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開放

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 それはそうと、エドワードと言う男、彼は戦に秀でている。キャシーと直接比べることはできないが、いい働きをしてくれる。そう、一人第3地区に出向いて、ハルクと交渉したのだ。

 私が直接ハルクと会って会談する。そうすれば、全てが終わる。ハルクも悪くないと考えた。

 ハルクは第3地区の戦士たちに戦いの終結を宣言した。武装解除し、私のいる城まで行進することを約束した。エドワードの知らせを聞いた私はすごく喜んだ。しかしながら、キャシーはあくまでも戦うことを主張して聞かなかった。

「いくら全ての責任を委ねたと言っても、私が王だ。これ以上、国民同士が傷つくことを私は許さない!」

 私が一人前に王様らしかったのは、きっとこの時だけだったのかもしれない。

 キャシーは私の提案を一応受け入れた。しかしながら、彼らの身分は捕虜扱いとした。

「それじゃいけないだろう」

「いえ、これが最大限の譲歩です。王様!」

 キャシーは虫の居所が悪くなったのか、一人部屋に帰っていった。
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