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その4

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「マリア。起きるんだ。ついに到着したぞ……」

これほど寝起きの悪かった朝はないと言う位でした。お父様の声に合わせて、私は少しずつ目を覚ましました。そして、目を開きますと、そこにはものすごく見慣れた光景が広がっておりました。あの国にそっくりだったのです。まぁ、実際のところ、どの国も同じような構造をしているのでしょうが。

「ここが新しく私たちの住む国でございましょうか????」

「そうだ。そして、君はこの国の王子の新しい婚約者になるのだ!!!!!!」

婚約者、その言葉を聞いた瞬間、私の耳が再び凍りついたようでございました。
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