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その17
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「お姉様!!!!!!!!!どうですか????????私って、婚約者にお似合いではありませんかあ?????????」
心機一転、新たな人生の一歩を踏み出したレイナの元に、イコンは時々顔を出すようになった。
「あの…………まさか、自慢しにわざわざ帰ってきたわけじゃないわよね???????」
チャーリー好みの派手で半ば下品な女に生まれ変わっていくイコンの姿を見て、さすがの公爵でも、これは不味いだろうと思ったが、婚約が決まっている以上、そして、それが他ならぬ第一王子チャーリーの願いである以上、反論することはできなかった。胸元の大きく開いたドレスからはみ出さんばかりのおっぱいは、男を悩殺するのに十分であるし、あるいは、その丈の短いスカートからは、下着が顔を出すこともあったかもしれない。これほど破廉恥な恰好でも、イコンはもちろん不満を言わなかった。子供のようなあどけなさのあった少女が、いつの間にか、卑しい大人に変わってしまった…………レイナは心の中でそう思ったのだった……。
「自慢ですって????????とんでもございません!!!!!!!!!!!最愛のお姉様、お父様、お母様のお顔を見たくなったわけですから!!!!!!!それよりも…………お姉様????????次なる縁談につきましては、どうなさるおつもりなのですか????????」
最後はイコンを許す……母親と立てた、そのある種突拍子もない計画の始まりは、なかなか酷なものになったのだった……。
「ああ、ありがとうございます!!!!!!!!!!お褒め頂きまして!!!!!!!」
「いや、別に褒めてないけど…………」
レイナは一つ一つ言葉を返すのがめんどくさかった……。
心機一転、新たな人生の一歩を踏み出したレイナの元に、イコンは時々顔を出すようになった。
「あの…………まさか、自慢しにわざわざ帰ってきたわけじゃないわよね???????」
チャーリー好みの派手で半ば下品な女に生まれ変わっていくイコンの姿を見て、さすがの公爵でも、これは不味いだろうと思ったが、婚約が決まっている以上、そして、それが他ならぬ第一王子チャーリーの願いである以上、反論することはできなかった。胸元の大きく開いたドレスからはみ出さんばかりのおっぱいは、男を悩殺するのに十分であるし、あるいは、その丈の短いスカートからは、下着が顔を出すこともあったかもしれない。これほど破廉恥な恰好でも、イコンはもちろん不満を言わなかった。子供のようなあどけなさのあった少女が、いつの間にか、卑しい大人に変わってしまった…………レイナは心の中でそう思ったのだった……。
「自慢ですって????????とんでもございません!!!!!!!!!!!最愛のお姉様、お父様、お母様のお顔を見たくなったわけですから!!!!!!!それよりも…………お姉様????????次なる縁談につきましては、どうなさるおつもりなのですか????????」
最後はイコンを許す……母親と立てた、そのある種突拍子もない計画の始まりは、なかなか酷なものになったのだった……。
「ああ、ありがとうございます!!!!!!!!!!お褒め頂きまして!!!!!!!」
「いや、別に褒めてないけど…………」
レイナは一つ一つ言葉を返すのがめんどくさかった……。
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