婚約破棄からの誘拐？？？

誘拐？？？

「誘拐だって？？？？？それで、身代金は？？？？？」

とある伯爵様が誘拐された、という知らせが入りました。国中は大慌てでした。というのも、この伯爵様は、後にとある皇女様と婚約することになっていたからです。

「身代金につきましては、特に連絡はありません！！！！」

「そうか、それで、犯人の狙いは何なんだ？？？？」

「分かりません！！！！」

「すぐに調べるんだ！！！！」

「承知しました！！！！！！」

しかし、暫くして、犯人を名乗る女から、伯爵様家族の元に、知らせがきました。

「私との婚約を破棄するから……そんなふざけたことを言われて腹が立ちました。分かってください……」

「どういうことだ！！！！！」

家族たちは、意味が分からなかったようです。伯爵様は遊びの女を何人か持っていました。そのうちの一人が謀反を起こしたことになるわけです。

「それで、何が望みなんだ？？？？？？？？？？」

「望み……そんなものはありません。ただ、皇女様や、他の方々にもぜひ見てもらいたいと思うんですよ。つまりね、この伯爵様が詫びながら死んでいく様を！！！！！！」

「お前にそんな権利があると言うのか！！！！！！」

家族たちは切れました。ですが、女は冷静でした。

「ありますよ。だって、実際のところ、こうして一人の女の人生を滅茶苦茶に壊したじゃないですか？？？？？それだけで十分ではありませんか？？？？？？一人の女をも幸せに出来ない男に、他の女、ましてや、皇女様を幸せに出来るはずがないですよ。王族の皆さんも、そこらへんはきちんと理解した方がよろしいかと…………」

私はもう何も考えることができませんでした。

「さて……そろそろ時間ですね。それでは、さようなら……」

時が止まりました。さて、これからどうなるのでしょうか？？？？？？？