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新しい男は????
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男は静かに……何も騒ぐことなんてありませんでした。そして……私をそのままベッドに横たえて、話を始めました。
「君は……随分と綺麗な身体をしているようだ……随分と美しい血が通っているようだ……」
そんなことはない……私はこう言おうと思いました。
「君は……どうやら、単なる庶民ではないようだねえ…………」
「いいえ、そんなことはありませんわ。私は単なる娼婦でございます」
「だったら、そんな上品な言葉は使わないだろうさ…………」
言葉の上品さ……なるほど、お父様のように下品な貴族がいれば、上品な庶民……と言うのは、中々いないようですね。でも、これは私の癖でございますから、他の娼婦のように語りかけることは、中々難しかったわけでございます。
「まあ、私も脱ぐとしようか…………!!!!!!!!!!!!!!!!」
私は常に、男が裸になる前に脱いでいました。だって、その方が、受けがよかったわけでございますから。
「さあさあ……私のしょぼくれた身体を見てくれないか????????????」
男はそう言いました。しょぼくれた……なるほど、年の割には、静かだったのかもしれません。どうしてでしょうか。私に魅力がないから???????????どうやら、そう単純な話ではないようでございました……。
そして……私はなんとなく、その理由が分かるような気がしました……。
ひょっとして……私と同じような気持ちだったのかもしれません。自分が傷つけば傷つくほど……それはそれでよかったのかもしれません。ですが……どうもそのような雰囲気を感じることはできなかったわけでございまして、また新たに困り果てることになるわけでございました……。
「君は……随分と綺麗な身体をしているようだ……随分と美しい血が通っているようだ……」
そんなことはない……私はこう言おうと思いました。
「君は……どうやら、単なる庶民ではないようだねえ…………」
「いいえ、そんなことはありませんわ。私は単なる娼婦でございます」
「だったら、そんな上品な言葉は使わないだろうさ…………」
言葉の上品さ……なるほど、お父様のように下品な貴族がいれば、上品な庶民……と言うのは、中々いないようですね。でも、これは私の癖でございますから、他の娼婦のように語りかけることは、中々難しかったわけでございます。
「まあ、私も脱ぐとしようか…………!!!!!!!!!!!!!!!!」
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「さあさあ……私のしょぼくれた身体を見てくれないか????????????」
男はそう言いました。しょぼくれた……なるほど、年の割には、静かだったのかもしれません。どうしてでしょうか。私に魅力がないから???????????どうやら、そう単純な話ではないようでございました……。
そして……私はなんとなく、その理由が分かるような気がしました……。
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