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その23
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「さて、これでは困るんだよな……。もちろん、我が愛しきイコンに対して、説教をするなんてことはできないのです。彼女は、とにかく、私にもてたいことだけを考えている。そんな可愛い女の子の考えを否定するつもりは全くないわけでございます。でも金が……そこで、私は皆様方に協力していただきたいと思うわけでございます……」
そう言って、チャーリーは提案を始めた。
「要するにですね、イコンが費やす金について、その一部を補填して頂きたいと、こう言うわけでございます。どうでしょうか?????????」
「お待ちください!!!!!!!!!」
やはり、すぐに食らいつくのはレイナだった。
「なんだ、レイナ??????????君はまだ、私に対して意見があると言うのかね?????????」
「本来でありましたら、イコンはもう王家に嫁いでいるわけでございますから、我が公爵家の籍を外れることになると承知しております。しからば……なぜ、私たちがそのイコンの金につきまして、補填する必要があるわけでございましょうか??????????」
レイナの意見は最もなことだった。こう言われてしまうと、チャーリーは反論することができなかった。やはり、実務においては、レイナの方が遥かに上手だったのだ。しかしながら……それを崩そうとしたのは、父親である公爵だったのだ…………。
そう言って、チャーリーは提案を始めた。
「要するにですね、イコンが費やす金について、その一部を補填して頂きたいと、こう言うわけでございます。どうでしょうか?????????」
「お待ちください!!!!!!!!!」
やはり、すぐに食らいつくのはレイナだった。
「なんだ、レイナ??????????君はまだ、私に対して意見があると言うのかね?????????」
「本来でありましたら、イコンはもう王家に嫁いでいるわけでございますから、我が公爵家の籍を外れることになると承知しております。しからば……なぜ、私たちがそのイコンの金につきまして、補填する必要があるわけでございましょうか??????????」
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