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第二章 黒狼と撃癒師
第23話 撃癒師と徒競走
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どちらが先に入浴するかは、大きな問題だ。
カールはサティナに決断を迫られて、心臓のバクバク感を止められない。
教会の鐘が普段より数倍速く掻き鳴らされている感触を味わっていた。
「旦那様がお先にどうぞ」
それは世間でいえば当たり前の順列で。
家長たるものが最初に、次に長男が、次男がと入り、祖父母が入り、嫁が入るのは湯も冷めやらぬ頃になる。
それは当たり前のことだった。
サティナはちょっと意地悪なところを見せて「一緒に入りますか?」なんて言って、今度はベッドではなく来客用に置かれているソファで隣合わせに座っていたら膝を寄せてきた。
カールが身をよじると「嘘ですよ」と解放される。
大人の恋愛はなんて大変なんだ……。
少年はもっと兄弟子や姉弟子たちに色々と教わっておくべきだったと後悔した。
とはいえ、実際に訊けば、彼らもまた悪戯心に満ちた対応をして来るに違いない。
「なっ、何をしたいの!」
「いえ特には……これから長いお付き合いになるのだと、思っただけです」
「ああ、うん」
忘れていた。
サティナは三人の夫を短期間のうちに相次いで亡くしているのだ。
また早い別れを迎えるは嫌だろう。
悲しみの海から自分を引き上げるのはとても難しい。
もしカールがそんな状況に置かれたらとても一人では生きていけない。
女性ならではの強さがそこにはある。もしくはそうならなければあの土地では生きてこれなかったのかもしれない。
「長くいたいね。でも僕はそんなに男らしくないけど」
そう言ったら彼女はそれまでの不機嫌とか何もかも忘れたみたいに眉尻に涙を溜めるくらい笑ってくれた。
彼女の心のどこかにあった悲しみが北風に吹かれて散ってゆく雲のようにどこかに消えたみたいで、カールもまた、安堵を覚えた。
「どうしたの。僕、変な事言ったかな……」
「だって、あなた。カール、あんなに男らしかったのに。それが違うなんて」
途切れ途切れ。
言葉の合間に笑いが生れる。
どちらかに想いがよれば、どちらかが傾いていた。
天秤のように片方にばかり押し寄せていた感情の波が、ようやく均等に行き渡っていた。
「どこが男らしいって? そんなに笑わなくてもいいじゃない」
「だって……」
少年はむくれる。
頬を膨らませ、眉根に皺を作って、長椅子の片側によってしまった。
不機嫌になったわけではない。
ただ、気恥ずかしさが先に立つ。それを妻に知られたくなかっただけだ。
死んだ師匠を除けば、これほど距離感が近くなった他人はいなかった。
弟子仲間もみんなカールの強さ、能力の高さを知りながら、展開の速さと顛末の呆気なさによそよそしくなった。
「カール。ごめんなさい、あなた」
「うん」
サティナは指先で眉尻に溜まった涙を拭くと、夫にそっと寄り添った。
穴の中では背中しか知らなかった彼女が、今度は後ろにいた。
肩の上に覆いかぶさるようにしてサティナはカールを抱きしめる。
「馬鹿にしたのではないの。怒ってくれたあなたと、いまのあなたがあまりにも違うから。その落差につい」
「うん」
「怒っていますか」
ううん、と首を振る。
胸元で重ねられている妻の手に、自分の手のひらを合わせた。
「慣れてないそれだけ、かな。笑われるのには慣れてるけど。嘲りを受けるのには慣れてるけど」
「けれど?」
「驚いて笑われたのはあまりない、かな」
「あなたは本当に恥ずかしがり屋さんね。どうしたらあんな風な物言いができるようになるのかしら」
彼の態度がどうすればあんな風にかっこよくなるんだろうと、サティナは首を捻る。
いつもあれくらい強気に出てもいいような気がするのだけれども。
この年若い夫はまだまだ内気なようで。
その成長ぶりを見届けるのも悪くないと彼女は思っていた。
「わからないよ。誰かのために怒ったことなんてあんまりないし」
「普通はそんなにないと思います」
「だよね……。あの立場になることもほとんどないと思う」
「貴重な経験をしましたね」
「まったくだよ」
二人でそう言ってケラケラと笑い合った。
初めてまともに感情が通じ合った気がする。
そんな夫婦だった。
「それでどうしますか」
「一緒にはとりあえずなしで……」
「ではあなたがお先に」
「うん」
夫婦生活における主導権は妻に握られた。
久しぶりに首まで浸かった湯船の中で、職場の上司が言っていた言葉を思い出す。
結婚は人生の墓場だ。
恋愛をしている時は、お互いの左右の足をそれぞれ出し合って、縛ったまま歩く徒競走のようなものだ。
結婚したら今度はそこに障害物競走が加わる。
いろんな障害物がやってきて走りながら夫婦二人で息をぴったりと合わせてそれを乗り越えなければならない。
飛び越えなければ失敗する。
怪我をするときも楽しむときも二人一緒に。
それが結婚だと上司は語っていた。
「つまりこれが……その第一歩」
うまくやっていく自信がないけれど何とかしなければ、破綻する。
周りの人はそう言いそうだった。
歳の差もある。
結婚の歴も違う。
しかしなぜかうまく行く気がする。
彼女とは、ずっと長い間うまくやっていけるような予感がするカールだった。
カールはサティナに決断を迫られて、心臓のバクバク感を止められない。
教会の鐘が普段より数倍速く掻き鳴らされている感触を味わっていた。
「旦那様がお先にどうぞ」
それは世間でいえば当たり前の順列で。
家長たるものが最初に、次に長男が、次男がと入り、祖父母が入り、嫁が入るのは湯も冷めやらぬ頃になる。
それは当たり前のことだった。
サティナはちょっと意地悪なところを見せて「一緒に入りますか?」なんて言って、今度はベッドではなく来客用に置かれているソファで隣合わせに座っていたら膝を寄せてきた。
カールが身をよじると「嘘ですよ」と解放される。
大人の恋愛はなんて大変なんだ……。
少年はもっと兄弟子や姉弟子たちに色々と教わっておくべきだったと後悔した。
とはいえ、実際に訊けば、彼らもまた悪戯心に満ちた対応をして来るに違いない。
「なっ、何をしたいの!」
「いえ特には……これから長いお付き合いになるのだと、思っただけです」
「ああ、うん」
忘れていた。
サティナは三人の夫を短期間のうちに相次いで亡くしているのだ。
また早い別れを迎えるは嫌だろう。
悲しみの海から自分を引き上げるのはとても難しい。
もしカールがそんな状況に置かれたらとても一人では生きていけない。
女性ならではの強さがそこにはある。もしくはそうならなければあの土地では生きてこれなかったのかもしれない。
「長くいたいね。でも僕はそんなに男らしくないけど」
そう言ったら彼女はそれまでの不機嫌とか何もかも忘れたみたいに眉尻に涙を溜めるくらい笑ってくれた。
彼女の心のどこかにあった悲しみが北風に吹かれて散ってゆく雲のようにどこかに消えたみたいで、カールもまた、安堵を覚えた。
「どうしたの。僕、変な事言ったかな……」
「だって、あなた。カール、あんなに男らしかったのに。それが違うなんて」
途切れ途切れ。
言葉の合間に笑いが生れる。
どちらかに想いがよれば、どちらかが傾いていた。
天秤のように片方にばかり押し寄せていた感情の波が、ようやく均等に行き渡っていた。
「どこが男らしいって? そんなに笑わなくてもいいじゃない」
「だって……」
少年はむくれる。
頬を膨らませ、眉根に皺を作って、長椅子の片側によってしまった。
不機嫌になったわけではない。
ただ、気恥ずかしさが先に立つ。それを妻に知られたくなかっただけだ。
死んだ師匠を除けば、これほど距離感が近くなった他人はいなかった。
弟子仲間もみんなカールの強さ、能力の高さを知りながら、展開の速さと顛末の呆気なさによそよそしくなった。
「カール。ごめんなさい、あなた」
「うん」
サティナは指先で眉尻に溜まった涙を拭くと、夫にそっと寄り添った。
穴の中では背中しか知らなかった彼女が、今度は後ろにいた。
肩の上に覆いかぶさるようにしてサティナはカールを抱きしめる。
「馬鹿にしたのではないの。怒ってくれたあなたと、いまのあなたがあまりにも違うから。その落差につい」
「うん」
「怒っていますか」
ううん、と首を振る。
胸元で重ねられている妻の手に、自分の手のひらを合わせた。
「慣れてないそれだけ、かな。笑われるのには慣れてるけど。嘲りを受けるのには慣れてるけど」
「けれど?」
「驚いて笑われたのはあまりない、かな」
「あなたは本当に恥ずかしがり屋さんね。どうしたらあんな風な物言いができるようになるのかしら」
彼の態度がどうすればあんな風にかっこよくなるんだろうと、サティナは首を捻る。
いつもあれくらい強気に出てもいいような気がするのだけれども。
この年若い夫はまだまだ内気なようで。
その成長ぶりを見届けるのも悪くないと彼女は思っていた。
「わからないよ。誰かのために怒ったことなんてあんまりないし」
「普通はそんなにないと思います」
「だよね……。あの立場になることもほとんどないと思う」
「貴重な経験をしましたね」
「まったくだよ」
二人でそう言ってケラケラと笑い合った。
初めてまともに感情が通じ合った気がする。
そんな夫婦だった。
「それでどうしますか」
「一緒にはとりあえずなしで……」
「ではあなたがお先に」
「うん」
夫婦生活における主導権は妻に握られた。
久しぶりに首まで浸かった湯船の中で、職場の上司が言っていた言葉を思い出す。
結婚は人生の墓場だ。
恋愛をしている時は、お互いの左右の足をそれぞれ出し合って、縛ったまま歩く徒競走のようなものだ。
結婚したら今度はそこに障害物競走が加わる。
いろんな障害物がやってきて走りながら夫婦二人で息をぴったりと合わせてそれを乗り越えなければならない。
飛び越えなければ失敗する。
怪我をするときも楽しむときも二人一緒に。
それが結婚だと上司は語っていた。
「つまりこれが……その第一歩」
うまくやっていく自信がないけれど何とかしなければ、破綻する。
周りの人はそう言いそうだった。
歳の差もある。
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しかしなぜかうまく行く気がする。
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