わが友ヒトラー

名無ナナシ

文字の大きさ
上 下
81 / 132
ウィーン編

音楽家アドルフ

しおりを挟む
ガチャ
(´・ω・`)「ただいまー」

彡(゚)(゚)「おかえりやで」

(´・ω・`)「あれ?ピアノを弾いているの?」
彡(゚)(゚)「せや、自作のオペラを作ろうと思ってな」

(;´・ω・` ) .。oO(この時間は……)
ボクがピアノの練習をするって約束してたのに

( ;´-ω-` ) .。oO(でも……)
変わってくれそうな雰囲気ではないな……

彡(゚)(゚)「それでや、ワイが今から歌ってみるさかい」
彡(゚)(゚)「ちょっと聴いてみてくれや」

(;´・ω・` )「うん……分かったよ」
彡(゚)(゚)「ほな、いくで」

彡(゚)(゚)♩♩♩♩♩

(;´・ω・` ) .。oO(うーん……)
単調で拍子も調整もない……音符を置いているだけ
音程も外れている
正直……最低限の音楽理論も知らない素人が思い付きで描いた駄作だ

彡(゚)(゚)「……どや?」
(;´・ω・` )「……テーマはいいけど」

(;´・ω・` )「オペラと呼ぶにはほど遠い出来だよ……」
彡(゚)(゚)……

(´・ω・`)「よかったら、基礎的なオペラ理論を教えようか?」

彡(•)(•)「バカにすんな!!」
彡(•)(•)「今さら一から音楽理論なんて学んでられるか!!」

(;´・ω・` )「でも……そんなんじゃ一生、完成しないよ」
(;´・ω・` )「それに、読書をする君なら分かるだろ?」

(´・ω・` )「知識や理論がどれだけ大事なものかを」
彡(•)(•)「ぐぬぬ……」

彡(-)(-)「……分かった」
彡(゚)(゚)「アドバイス、頼むわ」

(´・ω・` )「うん、任せて」

・・・

(´・ω・`)「そこはね、そうじゃなくて……」
彡(•)(•)「ぐぬぬ……」

(´・ω・`)「違うよ、それだと小節ごとに拍子が変わっちゃうよ」
彡(•)(•)「ぐぬぬ……」

(´・ω・`)「ここは、こういう風に正しい形式にしないと」
彡(•)(•)「……どっちが作曲者や?」

(´・ω・`)「え?」
彡(●)(●)「ワイとクビチェク、どっちがこのオペラの作曲者なんや!?」

(;´・ω・` )「それは君だけど……何をそんなに怒ってるんだい?」
彡(-)(-)「このままやと、ワイの構想とまったく別のもんができあがる」

(´・ω・`) .。oO(あぁ…そういうことか……)
きっとアドルフの頭の中には完成した曲が出来上がっている
でも、ボクを仲介することによって彼の創作は歪められていく
ボクが培ってきた音楽知識が彼の邪魔になっているんだ

スケッチなら
鉛筆を介して思う存分にアイディアを具現化することができるアドルフでも
音楽ではそうはいかない
ボクはアドルフの楽器にはなれないのだから

彡(゚)(゚)「なにか別の方法を考えんとな……」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ヴィクトリアンメイドは夕陽に素肌を晒す

矢木羽研
歴史・時代
カメラが普及し始めたヴィクトリア朝のイギリスにて。 はじめて写真のモデルになるメイドが、主人の言葉で次第に脱がされていき…… メイドと主の織りなす官能の世界です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原

糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。 慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。 しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。 目指すは徳川家康の首級ただ一つ。 しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。 その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。

菅野デストロイヤー

名無ナナシ
歴史・時代
第二次世界大戦時の日本のエースパイロット 菅野直の一生を描く物語

処理中です...