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二〇六話

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「なるほど。お前の自信の根源は、こんなバケモノ人形を持っているから、というわけか……」

 そう言って、次に近づいて来たのはセリカだった。
 隣にはおっかなびっくりといった様子のセレスが、セリカの背後に隠れるようにして同行していた。

「まぁな。こいつは俺が持つ人形の中じゃ、最大のサイズと攻撃力と防御力を誇っている自慢の一品だからな」
「しかし、まさかドラゴンが出て来るとは思いもしなかったぞ。だが、これが本当に飛ぶのか? というか、動くのか?」

 マキナバハムートを見上げながら、セリカそんな疑問を口にする。

「もちのロンだ。てか、動かんハリボテを出しても仕方ないだろ?
 この見た目にして、この重量だから、速度は最速とは言えないが、まぁまぁの速度は出るように作ってある」

 ちなみに、最速なのは一人乗り用の小型機の方だ。小型な分、小回りも利くし、軽量故に最高速もマキナバハムートの二倍くらいは出る。
 とはいえ、マキナバハムートも最高でマッハ1くらいは出せるように作っていた。ただ、その重量故に最高速度に到達するまでに、そこそこの加速時間が必要ではあるがな。
 巡航速度なら、大体時速800~900キロメートルといったところか。これはジェット旅客機とほぼ同じ速度である。

 余談だが、航空機などに使われる速度の単位マッハだが、これは音速を基準にしている速度単位だ。
 マッハ1イコール音速イコール時速約1200キロメートル。
 これは大体、東京~北海道を一時間ほどで移動出来るくらいの速度となる。

 小型機の方なら、更に二倍のマッハ2くらいまでなら出るので、片道30分といった感じだ。
 どうよ? 速くね?

「ねぇ? これに乗るって話だったけど、一体何処からどうやって乗るつもりなの?」

 と、今度はセレスからそんな疑問が飛んで来た。
 表情こそいつもとあまり変わらないように見えたが、反面、声が弾んでいるところからそれなりに興味はあるみたいだな。
 百貫百足を見せた時も、確かこんな感じの反応だったことを思い出す。
 多分、学者としての好奇心が刺激されるのだろう。

「ああそれは……っと、その前にやることがあるから、乗り方についてはちょっと待ってくれ」
「え……ええ、分かったわ」

 と、少し残念がっているセレスに詫びを入れ、その場から移動する。向かう先はラルグスさんのところだ。

「では、まずはこれを」

 そう言って、俺はインベントリにしまってあった手鏡を取り出すと、それをラルグスさんへと渡した。

「これが、昨日話に聞いていた、そこのドラゴンが見たものを映し出すという鏡……か」
「はい、虚映鏡きょえいきょうといいます」

 虚映鏡。これはつまるところ、ゲーム内で用意された動画撮影用の機材の一つである。
 『アンリミ』に限らずだが、フルダイブタイプのVRゲームは、基本、外部装置に繋いで映像を記録する、というのが技術的に非常に難しい代物であった。
 プレイ動画の配信は当然として、ライブ配信なんて以ての外だ。

 プレイ動画を配信したいプレーヤーと、技術的な難題を訴える運営側。
 そんな最中、運営側が用意した解決策が、この“ゲーム内で動画を記録するアイテムの実装”だった。
 流石にライブ配信は無理と諦めるしかなかったようだが、代わりに、というかゲーム内で動画を撮影し、それを外部へと転送するシステムを構築したのだ。
 
 それがこの虚映鏡である。
 とはいえ、この虚映鏡だけでは意味は無く、正確には、虚映鏡と対となるもう一つのアイテム、真映鏡しんえいきょうがセットになって初めて意味を成すアイテムだった。
 効果は、真映鏡で写したものが虚映鏡にも映し出され、それを映像記録として保存する、というものだった。

 簡単にいえば、真映鏡がカメラの役割を果たし、虚映鏡がディスプレイ兼保存媒体という感じだ。
 一応、簡単ではあるが、虚映鏡の方で保存した動画データを加工したり編集したりすることも可能だ。

 で、カメラである真映鏡の方は既にマキナバハムートの瞳に組み込まれているので、同期された虚映鏡をラルグスさんに渡すだけで、ラルグスさんはマキナバハムートの瞳を通して、こちらの様子が遠くに居ながらにして確認出来る、というわけだ。
 ちなみに、受信距離に関しては無制限である。すごいね。

 昨日のベルへモス調査会議において、セリカとセレスの同行が決まった後、最初の予定では仮にベルへモスを発見した場合であっても、すぐに攻撃をするようなことはせず、報告の為に一度戻ることになっていた。
 が、ラルグスさんから、脅威となる相手を実際に見てみないことには対策を取るにも難しいかも知れない、という話しが出て、だったらと、俺がこの真虚二枚の鏡を使った遠隔視察の方法を提案したのだ。

 話の流れから、実際にベルへモスを見つけた場合、一度戻ってから、こんどはラルグスさんを連れて現場に戻る、とかそんな二度手間も甚だしいことになりそうだったからな……

 だったら、最初からラルグスさんを連れて飛べばいいのだが、それはそれでラルグスさんにも立場というものがあり、軽々には動けないのだと言っていた。
 まったく、面倒な限りである。

 にしても……
 昔、なんとなく動画配信でもしてみるか、と思い設置した物が、まさかこんな形で役に立つとはな……
 まぁ、動画配信の方は、数回動画をアップしただけでチート疑惑が掛けられ大炎上し、運営を巻き込んだゴタゴタ騒動に発展してしまった、という苦い思い出があった。
 それきり、動画配信の方はというと、ぱったりと辞めてしまっていた。
 と、そんな感じであまり良い思い出がないアイテムで、ずっと封印され埃を被っていたのだが、またことして日の目を見る機会があったことは、単純によかったのではないかと思っている。
 折角、組み込んである機能なのに、まったく使わない、というのも少し寂しいからな。

「で、使い方ですが……」

 と、ラルグスさんに虚映鏡きょえいきょうの使い方をレクチャー。
 とはいえ、今回は最初から記録の為に録画モードを起動してあるので、ディスプレイ兼入力デバイスとなっている鏡部分にだけは、絶対に触らないようにだけ念を押しておく。
 ちなみに、虚映鏡に保存しておくことが出来るデータは一点のみで、記録時間は最長二四時間。
 一応、もしベルへモスと遭遇した場合、撮影した映像は今後の資料としてラルグスさん……というか、ノールデン王国騎士団に寄付することになっている。
 ただ、流石に鏡は数が少ないので、鏡ごとあげるわけにもいかず、代わりに映像を記録することが出来るアイテムにデータをコピーして渡すこととしていた。

 それが映像水晶というアイテムだ。
 虚映鏡には一点の動画データしか保存出来ないため、複数の動画データを保存しておくには、こうした外部保存装置が必要になってくるのである。
 映像水晶は一つにつき、容量に関わらず一本の動画が保存可能で、これ単品で映像の再生も出来るという優れものだった。
 ただし、出来るのは再生のみで加工・編集は不可能、データの消去も再記録も出来ない、一度きりの使い捨てアイテムという、一昔前の光データ媒体の様なアイテムだった。
 しかもそれが課金専用アイテムっていうね……いや、課金だから使い捨てなんだろうけどさ……

 運営の商魂の逞しさを褒めるべきか、ユーザーの利便性を少しは考えろと非難すべきか……
 ちなみに、鏡のセットも課金アイテムである。
 
 で、そんな映像水晶だが、俺は前に一〇〇個セットでまとめ購入していたので、無駄に大量に余っているのだ。
 数個使った程度で、配信は辞めてしまったからな……
 なので、一個あげた程度ではまったく問題なかった。というか、他に使い道もないアイテムなので、これはこれは有効利用出来てよかったのではないだろうか。

 こうして、一通りのレクチャーも終わったところで、俺はもう一つのアイテムをインベントリから取り出し、それをラルグスさんへと渡した。

「では、こちらが共振リングになります。セリカとの連絡に使ってください。
 使い方は……昨日、一度試しているので分かりますよね?」
「ああ、昨日の今日だ。早々に忘れるものではない」

 そう言って、ラルグスさんが指輪を受け取った。
 虚映鏡、真映鏡の二枚の鏡によって、こちらの映像がラルグスさんに届くようにはなったが、この鏡では会話は出来ないので、互いに連絡が取れるように共振リングも渡しておくことになっていた。
 練習は昨日の段階で済んでいるので、問題ないはずだ。本人も大丈夫って言ってるしな。

 これでラルグスさんに渡すものは渡したので、ここからは俺達の出発の準備だ。
 俺はラルグスさんに一言断りを入れてからその場を立ち去り、今度はマキナバハムートの前に立つ。

「今から動かすから、少し離れてくれ」

 と、軽く人払いをしてから、丸まって寝ているような姿勢のマキナバハムートを、犬でいうなら伏せに近い状態へ移行させる。
 首が長いこともあり、頭を高く持ち上げたその姿は、自分で言うのもアレだが壮観なものだった。
 で、頭を持ち上げ切ったところで、胸の所に備え付けられた搭乗用のむハッチを開く。

「あそこが入り口、ということかしら?」
「そだな」

 いつの間にか隣に立ち、同じようにマキナバハムートを見上げていたセレスがそう口にする。
 
「しかし、あの高さ……私ならなんとか駆け上がれそうだが……
 お前とセレス女史は一体どうやって上るつもりだ?」

 と今度はセレスの後に続いて近づいて来たセリカが、そんなことを口にする。

「まぁ、自分から上る必要はないからな」
「? どういうことだ?」

 俺の言葉に、また訳の分からんことを……とでも言いたげなセレスの目が突き刺さる。

「あ~、口で説明するのも難しいから、実際にやって見せた方がいいだろうな……
 というわけで、ちょっと失礼」

 一言、そう断りを入れてから、俺は隣に立っていたセレスの肩を抱き寄せる。

「きゃっ! ちょっ、何!?」
「じっとしててくれ。下手に暴れると危ないぞ?」

 突然抱き寄せられ、若干パニックを起こしていたセレスにそう告げる。
 実際、危ないのは本当だからな。

「……何をしているんだお前は? もしかして……」

 そんな俺に、何時か見たような蔑んだ目で俺を見るセリカ。
 
「断っておくが、マレアの件は完全に誤解だからな?
 これは、今からマキナバハムートに乗るための準備……みたいなもんだ。というか、どちらかといえば安全対策だな。セレスに怪我をさせるわけにもいかんだろ?
 そんなわけで、だ。
 セリカもなるべく俺の近くに来てくれ。でないと、本当に一人だけ駆け上がって乗ることになるぞ?」

 そういう俺に、半信半疑というか、不信感丸出しではあったが、何かを警戒するようにセリカがじわりじわりと俺へと近づいて来る。
 まったく、何を警戒しているのか……

 年頃の娘さんをいきなり抱き寄せるようなマネ、流石にしねぇよ。
 しかも親御さんの前やぞ?

「あの……何がしたいのかは知らないけど、早く終わらせてくれない?
 流石にこの格好は恥ずかしいのだけれど?」

 なんてセリカと話していたら、小脇に抱えたセレスから苦情が飛んで来た。
 まぁ、親しくもない男に抱き着かれても嫌なだけだろうしな。

「おっと、すまんすまん。んじゃ、早速」

 ということで、俺はマキナバハムートを操作する。
 と、ぽっかりと開いた搭乗口から、ぺかーっと一筋の光明が差し、俺達を優しく照らし出す。
 その刹那。

「なっ!? 体がっ!」
「えっ! 嘘っ!? ちょっ、これどうなってるのよ!」

 ふわりと体が宙に浮き、するするっと搭乗口へと向かい吸い寄せられていったのだった。 
 突然のことに、二人揃って驚きの声を上げ、セレスなど驚きのあまり俺にぎゅっと抱き着いて来たくらいだった。
 それだけ驚いた、ということだろう。

「暴れるなよ? 下手に動くと落ちるからな?」

 そう一応警告はしておくが、まぁ、大丈夫だろう。
 セレスに関しては俺がこうして確り抱えているし、セレス自身も俺にしがみ付いているからうっかり落ちる、ということはないだろう。
 セリカの方も、セリカの運動神経なら、喩え落ちたとしても余裕で着地出来るだろうし、怪我には至るまい。

 これはこれで結構バランス感覚が大事で、慣れないうちは案外落ちることもあるからな。
 かくいう俺だって、不慣れなうちはバランスを崩し、結構落下死していからな……

 そんな昔のことを思い出していると、ふと、視界にラルグスさん達の姿が目に付いた。
 二人共、茫然とした表情で俺達のことを見上げていた。
 
 程なくして、三人とも無事に搭乗口に入り、光が消失すると同時に今まで感じていた浮遊感も消失。体がぐっと沈み込むような感覚が復活する。

「はい、おつかれさん」

 足が床に着いたところで、小脇に挟んでいたセレスを解放する。
 セレスは、ぎゅっと閉じていた目を恐る恐る開き、足が床に着いていることを確認すると、俺からすっと一瞬で離れて行った。 
 いや、そんな嫌がらんでもええやん……ちょっとショックなんだが……

「……まずは説明を願おうか?」

 そんなことを思いながら、離れるセレスを見ていると、セリカからそう話し掛けられた。
 セレスもまた、うんうんと激しく首を縦に振っている。
 まぁ、セリカ達からしたら何が起きたのか分からない、というのは理解出来る。

「あー、トラクタービーム……て言っても分からんか……
 要は、物体を引き寄せる光で、俺達の体ごと引っ張り上げた、ってとこだな。
 これなら自分でよじ登るよりずっと楽だろ?」

 厳密には、光はただの目視ガイドであり、光そのものには何の効果もないのだが、引力を制御して云々と言ったところで、二人には通じないだろうから簡略化して説明しておくことにした。
 
「なるほどな。相変わらず言っていることはまったく理解出来ないが、そういうものであると理解はした」
「浮遊の魔術……に近いものを感じるけど……
 それにしては、あの体が引っ張られる感じは何なの? まるで、空に向かって落ちている・・・・・ような感じだったわ……」

 三者三葉、まぁ、ここには二人しかいないがぞれぞれの感想を口にする。
 にしても、流石は学者。セレスの感想は、ある意味本質を捕らえているといってもいいだろう。
 落ちる、とはつまり、地球の引力に引かれる、ことだからな。
 ここは地球ではないので、天体の、といった方が正確かもしれないが……
 まぁ、ここが果たして星なのかどうか、それすら怪しいところではあるが、とにかく大地に向かって引かれる力が星が持つ引力であり、引力に引きつけられることことが、落ちる、ことの本質だ。
 
 ちなみに、引力と重力の違いは、力を及ぼすものと、及ぼされるものの違いだ。
 平たくいえば、引力とは物体どうしが引き合う力すべてをいう。
 引き合う力とは、ニュートンで有名な万有引力の法則もあれば、磁石の様な力、また電気的な、つまりコイルのような力も、すべてが引力となる。

 その中で、天体が持つ引力の影響下にある、天体上に存在する物体から見た、天体の引力のことを“重力”と呼んでいるのである。
 つまり、地球は引力によって物体を引き付け、人は地球の重力によって大地に立っている、ということになる。
 まぁ、とにかく重力とは非常に限定的な名称である、ということとだな。
 本来はここに、天体が持つ遠心力も考慮されるのだが、小難しい話しになるのでそこは割愛するものとする。

 なので、よくSFなんかで“重力”を制御して宇宙船が航行している、なんて描写があったりするが、天体の引力圏にいない状態において“重力”など存在するわけがないので、その表現は間違っていることになる……のだが、まぁ、野暮なことはいうまいよ。

 更に余談だが、超重力の塊であるブラックホールも、歴とした天体の一つである。

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