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剣部隊
隊長として
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剣部隊に配属されてからしばらく
ボクたちは紫電のテスト飛行を繰り返していた
ゼロ戦と比べて機動性は多少落ちていたけど
パワーは桁違いでひこうき雲を引くくらいスピードがでた
その分、重力のかかり具合も半端なく
目の前が真っ暗になってもうろうすることもあった
そんなときは「まだまだ」と気合で乗り切った
そして基礎訓練が終わると
ボクたちはそれぞれの隊に分かれて空戦訓練に励んだ
でも、ここにきて問題が生じた
チョクもオシブチくんも、これまで隊長として戦ってきた
でもボクは違った
ボクはチョクの陰に隠れるように、彼の後ろに付いてきただけだ
だからどのように隊員たちを引っ張っていけばよいか分からなかった
(´・ω・`) .。oO(チョクに相談しよう……)
あれ?いないな……
それにチョクの機体もない
(´・ω・`)「杉田くん、チョクの居場所を知らないかい?」
(〃゚3゚〃)「隊長なら松山基地に行くと飛んでいきました」
(´・ω・`)「え?なんでまた……」
(〃゚3゚〃)「ここの基地は狭く、規律も厳しいんで……」
(〃゚3゚〃)「こんなとこ性に合わん、別の基地に行くって言って聞かなく」
(;´・ω・` )「いつものことだけど好き放題やってるな」
ブーン
(〃゚3゚〃)「あ!帰ってきましたよ」
(´・ω・`)「ほんとうだ」
スーキキッ
彡(゚)(゚)/「おい!松山に決めたぞ」
彡(゚)(゚)「なんやタケもおるやんけ、どうしたんや?」
(´・ω・`)「実はちょっと……相談したいことがあって……」
彡(゚)(゚)「別に構わへんけど……」
彡(゚)(゚)「どうせなら少し抜け出して温泉にいこうや」
彡(゚)(゚)「汗をかいたからひとっ風呂浴びたい気分やねん」
(;´・ω・` )「えぇ……バレたら大変なことになるよ」
彡(゚)(゚)「バレへんってホンマに心配性やなタケは」
彡(゚)(゚)「杉田!みんなと引っ越し準備しといてくれや」
(〃゚3゚〃)ゞ「了解です」
彡(゚)(゚)ノ「ほな、いこか」
温泉
ボクたちは一杯やって湯船に入った
湯気がもうもうと立ち込めていて、人影もまばらだった
彡(-)(-)「ふぅ……ええ湯や」
(´-ω-`)「そうだね」
彡(-)(-)……
(´-ω-`)……
彡(゚)(゚)「で?相談ってなんや?」
(´・ω・`)「実は……」
・・・
彡(゚)(゚)「ほーん、どうやって隊を率いればいいか分からんとな……」
彡(゚)(゚)「んなもん、コレだ!なんて解があるわけないやろ」
(´・ω・`)「でも、君は隊長としてうまくやっているじゃないか」
彡(゚)(゚)「うーん……特になにか意識しとるわけでもないしな」
彡(゚)(゚)「ワイはワイで好きにやっとるんやし……」
彡(゚)(゚)「タケはタケで好きにやればええんやないか」
(;´・ω・` )「そんなこと言われても……」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「じゃあ、あいさつ代わりに部下を殴って従えさせればええんちゃうか?」
彡(゚)(゚)「恐怖で隊をまとめとる隊長なんて、これまでに散々見て来たやろ」
(;`・ω・´)「そんなことボクにはできないよ!」
彡(゚)(゚)「……分かっとるやんけ」
(;´・ω・` )「え?」
彡(゚)(゚)「人にはそれぞれ個性がある、好き嫌い、向き不向きがある」
彡(゚)(゚)「ワイが『動』なら、タケは『静』な人間や」
彡(゚)(゚)「アドバイスが欲しいなら同じ静なタイプの(´_ゝ`)に聞いたほうがええ」
彡(゚)(゚)「オシブチくんなら相談にも真剣に応えてくれるやろうし」
彡(゚)(゚)「ワイよりもいいアドバイスをくれるやろ」
(´・ω・`)……
彡(゚)(゚)「まあ、お前は相手を思いやることができる優しい人間や」
彡(゚)(゚)「その気持ちを忘れん限り……きっと大丈夫やとワイは思うで」
(´・ω・`)「チョク……」
彡(^)(^)「心配性で臆病で腑抜けな所は玉にきずやけどな!」
(`・ω・´)「なんだよ、それ!」
「うむ、うむ。よきかな、よきかな」
(;´・ω・` )「あれ?この声って……」
風が吹き、湯けむりが薄れた
(◦灬•)……
彡;(゚)(゚)「ファッ!」
(。゚ω゚)「源田司令官……」
(。゚ω゚) .。oO(ヤ、ヤバイ!)
多少、大目に見て貰っているところはあるとはいえ
勝手な外出は軍規違反だ
それもよりによって最高責任者の源田司令と鉢合わせするなんて……
なんて運が悪い……絶対に怒られる……
彡;(゚)(゚)……
(。゚ω゚)……
(◦灬^)「温泉はいいのう。気をつけて帰れよ」
(。゚ω゚)「え?は、はい……」
彡(゚)(゚)「さすがやな」
ボクたちは紫電のテスト飛行を繰り返していた
ゼロ戦と比べて機動性は多少落ちていたけど
パワーは桁違いでひこうき雲を引くくらいスピードがでた
その分、重力のかかり具合も半端なく
目の前が真っ暗になってもうろうすることもあった
そんなときは「まだまだ」と気合で乗り切った
そして基礎訓練が終わると
ボクたちはそれぞれの隊に分かれて空戦訓練に励んだ
でも、ここにきて問題が生じた
チョクもオシブチくんも、これまで隊長として戦ってきた
でもボクは違った
ボクはチョクの陰に隠れるように、彼の後ろに付いてきただけだ
だからどのように隊員たちを引っ張っていけばよいか分からなかった
(´・ω・`) .。oO(チョクに相談しよう……)
あれ?いないな……
それにチョクの機体もない
(´・ω・`)「杉田くん、チョクの居場所を知らないかい?」
(〃゚3゚〃)「隊長なら松山基地に行くと飛んでいきました」
(´・ω・`)「え?なんでまた……」
(〃゚3゚〃)「ここの基地は狭く、規律も厳しいんで……」
(〃゚3゚〃)「こんなとこ性に合わん、別の基地に行くって言って聞かなく」
(;´・ω・` )「いつものことだけど好き放題やってるな」
ブーン
(〃゚3゚〃)「あ!帰ってきましたよ」
(´・ω・`)「ほんとうだ」
スーキキッ
彡(゚)(゚)/「おい!松山に決めたぞ」
彡(゚)(゚)「なんやタケもおるやんけ、どうしたんや?」
(´・ω・`)「実はちょっと……相談したいことがあって……」
彡(゚)(゚)「別に構わへんけど……」
彡(゚)(゚)「どうせなら少し抜け出して温泉にいこうや」
彡(゚)(゚)「汗をかいたからひとっ風呂浴びたい気分やねん」
(;´・ω・` )「えぇ……バレたら大変なことになるよ」
彡(゚)(゚)「バレへんってホンマに心配性やなタケは」
彡(゚)(゚)「杉田!みんなと引っ越し準備しといてくれや」
(〃゚3゚〃)ゞ「了解です」
彡(゚)(゚)ノ「ほな、いこか」
温泉
ボクたちは一杯やって湯船に入った
湯気がもうもうと立ち込めていて、人影もまばらだった
彡(-)(-)「ふぅ……ええ湯や」
(´-ω-`)「そうだね」
彡(-)(-)……
(´-ω-`)……
彡(゚)(゚)「で?相談ってなんや?」
(´・ω・`)「実は……」
・・・
彡(゚)(゚)「ほーん、どうやって隊を率いればいいか分からんとな……」
彡(゚)(゚)「んなもん、コレだ!なんて解があるわけないやろ」
(´・ω・`)「でも、君は隊長としてうまくやっているじゃないか」
彡(゚)(゚)「うーん……特になにか意識しとるわけでもないしな」
彡(゚)(゚)「ワイはワイで好きにやっとるんやし……」
彡(゚)(゚)「タケはタケで好きにやればええんやないか」
(;´・ω・` )「そんなこと言われても……」
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「じゃあ、あいさつ代わりに部下を殴って従えさせればええんちゃうか?」
彡(゚)(゚)「恐怖で隊をまとめとる隊長なんて、これまでに散々見て来たやろ」
(;`・ω・´)「そんなことボクにはできないよ!」
彡(゚)(゚)「……分かっとるやんけ」
(;´・ω・` )「え?」
彡(゚)(゚)「人にはそれぞれ個性がある、好き嫌い、向き不向きがある」
彡(゚)(゚)「ワイが『動』なら、タケは『静』な人間や」
彡(゚)(゚)「アドバイスが欲しいなら同じ静なタイプの(´_ゝ`)に聞いたほうがええ」
彡(゚)(゚)「オシブチくんなら相談にも真剣に応えてくれるやろうし」
彡(゚)(゚)「ワイよりもいいアドバイスをくれるやろ」
(´・ω・`)……
彡(゚)(゚)「まあ、お前は相手を思いやることができる優しい人間や」
彡(゚)(゚)「その気持ちを忘れん限り……きっと大丈夫やとワイは思うで」
(´・ω・`)「チョク……」
彡(^)(^)「心配性で臆病で腑抜けな所は玉にきずやけどな!」
(`・ω・´)「なんだよ、それ!」
「うむ、うむ。よきかな、よきかな」
(;´・ω・` )「あれ?この声って……」
風が吹き、湯けむりが薄れた
(◦灬•)……
彡;(゚)(゚)「ファッ!」
(。゚ω゚)「源田司令官……」
(。゚ω゚) .。oO(ヤ、ヤバイ!)
多少、大目に見て貰っているところはあるとはいえ
勝手な外出は軍規違反だ
それもよりによって最高責任者の源田司令と鉢合わせするなんて……
なんて運が悪い……絶対に怒られる……
彡;(゚)(゚)……
(。゚ω゚)……
(◦灬^)「温泉はいいのう。気をつけて帰れよ」
(。゚ω゚)「え?は、はい……」
彡(゚)(゚)「さすがやな」
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