わが友ヒトラー

名無ナナシ

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リンツ編

旅立ち

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翌日 アドルフの住むアパートの前

階段の上からクララおばさんと女の子のすすり泣く声が聞こえた
そしてトントントンと軽快な足音と共にアドルフが降りてきた

(´・ω・`) .。oO(あ…目に涙がにじんでる…)
でも、指摘なんてしない…
何も言わずアドルフのトランクに手を差し出した

ずしッ
(。゚ω゚) .。oO(重っ!)
いったいなにが入っているんだろう?

彡(-)(-)「母さんはもう一切反対しない」
彡(゚)(゚)「ワイは行くで」

(´・ω・`)「あれ、おばさんは?」
彡;(゚)(゚)「親が子を見送るなんて恥ずいやろ!」

(´-ω-`)「そっか…」

リンツ駅
彡(-)(-)「あいつ…あの糞親父だってウィーンに行った」
彡(゚)(゚)「そして成功して母さんとも結婚できたんや!」

彡(-)(-)「ワイだって きっとできる…!」
彡(-)(-)「…」

(´・ω・`)……
大都市ウィーンは数えきれないほどの可能性に秘められていた
成功して頂点に上がる可能性も……
失敗して奈落に落ちる可能性も……
優しくもあり、残酷でもあるウィーン
すべてを受け入れ、すべてを拒むウィーン

ウィーンはやって来る者にすべてを賭けることを要求する

内気で臆病なボクは憧れることしかできない
それが大都市ウィーンなんだ

彡(゚)(゚)「クビツェク! お前もこいや!」

(。゚ω゚)!!
(´ᴖωᴖ`;)「ははっ、またまた…」

彡(゚)(゚)「クビツェク! これは冗談やない!」
彡(゚)(゚)「本気や!お前このままやと一生そのままやぞ!」

(´•ω•) .。oO(うっ……!)

彡(•)(•)「ワイは知っとる!」
彡(-)(-)「お前が日々、努力していることを…」

彡(-)(-)「どんなに疲れていても夜遅くまで勉強しとることを…」
彡(゚)(゚)「後はお前が勇気をだすだけや!」

(´・ω・`) .。oO(アドルフ…)

彡(゚)(゚)「せやから、来い!クビツェク!」

ポー ドアが閉まります

彡(-)(-)「ほな……待ってるで…」

プシャー 発車します

(´・ω・`)
( ´-ω-` )……

(`・ω・´)!!!
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