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二〇〇五年九月一日 仙台市『遊佐亜梨沙の創作活動』
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駅前のバスプール。朝の登校時間ということもあり混雑の極みである。
色とりどりの制服がずらっと並ぶ。地元の高校生の一団。その中の一人少女が単語帳を手に、難しそうな顔をしていた。
「亜里沙、おはよ」
びくっと反応する彼女。声をかけたのは友人らしい。
「ちょっと、おどかさないでよ」
単語帳をしまいながら亜里沙と呼ばれた少女は答える。亜梨沙の親友――里奈に。
「朝メールしたのにな~返事来ないし」
携帯電話をひらひらと見せつける里奈。携帯電話をひらき、液晶画面を示す。
「気が付かなかったよ。今日、小テストだったし」
亜梨沙がそう答えるそういいながら、市営バスに乗り込む二人。高校までは6駅ほどの距離である。
「この間の地震すごかったね」
「ケータイが突然なってびっくりしたね。あんな機能あるんだ」
「亜梨沙のは新型のだから。私、古いPHSだし」
たわいのない会話。街中はまだ落ち着かない感じである。地震の影響は結構大きかったようだ。店の大きなウィンドウが割れて修理中の表示も見える。
「宮城県沖地震に比べたら全然大したことないって親、言ってたけど、そもそも生まれる前だしね。あんな地震が大したことないんなら、また大きいのきたら腰ぬかしちゃうよ。どこだったっけ?今年外国で大地震あったよね。インドネシアで。津波、マジやばかった。あんなの逃げらんないよ」
里奈はそう言いながら、PHSを操作する。何やら風景を写メる彼女。亜里沙はそんな里奈をじっと見つめていた。
退屈ではあるが、一方で何か満ち足りている高校生活。
成績もそこそこで部活動は文化部、イラスト同好会なのでそれほど忙しくもない。
東北部の地方都市であるこの仙台は、さらにゆっくりと時間が流れているようにも思われた。
――かつてこの国は戦争を経験した。それが終わってから今年でちょうど六〇年。お盆のテレビはほとんどその特集一色であった。
「世界史のレポートは――何か戦争に関することをまとめること。形式はなんでも構わない。文章でもイラストでも。ただし期限は厳守するように。それで定期考査のかわりの評価とするからな」
中年の世界史教員。このクラスは日本史で受験するクラス、つまり世界史は必要ない単なる必修教科なので、生徒だけではなく教員のモチベーションも極めて低い。そのため、座学よりもこういったレポートが課せられることが多かった。簡単に言えば『時間つぶし』である。
私立高校ということもあり、設備の整った図書室の中を仲良しの里奈と一緒に本を探す亜梨沙。
歴史のコーナーはちょっと混んでいたので、世界文学のコーナーに二人は手をつないで歩み寄る。
ずらりと並ぶ外国文学。その数冊を里奈は引き出す。
「ハリーポッターは面白いけど歴史じゃないしね。そういや佳奈美、彼氏とこの映画見に行ったって」
ふうん、と相槌を打ちながらなんとなく一冊の本を手に取る亜梨沙。
本のタイトルは『銃を持った少女たち』で作者名は『リーゼル=アッヘンヴァル』と記されていた。
翻訳ではなく、外国の作者が日本語で書いた本らしい。また、その表紙から第二次世界大戦の本らしいことは、なんとなく感じられた。
「へー、なんか面白そうじゃん。世界史のレポートにも使えそうで」
里奈が興味深そうにのぞき込む。
パラパラと本を亜梨沙はめくる。ところどころにリアルではあるが、何か心惹かれる挿絵が載せられていた。
何時間たったであろうか、亜梨沙はその本に読み入っていた。
時代は第二次世界大戦――ドイツがソ連に侵攻した時の物語。ソ連では共産主義の名のもとに女性、少女も戦争に参加していた。腕力こそ劣るものの、様々な特技で戦争に参加した少女――特に狙撃兵の話が中心であった。あくまでもフィクションという形式ではあったが、作者の巧みさか実在の人物の伝記のようにも感じられた。
この平和な日本。バブル経済が崩壊したとはいえ、最近はようやく景気も回復し始めていた。
テレビには大食いを競うバラエティ番組が放映され、食べるのに困ることもない現代日本。
そんな二〇〇五年の日本で亜里沙はその本と出会ったのであった。
机に向かう亜梨沙。一冊のノートを取り出すと、鉛筆で原稿を書き始める。『銃を持った少女たち』で一番印象的だった話、『ユーリヤ=ベロドブコフ准尉の最後』という短編を漫画にしようとしたのだ。
イラスト同好会で何冊か同人誌は発行していた。もちろんコピー誌であったが、地元の同人誌即売会にも同好会名義で参加し漫画の技術はちょっとしたものである。
結局その日は夜を徹して漫画を描くことになった亜梨沙である。
「眠そう」
里奈がそう指摘する。
放課後の部室。
すでに亜梨沙は下書きを終え、ペン入れを始めていた。部室には画材がそろっている。イラスト同好会の予算で買ったGペンやインク。少なからずスクリーントーンも備えていた。
CRTディスプレイがゆっくりと画像を表示する。校内ネットワークのインターネット。回線こそ遅いものの、漫画を描く時の資料探しには欠かせない機材である。
それを参考に背景を手伝う里奈。亜梨沙の原稿はどんどん完成していった。
「亜梨沙」
「ん?」
トーンを削りながら、里奈は問いかける。
「悲しいお話だね。この主人公、日本人の血が入ってたんだ。こんな簡単に人間って死ぬんだね」
なにか話が論理的ではない気もするが、なんとなく察する亜梨沙。うんと頷き、じっとキャラを見つめる。
黒髪の少女。ベタフラッシュをする手間を考えると金髪のほうが楽ではあったが、あえて黒髪にした。
「今の日本で、突然死んじゃうなんて――まあないもんね。事故とか、まあ地震とか」
筆をそっとインクにつけながら亜里沙がそうつぶやく。
「宮城県沖地震の時はブロック塀につぶされたっていう話聞いたことある。だから揺れたら絶対、塀のそばに行っちゃいけないっておばあちゃんに言われた」
「ほかには地震での火事とか――この間のインドネシアのように津波とか。まあここからは海見えないし、安心だけど。そういや今日は防災の日だったね。忘れてた」
乾いた原稿をトントンと机の上でそろえる亜里沙。高校生にしては結構高いクオリティの原稿である。しかもたった二日で原稿は完成した。もっとも8ページでかなり話も省略されていたが。
「とりあえず、世界史の谷田に提出して――許可もらえれば、コピー本にして即売会に出そうかな」
外を眺める亜里沙。九月の太陽がゆっくりと輝いていた。真っ赤に。そして大きく――
色とりどりの制服がずらっと並ぶ。地元の高校生の一団。その中の一人少女が単語帳を手に、難しそうな顔をしていた。
「亜里沙、おはよ」
びくっと反応する彼女。声をかけたのは友人らしい。
「ちょっと、おどかさないでよ」
単語帳をしまいながら亜里沙と呼ばれた少女は答える。亜梨沙の親友――里奈に。
「朝メールしたのにな~返事来ないし」
携帯電話をひらひらと見せつける里奈。携帯電話をひらき、液晶画面を示す。
「気が付かなかったよ。今日、小テストだったし」
亜梨沙がそう答えるそういいながら、市営バスに乗り込む二人。高校までは6駅ほどの距離である。
「この間の地震すごかったね」
「ケータイが突然なってびっくりしたね。あんな機能あるんだ」
「亜梨沙のは新型のだから。私、古いPHSだし」
たわいのない会話。街中はまだ落ち着かない感じである。地震の影響は結構大きかったようだ。店の大きなウィンドウが割れて修理中の表示も見える。
「宮城県沖地震に比べたら全然大したことないって親、言ってたけど、そもそも生まれる前だしね。あんな地震が大したことないんなら、また大きいのきたら腰ぬかしちゃうよ。どこだったっけ?今年外国で大地震あったよね。インドネシアで。津波、マジやばかった。あんなの逃げらんないよ」
里奈はそう言いながら、PHSを操作する。何やら風景を写メる彼女。亜里沙はそんな里奈をじっと見つめていた。
退屈ではあるが、一方で何か満ち足りている高校生活。
成績もそこそこで部活動は文化部、イラスト同好会なのでそれほど忙しくもない。
東北部の地方都市であるこの仙台は、さらにゆっくりと時間が流れているようにも思われた。
――かつてこの国は戦争を経験した。それが終わってから今年でちょうど六〇年。お盆のテレビはほとんどその特集一色であった。
「世界史のレポートは――何か戦争に関することをまとめること。形式はなんでも構わない。文章でもイラストでも。ただし期限は厳守するように。それで定期考査のかわりの評価とするからな」
中年の世界史教員。このクラスは日本史で受験するクラス、つまり世界史は必要ない単なる必修教科なので、生徒だけではなく教員のモチベーションも極めて低い。そのため、座学よりもこういったレポートが課せられることが多かった。簡単に言えば『時間つぶし』である。
私立高校ということもあり、設備の整った図書室の中を仲良しの里奈と一緒に本を探す亜梨沙。
歴史のコーナーはちょっと混んでいたので、世界文学のコーナーに二人は手をつないで歩み寄る。
ずらりと並ぶ外国文学。その数冊を里奈は引き出す。
「ハリーポッターは面白いけど歴史じゃないしね。そういや佳奈美、彼氏とこの映画見に行ったって」
ふうん、と相槌を打ちながらなんとなく一冊の本を手に取る亜梨沙。
本のタイトルは『銃を持った少女たち』で作者名は『リーゼル=アッヘンヴァル』と記されていた。
翻訳ではなく、外国の作者が日本語で書いた本らしい。また、その表紙から第二次世界大戦の本らしいことは、なんとなく感じられた。
「へー、なんか面白そうじゃん。世界史のレポートにも使えそうで」
里奈が興味深そうにのぞき込む。
パラパラと本を亜梨沙はめくる。ところどころにリアルではあるが、何か心惹かれる挿絵が載せられていた。
何時間たったであろうか、亜梨沙はその本に読み入っていた。
時代は第二次世界大戦――ドイツがソ連に侵攻した時の物語。ソ連では共産主義の名のもとに女性、少女も戦争に参加していた。腕力こそ劣るものの、様々な特技で戦争に参加した少女――特に狙撃兵の話が中心であった。あくまでもフィクションという形式ではあったが、作者の巧みさか実在の人物の伝記のようにも感じられた。
この平和な日本。バブル経済が崩壊したとはいえ、最近はようやく景気も回復し始めていた。
テレビには大食いを競うバラエティ番組が放映され、食べるのに困ることもない現代日本。
そんな二〇〇五年の日本で亜里沙はその本と出会ったのであった。
机に向かう亜梨沙。一冊のノートを取り出すと、鉛筆で原稿を書き始める。『銃を持った少女たち』で一番印象的だった話、『ユーリヤ=ベロドブコフ准尉の最後』という短編を漫画にしようとしたのだ。
イラスト同好会で何冊か同人誌は発行していた。もちろんコピー誌であったが、地元の同人誌即売会にも同好会名義で参加し漫画の技術はちょっとしたものである。
結局その日は夜を徹して漫画を描くことになった亜梨沙である。
「眠そう」
里奈がそう指摘する。
放課後の部室。
すでに亜梨沙は下書きを終え、ペン入れを始めていた。部室には画材がそろっている。イラスト同好会の予算で買ったGペンやインク。少なからずスクリーントーンも備えていた。
CRTディスプレイがゆっくりと画像を表示する。校内ネットワークのインターネット。回線こそ遅いものの、漫画を描く時の資料探しには欠かせない機材である。
それを参考に背景を手伝う里奈。亜梨沙の原稿はどんどん完成していった。
「亜梨沙」
「ん?」
トーンを削りながら、里奈は問いかける。
「悲しいお話だね。この主人公、日本人の血が入ってたんだ。こんな簡単に人間って死ぬんだね」
なにか話が論理的ではない気もするが、なんとなく察する亜梨沙。うんと頷き、じっとキャラを見つめる。
黒髪の少女。ベタフラッシュをする手間を考えると金髪のほうが楽ではあったが、あえて黒髪にした。
「今の日本で、突然死んじゃうなんて――まあないもんね。事故とか、まあ地震とか」
筆をそっとインクにつけながら亜里沙がそうつぶやく。
「宮城県沖地震の時はブロック塀につぶされたっていう話聞いたことある。だから揺れたら絶対、塀のそばに行っちゃいけないっておばあちゃんに言われた」
「ほかには地震での火事とか――この間のインドネシアのように津波とか。まあここからは海見えないし、安心だけど。そういや今日は防災の日だったね。忘れてた」
乾いた原稿をトントンと机の上でそろえる亜里沙。高校生にしては結構高いクオリティの原稿である。しかもたった二日で原稿は完成した。もっとも8ページでかなり話も省略されていたが。
「とりあえず、世界史の谷田に提出して――許可もらえれば、コピー本にして即売会に出そうかな」
外を眺める亜里沙。九月の太陽がゆっくりと輝いていた。真っ赤に。そして大きく――
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