上 下
2 / 2

追放?

しおりを挟む
追放された……あらあら、それは大変ですね?

ということは、フィンゴリモド様は無職なのですか???あらあら、それは本当に大変ですね???

私はお陰様で元気にやっておりますが……ええ、私ともう一回婚約したいのですか???

そうですね……一万歩譲って、あなた様が第一王子様のポジションにあるのならば、考えなくもないですが……無職なのに、あなた様と婚約するだなんて、とても考えられないですねえ……。

ほら……誰か来ましたよ?ああ、そうだ。あれが噂の詐欺人間ですね???懐かしい顔ですねえ。

そうだ!!!どうせだったら、お父様を呼んできて、あなたがたを追い払ってもらいましょうか?ああ見えても、私のお父様は、婚約破棄が決まってから、いつの日か復讐を遂げることを、決めていたのでございます。

そうです、それがいいですね!!!さあ、お父様を呼んでまいりますから、少しお待ちくださいな!!!



あれ……フィンゴリモド様の姿がありませんねえ。どこに行ったのでしょうか???

ひょっとして……あの女に襲われたのでしょうか???


お父様は二人のことを追いかけ始めました。二人がどうなっているのかは知りませんが、お父様は亢奮しておりました。ああ、この後どうなるのでしょうねえ……。

こうして、高みの見物をするのも、案外いいものですね。後は、天に任せて、昼寝でもしましょうか。お父様が帰って来る頃には、決着がついているでしょう。さあ、休憩休憩……。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。


処理中です...