リバイバル・娼婦！～婚約破棄のその後～

その5

「それで……頭にきたマリアは、カレンに対して、虐めるようになったわけか……」

「はい、どうもそのようでございます。ですから、お兄様？？？？？？私が全ていけないのです。私が……マリア様を嫉妬させるようなことをしてしまったので……マリア様は…………」

カレン様は薄っすらと泣き出しました。いや、カレン様という女は、非常に芝居が上手です。おかげで、会場に居合わせた人々はみな、カレン様に同情しました。そして、私は瞬く間に、悪者となってしまったのです。まあ、これも予想していた通りの展開になっただけのことなのですが……。

「さあ、マリア。ここまで来ても、君は言い逃れを続けるつもりなのかい？？？？？名門である公爵家の血筋に泥を塗ったことはもう事実なのだ。しかしながら……この度の一件について、カレンは寛大なる処罰をと、望んでいるわけだ。だから……追放だけは免れるだろうな。後は……修道院行きになるか、あるいは……」

クロイツ様は、私に対する処罰を検討するようになった。まあ、修道院もいいのですが、他にも選択肢はいくつかありました。どっちにしても、私はこれ以上戦う気力がありませんでした。公爵家がどうとか、そう言うものは、どうでもよくなりました。だって、この世の中は貴族のせいで大部腐っているわけでございますから、いっそのこと、我が家が滅んでしまっても、私は別にそれを悲しむ必要はないのだと思いました。