上 下
25 / 85

41話 配管は地面に埋めています

しおりを挟む
 翌朝、俺が自分の作業現場へと向かう途中で、早速土建組みの連中が作業に取り掛かっている姿を見かけた。
 ホント、仕事熱心な事で感心感心。
 作業の内容は、昨日棟梁が言っていた通り、送水管となる竹の組み付け作業だった。

「おいっ! こっち全然足んねぇぞっ! もっと持って来いっ!!」
「はっ、はひぃっ!!」

 道すがら、俺が見たのは遠目からでも一目で分かるくらい巨漢であるクマのおっさんが、若いにぃーちゃんを怒鳴り飛ばしているところだった。
 そのにぃーちゃんの顔には見覚えがないので、たぶん移住組みの人だな。
 増えた人数が人数なので、正直俺自身まだ見た事、会った事がない人たちが結構いたりする。
 このにぃーちゃんもその一人……と言う訳だ。
 怒鳴られたにぃーちゃんは、慌しく駆け出すと近くに停めてあった竹材を山と積んだ荷車から3~4本の竹を抱えて、クマのおっさんの所へと戻って行った。
 その足取りはよたよたと心許なく、ふらふらとしていた。
 そんな姿は見ているだけで“大丈夫か?”と不安になってくるものがあった。
 筋骨隆々な土建組みの中にいる所為か、普通の体形であるはずのにぃーちゃんが、一際ひときわ華奢きゃしゃ見えてしょうがない……
 にぃーちゃんは、クマのおっさんの所まで竹材を運ぶと、また荷車へ向かって走っていった。
 
「あんまり、いじめんじゃねぇーぞ、おっさん」
「ん? なんだ、ロディフィスか……
 いじめている、とか人聞きの悪い事を言うな」

 別に用があったわけではないのが、なんとなくそう声をかけると、クマのおっさんは作業の手を止めて俺の方へと振り返った。

「あんなもん、土建組みウチじゃ普通の事だ。
 特別に厳しくしている訳でもない。
 多少頼りないところはあるが、早く慣れてもらわにゃ困る」

 なんだか土建組みここの空気って言うのは、一に筋肉、二に筋肉、三四も筋肉、五も筋肉の体育会系のノリと似ている様な気がするんだよなぁ……
 実は、俺ってばああいうのが少し苦手だったりする。
 昔は……と言うか、前世の頃は、ただのデブだったので、体を動かすのとかあまり得意じゃなかったしなぁ……

「それより、今日のお前の持ち場はここじゃないだろ?
 こんな所で何をしてんだ?」
「今から向かうところだよ。
 ただ、おっさんの姿が見えたから、ちょっと声を掛けただけ」
「だったら、こんな所でサボっていないで、さっさと行け。
 お前が行う作業は、お前しか出来ないのだろ?
 だったら、自分の責務をしっかり果たせ」

 その表情は、何時になく真剣で冗談を言っている様には見えなかった。
 クマのおっさんに怒られてしまった……うへぇ、ヤブヘビだった……
 ほっといて、さっさと行くべきだったな。

「別に、そんなに怒んなくたっていいじゃないかよ……」
「お前は……いや、お前だけじゃないが、近頃は不作の時の恐怖を知らない奴が多すぎていかん……
 凶作にならないのはいい事だが、危機意識も一緒に下がっているのはどうかと思うが……
 とにかく、この作業には村の命運が掛かっているんだ。
 その事だけは忘れるな。
 お前だって、暖炉にべる薪もない寒い冬を、ひもじい思いをしながら過ごすのなんて嫌だろ?」

 麦が採れなかったらお金を出して、他の食べ物を買えばいいじゃない……とか、燃やす薪がないなら、魔術陣で暖を取ればいいじゃない……とか、思うところはあったが、クマのおっさんが言いたいのは多分そう言う事ではないのだろと思い、話の腰を折る事無く素直に聞く事にした。
 そんな話をしているうちに、にぃーちゃんが両手一杯に竹材を抱えて戻ってきた。
 にぃーちゃんは持って来た竹材を、クマのおっさんの近くに置くとまた荷車の方へと駆けて行った。
 がんばれよ、若人よ……
 今は普通の体形でしかないが、このままがんばればそのうち他の土建組みの連中の様に、筋骨隆々なマッシブなボディを手に入れる事が出来るだろう……
 で、今にぃーちゃんが必死になって運んでいるのが、今日のクマのおっさんたちの作業に使う竹パイプだ。
 この竹パイプを継いで、貯水池間を結ぶのだ。
 一見、ただ竹を切り倒した持って来ただけの様に見えるが、そうではない。
 これでもちゃんとした加工品だ。
 それも、普通・・に作ったなら恐ろしく手間の掛かる品だったりする。
 何をしてあるかと言えば、両端に凹凸加工が施されているのだ。
 片側の端に、外側を削った凸加工を施し、反対側の端は内側を削った凹加工が施されている。
 これを繋ぎ合わせる事で、送水管とするのだ。

 水を送る。
 そう一言に言っても、実際そう簡単なものじゃない。
 ただ単に、ある地点へ水を送るだけなら、流しそうめんの様に竹を半分に割って、端を少しだけ重ねてたものを目的地まで延々と引き延ばせばいいだけだ。
 だが、今回の件に関してはその方法は使えない
 村の中では、荷物を運ぶために、頻繁にヤムが荷車をひいて歩いている。
 彼らの通行を妨げる事は、つまりは村民の生活を妨げる事に他ならないのだ。
 だから、交通の邪魔になる様なものを、村中に設置する訳にはいかない。
 故に、送水用の配管は邪魔にならないように埋設する必要があった。
 地面に埋めても外部から異物が侵入することなく、そして送水する水が外部に漏れないよう加工するためにはどうすればいいか……
 と言うわけで、取られた手段がこのはめ込み式の連結方法だった。
 のだが……
 この凹凸加工、人力でやろうとすると恐ろしく面倒臭い。
 まず、先端部分を凸部凹部共に均等で滑らかな円状に削らなければならない。
 表面が波を打っていては隙間が出来てしまい、水漏れの原因になってはまうからだ。
 そもそもこれがもう難しいのなんの……
 他にも、凸部の外径と凹部の内径を合わせる必要もあった。
 でなければ、連結する事など不可能だからな。
 なるべく近いサイズのものを選んで伐採していたが、そこは植物。多少の個体差はどうしても存在する。
 だから一つ一つを目で見て、個体にあった加工をする必要があった。
 これが手間がかかる要因の一つだった。
 と言うわけで、それらの作業を容易にするための魔道具を、俺は銭湯建設時に作っていたのだ。
 それが何かと言えば、一言で言ってしまえば旋盤の様なものだった。
 旋盤とは被切削物を回転させ、固定されたバイトと呼ばれる工具で切削加工をする工作機械の一つだ。
 外丸削り加工や、中ぐり加工などを行う際に大変重宝する。
 銭湯の送水管も全て、この魔道具によって製作されていた。
 外見は小さな物干し台に似ている、と思う……
 両端に逆V字の脚が付いていて、頂点部分が細い台で繋がっているのだ。
 天板部分には、台の上に乗っている物を回転させる魔術陣が施されており、両端には、被切削物を乗せる台が設けられている。
 使うときは、被切削体の大きさに合わせたガイドをセットする事で、回転を安定化させると共に、切削時の力が逃げないように被切削体を押さえる役割も果たしている。
 使い方はシンプルに、この回転している被切削体に人間が直接ノミを押し当てるだけだ。
 この旋盤型魔道具の全ての脚には、裏に吸着の魔術陣が彫ってあるので稼動中は何があっても絶対に動く事はない様に出来ている。
 だから、どれだけ力を加えても台座がずれると言うことは、決して起きないのである。
 それこそ、全速力で走ってきたヤムが体当たりしてきても動くことはないだろう。
 ちなみに、被切削体を押さえているガイドも、この吸着魔術陣によって固定されているので、一度セットすれば解除するか、マナが尽きるまでまず動かない。
 いっその事ノミも固定して、ネジの機構を取り入れた切削量を調整出来る構造にしようかと思ったが、非金属でネジを作るのが思いのほか大変そうなので、そこは後回しになっていた。
 金属加工が出来れば楽なのだろうが、溶鉱炉は魔術陣で代用するからいいとしても、肝心の金属が手に入らないのでは今のところは諦める他ない……
 手作業であるため、多少扱いが難しいかと思ったのだが、旋盤型魔道具をじーさんに渡して2~3日した頃にはすっかり使いこなしていたので、まぁ、問題はないのだろう。
 てな訳で、出来上がったのがこの竹パイプと言う訳だ。

 俺は、クマのおっさんと別れると、本日の作業場へと向かった。
 やる事は昨日と同じで、残りの貯水池の底に魔術陣を書くだけだ。
 何とか残っていた貯水池全てに、魔術陣を書き終えた段階で今日の作業は終了となった。

 本日の報告会も、特に問題らしい問題の報告もないまま終了となった。
 これで一旦、俺のやる事は終わりだ。
 次の工程に移るのに、必要な部品がまだ出来ていないのだ。
 部品の完成を待って、いよいよ最終工程に取り掛かる事になるのだが……
 取り敢えず、明日は取り急ぎする事もないので、ミーシャたちと畑の水やりにでも行こう。
 ついでに、各所の進捗状況も目で見ておきたいしな。
 報告会に、情報としては上がっては来ているが、こう言うのは実際に自分の目で見るのが一番正確だ。

 てな訳で、翌日はミーシャたちと一緒に畑の水やりに精を出した。
 その日は俺がいたので、神父様に同行してもらう必要はなかったのだが、神父様は何故か一緒に付いて来た。
 悪い訳ではないが、どうしてだろうか? と思っていたら、理由は直ぐに分かった。
 それは、グライブが水撒きを始めた時だ。
 神父様は、ここぞとばかりに俺に“何故、竹が回転しているのか?”と言う事について根掘り葉掘りと聞いてきたのだった。
 神父様的には、回転系統の論理回路もないのにこの竹スプリンクラーが回転している事が、不思議でならなかったらしい。
 ミーシャやグライブは、理解出来ない事は全て“不思議な事”で済ませてしまっていたが、その“不思議な事”の理屈を多少なりとも知っている神父様にとって魔術ではなく、物理によって回っているこの竹スプリンクラーが一種異様な物に見えたのだろう。
 なので、俺はミーシャとグライブに作業を任せて、神父様相手に作用と反作用についての物理の講義を行ったのだった。
 神父様は俺の話しに“なるほど”っと、しきりに頷いていたが、そんな話をする俺たちにミーシャもグライブも決して声を掛け様とはせず、ただ黙々と作業をこなしていた。
 2人の顔を見ると……
 そこには“自分を巻き込むなよっ!”と、でかでかと書かれていた。
 要は、小難しい話なんかに興味はない、と言う事らしい。
 結局この日は、神父様と物理学について語り合って終わってしまった。

 そして、その日の報告会にて、俺が頼んでいた例の部品が完成したという報告を受けたのだった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

新人神様のまったり天界生活

源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。 「異世界で勇者をやってほしい」 「お断りします」 「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」 「・・・え?」 神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!? 新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる! ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。 果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。 一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。 まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!

僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。 ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。 『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』 『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』 そんな感じ。 『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。 隔週日曜日に更新予定。

半身転生

片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。 元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。 気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。 「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」 実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。 消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。 異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。 少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。 強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。 異世界は日本と比較して厳しい環境です。 日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。 主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。 つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。 最初の主人公は普通の青年です。 大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。 神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。 もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。 ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。 長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。 ただ必ず完結しますので安心してお読みください。 ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。 この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。

3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜

I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。 レベル、ステータス、その他もろもろ 最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。 彼の役目は異世界の危機を救うこと。 異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。 彼はそんな人生で何よりも 人との別れの連続が辛かった。 だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。 しかし、彼は自分の強さを強すぎる が故に、隠しきることができない。 そしてまた、この異世界でも、 服部隼人の強さが人々にばれていく のだった。

踊れば楽し。

紫月花おり
ファンタジー
【前世は妖!シリアス、ギャグ、バトル、なんとなくブロマンスで、たまにお食事やもふもふも!?なんでもありな和風ファンタジー!!?】  俺は常識人かつ現実主義(自称)な高校生なのに、前世が妖怪の「鬼」らしい!?  だがもちろん前世の記憶はないし、命を狙われるハメになった俺の元に現れたのは──かつての仲間…キャラの濃い妖怪たち!!? ーーー*ーーー*ーーー  ある日の放課後──帰宅中に謎の化け物に命を狙われた高校2年生・高瀬宗一郎は、天狗・彼方に助けられた。  そして宗一郎は、自分が鬼・紅牙の生まれ変わりであり、その紅牙は妖の世界『幻妖界』や鬼の宝である『鬼哭』を盗んだ大罪人として命を狙われていると知る。  前世の記憶も心当たりもない、妖怪の存在すら信じていなかった宗一郎だが、平凡な日常が一変し命を狙われ続けながらも、かつての仲間であるキャラの濃い妖たちと共に紅牙の記憶を取り戻すことを決意せざるをえなくなってしまった……!?  迫り来る現実に混乱する宗一郎に、彼方は笑顔で言った。 「事実は変わらない。……せっかくなら楽しんだほうが良くない?」  そして宗一郎は紅牙の転生理由とその思いを、仲間たちの思いを、真実を知ることになっていく── ※カクヨム、小説家になろう にも同名義同タイトル小説を先行掲載 ※以前エブリスタで作者が書いていた同名小説(未完)を元に加筆改変をしています

都市伝説と呼ばれて

松虫大
ファンタジー
アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。 この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。 曰く『領主様に隠し子がいるらしい』 曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』 曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』 曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』 曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・ 眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。 しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。 いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。 ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。 この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。 小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。

蟲神様の加護を授って新しい家族ができて幸せですが、やっぱり虫は苦手です!

ちゃっぷ
ファンタジー
誰もが動物神の加護を得て、魔法を使ったり身体能力を向上させたり、動物を使役できる世界であまりにも異質で前例のない『蟲神』の加護を得た良家の娘・ハシャラ。 周りの人間はそんな加護を小さき生物の加護だと嘲笑し、気味が悪いと恐怖・侮蔑・軽蔑の視線を向け、家族はそんな主人公を家から追い出した。 お情けで譲渡された辺境の村の領地権を持ち、小さな屋敷に来たハシャラ。 薄暗く埃っぽい屋敷……絶望する彼女の前に、虫型の魔物が現れる。 悲鳴を上げ、気絶するハシャラ。 ここまでかと覚悟もしたけれど、次に目覚めたとき、彼女は最強の味方たちを手に入れていた。 そして味方たちと共に幸せな人生を目指し、貧しい領地と領民の正常化・健康化のために動き出す。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...