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その27

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「侵入者たちは、どんどん先に行っているようです!!!」

皇帝はこの話を聞いて、非常に驚いていました。

「ただのネズミではないな。経路を正確に把握し、そして、確実に封印場所に近づいている……」

皇帝のところに、新たな情報が持たらされました。それは……。

「王子様とローズ様の姿が見つかりません!!!」

当然、2人がいなくなったという情報でした。皇帝はいきり立ちました。

「2人がこの侵入者だということか???」

「ひょっとしましたら、その可能性も大いにあるかと…………」

「それは非常にまずい!!!」

皇帝の焦りは増すばかりでした。

「早くあの2人を捕まえないと大変なことになる!!!封印を解除した暁には……化け物になってしまうぞ!!!」

「化け物ですって!!!!」

侍従たちの焦りも高まりました。

「さあ、一刻も早く、あの者たちを捕らえるんだ!!!全く……あの婚約者はろくなことをしないな!!!場合によっては婚約破棄だ!!!」

あれほど気に入っていた婚約者ローズを、皇帝は遂に見放そうとしておりました。それだけ、この事態は非常にまずかったわけなのです……。

「ろくでもなし……ああ、本当にろくでもなしだ!!!!」

皇帝の怒りが部屋中に響き渡りました……。

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