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その5
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「ソフィア!!!私は君との婚約を破棄しようと思う。許してくれ。新しい婚約者が出て来たんだ。両親の許可は既に得ている……」
ソフィアはいきなり、カリエスがこのようなことを言い出すものだから、信じられなかった。
「どうしてですか???そんなことが……???」
「ああ、仕方がないだろう。許してくれ。私は……悪くないのだ……」
いや、あなたが悪いでしょう……ソフィアはそう言いたかった。そして、寄りにもよって、その新しい婚約者が、あのリリーだと知った時、ソフィアは悲しくなった。
「まさか……王子様をリリーは寝取ったのかしら???」
寝取ったというよりも、もとはと言えば、カリエスが持ち掛けた話だった。だが、それを承知の上で受け入れたリリーもまた、ソフィアにしてみれば同罪だった。
「ああ、私の人生って一体……」
無情を感じるのは、当たり前のことだった。カリエスと婚約できる日を楽しみにしてきた……そんなソフィアにとって、これほど屈辱的な話はなかったのだった……。
ソフィアはいきなり、カリエスがこのようなことを言い出すものだから、信じられなかった。
「どうしてですか???そんなことが……???」
「ああ、仕方がないだろう。許してくれ。私は……悪くないのだ……」
いや、あなたが悪いでしょう……ソフィアはそう言いたかった。そして、寄りにもよって、その新しい婚約者が、あのリリーだと知った時、ソフィアは悲しくなった。
「まさか……王子様をリリーは寝取ったのかしら???」
寝取ったというよりも、もとはと言えば、カリエスが持ち掛けた話だった。だが、それを承知の上で受け入れたリリーもまた、ソフィアにしてみれば同罪だった。
「ああ、私の人生って一体……」
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