妹に婚約者を寝取られたので姉を辞めます～婚約破棄という運命に抗って～

その40

「気に食わないのでしたら……私どもを殺せばよろしい。ただ……あなたがたがその方法を知っていたら……ですがね？？？？？？？？？？？」

「そんなの……分かりませんな…………」

「ああ、そうなのですか？？？？？？それでは、仕方がありませんなあ…………」

ステロンはいよいよ、2人を完全に拘束した。

「何をするんですか？？？？？？？？？？？」

イコンはやはり、この状況を好まないようだった。

「何をするって……ですから、あなたがたを正当な理由を持って、殺すのですよ…………」

「ふざけるな！！！！！！！！！！！！」

「ふざけているのは、そちらでしょうが！！！！！！！！！！」

チャーリーの頂けないウソが……これ以上露呈しないように……そんなことを、ステロンが考えても、一向に不可解だった。

「さあ、潔くしなさい！！！！！！！！！！」

「止めてください！！！！！！！！！触らないで！！！！！！！！」

イコンが叫び散らすと、ステロンが2人をきつく縛り付けて、いよいよ刑場まで連行することになった。

「どうして……こんなことになるんだ！！！！！！！！！！！！！」

チャーリーが幾ら叫んでも……もちろん、誰も聞く耳を持たなかった。貴族の孤独な死にざまほど、滑稽なものはない……これが、世間の条理とでも言えばいいのだろうか。