伯爵様は婚約破棄がお好き?

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伯爵様が私のことを愛していると、そうおっしゃっているのです。

それなのに……。

「突然んですまないが、婚約破棄だ……」

こう言い出されてしまいますと、私はもはや返す言葉が見当たりませんでした。

「どうしてですか??」

必死に抵抗を試みますが、それは虚しく不完全なものでした。

令嬢である私が何を言っても、全く聞く耳を持たなかったのです。

それはそれは、悔しかったのです。

でも、どうにもならなかったのです。

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