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その38

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実際、平和宣言が発表されたわけで、これ以上ライド様と一緒にいる必要はないと思った。

「私、家に帰ってもいいわよ。もうここに居残る必要はないから」

私がこう言うと、ミーシャは、

「そうなのですか?」

と尋ねた。

「そんなことはないよ。私は君のことが好きだからね」

ライド様が会談を終えてやってきた。

そんなこと言うな、と私は心の中でささやいた。

「君のお兄様はずいぶんとユニークな人だね」

「ありがとうございます」

別に褒められているわけではないのかもしれない。でも、とりあえず、礼を言うことにした。

「君のおかげで世界は平和になる。これからもよろしく頼むよ」

はいはい、よろしくお願いします。
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