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寄宿舎生活 その13

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アニーの場合、容姿は全く悪くない。むしろ、その透き通った身体を見ていると、まるで女神のようで、実際に彼女の語り声には五月の風がにじんでいる。

「でもね、君みたいなお荷物は一生婚約できないんだよ!!!目の見えないやつなんて、何もできないじゃないか!」

「どうしてそんなことを言うのよ!」

私が仮にアニーを恋しく思ったとして、アニーと婚約するだなんて言い出したら、皇帝陛下は却下なさるだろう。

お母さんはどう思うんだろうか?

「ディーノ様!この男たちに謝らせてくださいよ!そんなことで人を差別してはいけません!」

「差別じゃないよ、実際にそうだと言っているんだ。そこまで言うのなら、試しに宮様を振り向かせて見せろよ!」

「何を言ってるの?そんなこと、簡単に決まっているじゃない!アニーはね、こんなに可愛いんだから!そうだわ、あなたたちみたいなバカ男には不向きだから、ディーノ様に好きになってもらえばいいのよ!!!」

しかしながら、私はどうしてこう、女というのは他人の世話を焼くのが好きなのか、疑問に感じた。良いことをしていると、自分の中で思っているのだろうか?これは逆効果だと思うのだが……それは置いておこう。
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