12 / 52
その12
しおりを挟む
「ですから!!!!」
ロンメル伯爵は、私の手をとって言いました。
「是非とも、マリア様も一緒に、精霊を呼び出す方法について、やりませんか???」
「私がですか???あの……こう言う話をするのは非常に悪いと思うのですが……学生時代、魔法なんてろくに勉強したことがないんですよ。そんなものは役立たないと思って……それで、そのまま放置していたんですけど」
「構いませんよ!!!今からでも遅くはありません。さあ、魔法を勉強しないと、これからどんどん時代遅れになりますよ。さあ、精霊を呼び出す方法を一緒に勉強しましょう!!!!」
なるほど、つまり、私をパートナーに選んだのは、こう言うことだったんですね。
私は特段とロンメル伯爵に反対の意見を言うことはありませんでした。だから、ロンメル伯爵も安心したのでしょう。自意識の強すぎるローズでは、そう言う話は難しいですからね……。
都合のいい友達……まあ、そう言う感覚でも最初はいいと思いました。もしこれで上手くいったら、親睦が深まると思いましたし。
いきなり、婚約の話を始める前に、まずは打ち解ける必要があるのです。年ごろの少年少女には……。
そして、心の準備というものがあるのです。
ロンメル伯爵は、私の手をとって言いました。
「是非とも、マリア様も一緒に、精霊を呼び出す方法について、やりませんか???」
「私がですか???あの……こう言う話をするのは非常に悪いと思うのですが……学生時代、魔法なんてろくに勉強したことがないんですよ。そんなものは役立たないと思って……それで、そのまま放置していたんですけど」
「構いませんよ!!!今からでも遅くはありません。さあ、魔法を勉強しないと、これからどんどん時代遅れになりますよ。さあ、精霊を呼び出す方法を一緒に勉強しましょう!!!!」
なるほど、つまり、私をパートナーに選んだのは、こう言うことだったんですね。
私は特段とロンメル伯爵に反対の意見を言うことはありませんでした。だから、ロンメル伯爵も安心したのでしょう。自意識の強すぎるローズでは、そう言う話は難しいですからね……。
都合のいい友達……まあ、そう言う感覚でも最初はいいと思いました。もしこれで上手くいったら、親睦が深まると思いましたし。
いきなり、婚約の話を始める前に、まずは打ち解ける必要があるのです。年ごろの少年少女には……。
そして、心の準備というものがあるのです。
0
お気に入りに追加
717
あなたにおすすめの小説
婚約破棄され聖女も辞めさせられたので、好きにさせていただきます。
松石 愛弓
恋愛
国を守る聖女で王太子殿下の婚約者であるエミル・ファーナは、ある日突然、婚約破棄と国外追放を言い渡される。
全身全霊をかけて国の平和を祈り続けてきましたが、そういうことなら仕方ないですね。休日も無く、責任重すぎて大変でしたし、王太子殿下は思いやりの無い方ですし、王宮には何の未練もございません。これからは自由にさせていただきます♪
【完結】結婚式当日に婚約破棄されましたが、何か?
かのん
恋愛
結婚式当日。純白のドレスを身に纏ったスカーレットに届けられたのは婚約破棄の手紙。
どうするスカーレット。
これは婚約破棄されたスカーレットの物語。
ざまぁありません。ざまぁ希望の方は読まない方がいいと思います。
7話完結。毎日更新していきます。ゆるーく読んで下さい。
完結 喪失の花嫁 見知らぬ家族に囲まれて
音爽(ネソウ)
恋愛
ある日、目を覚ますと見知らぬ部屋にいて見覚えがない家族がいた。彼らは「貴女は記憶を失った」と言う。
しかし、本人はしっかり己の事を把握していたし本当の家族のことも覚えていた。
一体どういうことかと彼女は震える……
嫌われ令嬢が冷酷公爵に嫁ぐ話~幸せになるおまじない~
朝露ココア
恋愛
ハベリア家伯爵令嬢、マイア。
マイアは身分に相応しくない冷遇を受けていた。
食事はまともに与えられず、血色も悪い。
髪は乱れて、ドレスは着せてもらえない。
父がかわいがる義妹に虐められ、このような仕打ちを受けることとなった。
絶望的な状況で生きる中、マイアにひとつの縁談が舞い込んでくる。
ジョシュア公爵──社交界の堅物で、大の女嫌いが相手だ。
これは契約結婚であり、あくまで建前の婚約。
しかし、ジョシュアの態度は誠実だった。
「君は思っていたよりも話のわかる人だな」
「それでは美しい姿がもったいない」
「マイア嬢、食べられないものはあるか?」
健気なマイアの態度に、ジョシュアは思わぬ優しさを見せる。
そんな中、マイアには特殊な「おまじない」の能力があることが発覚し……
マイアを支度金目当てに送り出した実家では、母と妹のせいで家計が傾き……マイアが幸福になる一方で、実家は徐々に崩壊していく。
これは不遇な令嬢が愛され、ただ幸福な日々を送る話である。
逆恨みをした侯爵令嬢たちの末路~せっかくのチャンスをふいにした結果~
柚木ゆず
恋愛
王立ラーサンルズ学院の生徒会メンバーである、侯爵令嬢パトリシアと侯爵令息ロベール。二人は同じく生徒会に籍を置く格下であり後輩のベルナデットが自分たちより支持されていることが許せず、ベルナデットが学院に居られなくなるよう徹底的に攻撃をすると宣告。調子に乗った罰としてたっぷり苦しめてやると、揃って口の端を吊り上げました。
「パトリシア様っ、ロベール様! おやめください!」
ですがそんな二人は、まだ知りません。
自分たちは、最初で最後のチャンスを逃してしまったことを。自分達は、最悪のタイミングで宣告してしまったということを――。
婚約破棄をされて魔導図書館の運営からも外されたのに今さら私が協力すると思っているんですか?絶対に協力なんてしませんよ!
しまうま弁当
恋愛
ユーゲルス公爵家の跡取りベルタスとの婚約していたメルティだったが、婚約者のベルタスから突然の婚約破棄を突き付けられたのだった。しかもベルタスと一緒に現れた同級生のミーシャに正妻の座に加えて魔導司書の座まで奪われてしまう。罵声を浴びせられ罪まで擦り付けられたメルティは婚約破棄を受け入れ公爵家を去る事にしたのでした。メルティがいなくなって大喜びしていたベルタスとミーシャであったが魔導図書館の設立をしなければならなくなり、それに伴いどんどん歯車が狂っていく。ベルタスとミーシャはメルティがいなくなったツケをドンドン支払わなければならなくなるのでした。
妹に婚約者を奪われたけど、婚約者の兄に拾われて幸せになる
ワールド
恋愛
妹のリリアナは私より可愛い。それに才色兼備で姉である私は公爵家の中で落ちこぼれだった。
でも、愛する婚約者マルナールがいるからリリアナや家族からの視線に耐えられた。
しかし、ある日リリアナに婚約者を奪われてしまう。
「すまん、別れてくれ」
「私の方が好きなんですって? お姉さま」
「お前はもういらない」
様々な人からの裏切りと告白で私は公爵家を追放された。
それは終わりであり始まりだった。
路頭に迷っていると、とても爽やかな顔立ちをした公爵に。
「なんだ? この可愛い……女性は?」
私は拾われた。そして、ここから逆襲が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる