7 / 70
1章:魔法学園入学
初めての魔法
しおりを挟む
私はハナちゃんの10分の教えのもとなんとかやり方だけ覚えてゴウくんの前に立っていた。
「それで、できるようになったのか?」
クロくんがハナちゃんに聞くとハナちゃんは少しまゆを潜めて答える。
「やり方は教えたけど…リンの魔力量とかもわからないし、そもそも魔筆を使ったことないリンは魔力の込め方とかもできるかどうか…」
この世界にある『魔筆』と呼ばれる道具は魔力を使って空中に光の文字をかける道具だ。
この世界で暮らす人なら必ず1本は持っているものだが、必ず6歳になってからという制限があった。
魔筆を使うことでその色で得意な魔力の属性を、濃さで魔力量を知ることができる。
ゴウくんとハナちゃんは前の魔法教室で先生のものを借りて自分の大体の魔力量と属性を知っているらしい。
「おいおい、そんなんで勝てんのかよ?」
「あんたがけしかけたんじゃない!」
「たぶん…大丈夫……?」
「リン、語尾に?がついてるぞ」
「ま、いいや。とりあえず始めようぜ」
そう言ってゴウくんと私は川のほうを向く。
「クロ~合図頼む」
「はぁ…しかたないな。それでは、始め!」
クロくんの合図でゴウくんがすぐに地面に式を立てる。
「火よ、かの炎神よ。我に力を…」
なるほど…これが詠唱…。
式を立てる時に詠唱を唱えることで威力をあげることができるとさっきハナちゃんが教えてくれた。
詠唱の言葉は決まりがなく、だいたいの人が魔法を教えてくれた人と同じものを使ったりするらしい。
しかし、言葉の中にその魔法を司るものが入っていれば詠唱となるらしいので自分で作ることもでき、長ければ長いほど威力が上がるらしい。
「火玉!」
ゴウくんの言葉とともに『3-1-1=1』の文字が光り、赤色の魔法陣が展開して火の玉が飛び出す。
しかし木に届くか届かないかくらいのところで火の玉は消えた。
「ちっ、もう少し威力がいるか…」
そう言ってまたゴウくんは式を展開する。
「リン!リンも早く式を立てないと!」
ハナちゃんに言われて私もはっとしてそこら辺に落ちていた枝を拾う。
『火魔法の展開には解を1にするの。リンの魔力量がわからないからまずは適当に詠唱をするといいわ。それでその詠唱が終わる前に書ききれるだけのリンができる難しい式を書くの。書く数字に魔力を込めながらね』
詠唱…。そういえば前に夢で見た世界でてれび?っていう板の中にいた魔法使いの男の子が火の魔法を使ってたっけ…。
それを真似したらできるかも。
私は記憶にある言葉を思い出し数字を書く。
『いい?魔法を使うので大切なのはイメージよ。魔法の現れ方が人それぞれ違うのはイメージを現実にするからなんだって。だから思いっきりすごい火魔法をイメージするの!』
うん…大丈夫だよ…ハナちゃん。
「我、地獄の業火をもって彼の者に制裁を加えんとする者…廻れ、踊れ、焼き尽くせ…悪しきものに永遠なる炎をもって裁きを……ヘルフレイム!」
私の地面に書いた『(1000-500)÷(250×2)=1』の式から強い光が飛び出し目標の木の下に魔法陣が展開し、黒い炎の柱が立った。
「は……?」
「え…?」
「な……」
みんな驚いて声が出ないようだった。
正直私も驚いている。まさかこんなにおっきな柱になるとは…。
しばらくしてそれが消えると目標の木だけでなく炎の範囲にあったものが跡形もなく炭になっていた。
「え、えっと…勝者、リン」
「やったぁ…?」
クロくんの勝者の宣言を聞いてとりあえず私は喜んで?おいた。
あまりにもあっけなく終わったためちょっと拍子抜けしたのかもしれない。
「す、すごいわ!リン!あなた天才だったのね!」
「ハナちゃん…痛い…」
ハナちゃんが私に抱きついてぴょんぴょん跳ねるが、体が痛い…。
「あぁ、ごめんなさい!でもほんとにすごいよ!まさか急に四等式を立てるなんて!しかも詠唱もあんな複雑なものだし!もう私感動しちゃった!」
ハナちゃんが感動している中、クロくんが私に近づいてきた。
「リン…今のはどうやった…?」
「どう……?ハナちゃんの……言う通りにした…」
「ハナ、お前リンに何を教えたんだ?」
「私が教えたのは詠唱の説明と魔力の込め方くらいよ?」
「じゃあこれは…」
「リンの才能よ!魔法の天才!」
「う、嘘だ…まさか俺がリンなんかに…」
はしゃいでるハナちゃんの奥にまだ現実を見れてないゴウくんがいた。
「それで、できるようになったのか?」
クロくんがハナちゃんに聞くとハナちゃんは少しまゆを潜めて答える。
「やり方は教えたけど…リンの魔力量とかもわからないし、そもそも魔筆を使ったことないリンは魔力の込め方とかもできるかどうか…」
この世界にある『魔筆』と呼ばれる道具は魔力を使って空中に光の文字をかける道具だ。
この世界で暮らす人なら必ず1本は持っているものだが、必ず6歳になってからという制限があった。
魔筆を使うことでその色で得意な魔力の属性を、濃さで魔力量を知ることができる。
ゴウくんとハナちゃんは前の魔法教室で先生のものを借りて自分の大体の魔力量と属性を知っているらしい。
「おいおい、そんなんで勝てんのかよ?」
「あんたがけしかけたんじゃない!」
「たぶん…大丈夫……?」
「リン、語尾に?がついてるぞ」
「ま、いいや。とりあえず始めようぜ」
そう言ってゴウくんと私は川のほうを向く。
「クロ~合図頼む」
「はぁ…しかたないな。それでは、始め!」
クロくんの合図でゴウくんがすぐに地面に式を立てる。
「火よ、かの炎神よ。我に力を…」
なるほど…これが詠唱…。
式を立てる時に詠唱を唱えることで威力をあげることができるとさっきハナちゃんが教えてくれた。
詠唱の言葉は決まりがなく、だいたいの人が魔法を教えてくれた人と同じものを使ったりするらしい。
しかし、言葉の中にその魔法を司るものが入っていれば詠唱となるらしいので自分で作ることもでき、長ければ長いほど威力が上がるらしい。
「火玉!」
ゴウくんの言葉とともに『3-1-1=1』の文字が光り、赤色の魔法陣が展開して火の玉が飛び出す。
しかし木に届くか届かないかくらいのところで火の玉は消えた。
「ちっ、もう少し威力がいるか…」
そう言ってまたゴウくんは式を展開する。
「リン!リンも早く式を立てないと!」
ハナちゃんに言われて私もはっとしてそこら辺に落ちていた枝を拾う。
『火魔法の展開には解を1にするの。リンの魔力量がわからないからまずは適当に詠唱をするといいわ。それでその詠唱が終わる前に書ききれるだけのリンができる難しい式を書くの。書く数字に魔力を込めながらね』
詠唱…。そういえば前に夢で見た世界でてれび?っていう板の中にいた魔法使いの男の子が火の魔法を使ってたっけ…。
それを真似したらできるかも。
私は記憶にある言葉を思い出し数字を書く。
『いい?魔法を使うので大切なのはイメージよ。魔法の現れ方が人それぞれ違うのはイメージを現実にするからなんだって。だから思いっきりすごい火魔法をイメージするの!』
うん…大丈夫だよ…ハナちゃん。
「我、地獄の業火をもって彼の者に制裁を加えんとする者…廻れ、踊れ、焼き尽くせ…悪しきものに永遠なる炎をもって裁きを……ヘルフレイム!」
私の地面に書いた『(1000-500)÷(250×2)=1』の式から強い光が飛び出し目標の木の下に魔法陣が展開し、黒い炎の柱が立った。
「は……?」
「え…?」
「な……」
みんな驚いて声が出ないようだった。
正直私も驚いている。まさかこんなにおっきな柱になるとは…。
しばらくしてそれが消えると目標の木だけでなく炎の範囲にあったものが跡形もなく炭になっていた。
「え、えっと…勝者、リン」
「やったぁ…?」
クロくんの勝者の宣言を聞いてとりあえず私は喜んで?おいた。
あまりにもあっけなく終わったためちょっと拍子抜けしたのかもしれない。
「す、すごいわ!リン!あなた天才だったのね!」
「ハナちゃん…痛い…」
ハナちゃんが私に抱きついてぴょんぴょん跳ねるが、体が痛い…。
「あぁ、ごめんなさい!でもほんとにすごいよ!まさか急に四等式を立てるなんて!しかも詠唱もあんな複雑なものだし!もう私感動しちゃった!」
ハナちゃんが感動している中、クロくんが私に近づいてきた。
「リン…今のはどうやった…?」
「どう……?ハナちゃんの……言う通りにした…」
「ハナ、お前リンに何を教えたんだ?」
「私が教えたのは詠唱の説明と魔力の込め方くらいよ?」
「じゃあこれは…」
「リンの才能よ!魔法の天才!」
「う、嘘だ…まさか俺がリンなんかに…」
はしゃいでるハナちゃんの奥にまだ現実を見れてないゴウくんがいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる