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その31
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「それで……私にお願いとは???」
「ああ、そうなのだ。実はだな、私の倅とその婚約者が王家に伝わる遺跡の封印を解除しようとしているらしく……非常に困ったことになってしまったのだ……」
「封印を解除???まさか、あの地下に眠っているのは伝説で囁かれている……」
「その通りだ。全ての力を封印してある遺跡のことだ。封印を解除した最強の魔術師に授けられる絶対的な力ってやつだ……」
「それはやはり、本当だったのですか???」
「私も封印を解除したことはないから分からないが……あながちウソではないだろうなあ……。その力が倅ではなく、その婚約者であるローズ殿に渡ろうとしている。ああ、これは非常にまずいことなのだよ……」
皇帝陛下が嘆く理由はよく分かりました。
「それで……私たちにどうしろと言うのですか???」
「ああ、その件なのだが……君は精霊を呼び出す方法を知っているね???」
「はい、知っております」
「そして……ある程度の魔術を使うことができるね???」
「はい、できます」
「そこで、君に頼みたいんだ。今から移籍に潜ってもらって、2人の行動を止めて欲しいんだ。精霊の力を持ってすれば、仮にローズ殿が力を手に入れたとしても、この遺跡の闇に永遠に葬ることができる……」
「なんですって???永遠に葬るですって???」
私は皇帝陛下の言葉に食いつきました。
「そうだ、邪魔者は葬るに限るのだ……」
私はどうしてだか、この皇帝陛下の言葉を許すことができませんでした。
「ああ、そうなのだ。実はだな、私の倅とその婚約者が王家に伝わる遺跡の封印を解除しようとしているらしく……非常に困ったことになってしまったのだ……」
「封印を解除???まさか、あの地下に眠っているのは伝説で囁かれている……」
「その通りだ。全ての力を封印してある遺跡のことだ。封印を解除した最強の魔術師に授けられる絶対的な力ってやつだ……」
「それはやはり、本当だったのですか???」
「私も封印を解除したことはないから分からないが……あながちウソではないだろうなあ……。その力が倅ではなく、その婚約者であるローズ殿に渡ろうとしている。ああ、これは非常にまずいことなのだよ……」
皇帝陛下が嘆く理由はよく分かりました。
「それで……私たちにどうしろと言うのですか???」
「ああ、その件なのだが……君は精霊を呼び出す方法を知っているね???」
「はい、知っております」
「そして……ある程度の魔術を使うことができるね???」
「はい、できます」
「そこで、君に頼みたいんだ。今から移籍に潜ってもらって、2人の行動を止めて欲しいんだ。精霊の力を持ってすれば、仮にローズ殿が力を手に入れたとしても、この遺跡の闇に永遠に葬ることができる……」
「なんですって???永遠に葬るですって???」
私は皇帝陛下の言葉に食いつきました。
「そうだ、邪魔者は葬るに限るのだ……」
私はどうしてだか、この皇帝陛下の言葉を許すことができませんでした。
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