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その31

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「お前たちにもはや、生きる権利などはないのだ!!!!!!!婦女を凌辱する罪は重いのだ!!!!!!!」

こう言って、ゲルストマンは、すぐさま男たちの首をはねようとした。

「お待ちになってください……」

そんなゲルストマンを止めたのは、ソフィアだった。

「ゲルストマン様。お待ちください。元はと言えば、メイドたちの言いつけを守らずに、一人で旅をしたこの私が悪いのです。ですから……この者たちを許してやってくださいませ……」

ソフィアは必死に訴えた。

「それはどうして…………」

ゲルストマンは、ソフィアに真意を質問しようと思ったが、彼女の瞳を見て、それを止めた。無駄な殺生を嫌う姿だと、すぐに分かったためだったのだ……。

「分かりました。それでは……この者たちを湖に鎮めたいと思います……。それならば、よろしいですね????」

ソフィアはこくりと頷いた。

「お前ら。今度ばかりは、命だけは助けてやる!!!!!!!だがな、もう一度このような軽はずみな行いをした場合は、首が飛ぶものと覚悟いたせ!!!!!!!!!!!」

ゲルストマンは、そう言って、男たちを湖に鎮めた。

「ゲルストマン様……ありがとうございました……」

「いえいえ、ソフィア様の御頼みとあれば、こちらも無碍にはできますまい……。さあ、帰りましょうか????」

「はい、この度は言いつけを破って申し訳ございませんでした」

「ああ、気にしないでください。さあ、行きましょう……」

二人の旅は非常に短いものであったが、その分、互いの気持ちを知るいい機会になったのだった……。
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