったんだろ。頭の打ち所が悪かったか」

口の悪いヤツだ。