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その1
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「エリザベス!!!貴様のミクリッツに対する愚かな虐めをこれ以上許すことはできないぞ!よって、貴様との婚約を破棄する!!!!」
華やかなパーティー会場の盛り上がりを大いにぶち壊す第一王子ミンコフスキー様。あたりは騒然としました。
しかしながら、私には当然反対する権利がありました。ですから、ミンコフスキー様に負けないくらいの大声で叫びました。
「どうしてですか?ちょっと意味がわかりませんね!!!」
すると、ミンコフスキー様は、私のことを睨みつけました。
「ええと……そもそも、そちらにいらっしゃるミクリッツ様は、一体何者なのでしょうか?」
私がこう質問すると、ミンコフスキー様は、一瞬ドキッとしました。
「私は……少なくともミクリッツ様というご令嬢を知らないのですけれども……当然、第一王子様と婚約するわけなのでございますから、私と同じく公爵令嬢なのでございますね?さて、公爵令嬢は、世界ひろしと言えども、5人しかいないわけでございますね。私エリザベス、そして、ハンク、カーチャ、シャイコース、デスミン……以上ですか?あらあら、ミクリッツ様は、公爵令嬢ではありませんね?」
私は、ミクリッツ様をじろっと見てみました。すると、ミクリッツ様は、
「ミンコフスキー様!!!エリザベス様にいじめられますうっ!!!」
と言って、泣き付きました。
「私と婚約するのだから、ミクリッツは公爵令嬢なのだ!!!」
ミンコフスキー様も、だいぶムキになっていました。側から見れば、非常に滑稽でした。そして、会場に居合わせた貴族たちは、ミンコフスキー様に疑問を抱くようになりました。
「エリザベス、貴様がなにを言おうと、ミクリッツをいじめていたことに変わりはないのだ!!!だから、婚約破棄は決定事項なのだ!!!」
さてさて……だんだん話がめんどくさくなってきたので、ミンコフスキー様とミクリッツ様の世界をぶっ壊すことにしましょうか……。
と思っていたら、わざわざ、ミンコフスキー様のお友達が数人やってきました。どうやら……私がミクリッツ様に対する虐めとやらを証言するための登場人物だったようです。
華やかなパーティー会場の盛り上がりを大いにぶち壊す第一王子ミンコフスキー様。あたりは騒然としました。
しかしながら、私には当然反対する権利がありました。ですから、ミンコフスキー様に負けないくらいの大声で叫びました。
「どうしてですか?ちょっと意味がわかりませんね!!!」
すると、ミンコフスキー様は、私のことを睨みつけました。
「ええと……そもそも、そちらにいらっしゃるミクリッツ様は、一体何者なのでしょうか?」
私がこう質問すると、ミンコフスキー様は、一瞬ドキッとしました。
「私は……少なくともミクリッツ様というご令嬢を知らないのですけれども……当然、第一王子様と婚約するわけなのでございますから、私と同じく公爵令嬢なのでございますね?さて、公爵令嬢は、世界ひろしと言えども、5人しかいないわけでございますね。私エリザベス、そして、ハンク、カーチャ、シャイコース、デスミン……以上ですか?あらあら、ミクリッツ様は、公爵令嬢ではありませんね?」
私は、ミクリッツ様をじろっと見てみました。すると、ミクリッツ様は、
「ミンコフスキー様!!!エリザベス様にいじめられますうっ!!!」
と言って、泣き付きました。
「私と婚約するのだから、ミクリッツは公爵令嬢なのだ!!!」
ミンコフスキー様も、だいぶムキになっていました。側から見れば、非常に滑稽でした。そして、会場に居合わせた貴族たちは、ミンコフスキー様に疑問を抱くようになりました。
「エリザベス、貴様がなにを言おうと、ミクリッツをいじめていたことに変わりはないのだ!!!だから、婚約破棄は決定事項なのだ!!!」
さてさて……だんだん話がめんどくさくなってきたので、ミンコフスキー様とミクリッツ様の世界をぶっ壊すことにしましょうか……。
と思っていたら、わざわざ、ミンコフスキー様のお友達が数人やってきました。どうやら……私がミクリッツ様に対する虐めとやらを証言するための登場人物だったようです。
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