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第1章
初任務成功祝い
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「それじゃあ、モモの初依頼完了を祝って」
「「かんぱーい!」」
そう言ってみんなでグラスジョッキをぶつけ、飲み物をのんだ。
みんなはお酒で、私はジュースだけど…。
「かー!うめー!それにしても、フェンリルの強さはんぱねーな!」
「ほんとよねーでも、従者のモモちゃんもギガンテスと張り合うだけ強いわけだし」
「あ、あれはたまたまルゥが弱点を教えてくれただけで…私は攻撃の魔法なんてなにも…」
「謙遜することはない。君のおかげで俺たちはこうしてまた美味い酒が飲めてるわけだからな」
「そぉ~ですよぉ~それにモモちゃんはこぉ~んなに可愛いんですから~」
アイシアさんは綺麗な白い顔を真っ赤にして私に寄ってくる。
「アイシアさん…重い…」
「ひどいですよぉ~。私こう見えても軽い方なんですからぁ」
「アイシア、モモが困ってるぞ」
ガラムさんがアイシアさんに注意すると、アイシアさんはジトーとガラムさんを睨んだ。
「なんですかぁーガラムまでぇー」
「アイシアさん、お酒弱い?」
「あぁ、かなりな。なのに酒が好きときたから手がつけられない」
「ははは……そうなんですね」
飲み会で絡まれるとめんどくさい人だぁ……。
さっきまでの美人さんとは大違いのへべれけな雰囲気で私に絡んでくる。
「そうだ、ねぇガラム。次の依頼なんだけど今度は遠出するようなところにしない?」
お酒を片手にエルさんがガラムさんに提案した。
「どうしたんだ? 前のフェンリル討伐だって、それなりに遠出だったぞ?」
「隣街くらいに行くのがいいの」
「だから何かあったのか?」
「まぁ、モモちゃんに違う街に行った時のこととか教えてあげたいってのもあるけど、モモちゃんの料理が食べたいんだよねぇ」
そう言ってエルさんは自分の頬に手を当てて、あの時の焼肉のタレ肉を思い出しているようだ。
だからあの手抜き料理をそんな美味しそうにされてると申し訳ないんだけど……。
「そうだな……そういえば隣街のルコルーにタイガーウルフの討伐依頼があったな」
「タイガーウルフ?」
タイガーウルフって……犬科? 猫科?
一人で首を傾げていると、カイルが大きな声を出して賛同した。
「お、いいねぇ! タイガーウルフ、テンションあがんなぁ!」
「待て待て、タイガーウルフはCランク。モモはまだカードをもらったばかりのEランクだ」
「モモちゃんならぁ、大丈夫ですよぉ~。なんてたってぇフェンリルのテイマーなんですからぁ」
「しかし……」
ガラムさん以外はタイガーウルフに賛成のようで、しかしガラムさんは私に気を遣ってくれているようだ。
「ガラムさん、大丈夫です。もし危ないと思ったら私の結界魔法で身を守りますし、ルゥもいますので」
「……いいだろう。明日依頼を受けよう。準備をして、出発は明後日だ」
「やった! モモちゃんの料理が食べれるー!」
エルさんが喜んでくれてるのはいいけど……次はちゃんとした材料を買っておこう……。
私は明日の準備の買うものを決めてから、ルゥにお皿のお肉を食べさせた。
「「かんぱーい!」」
そう言ってみんなでグラスジョッキをぶつけ、飲み物をのんだ。
みんなはお酒で、私はジュースだけど…。
「かー!うめー!それにしても、フェンリルの強さはんぱねーな!」
「ほんとよねーでも、従者のモモちゃんもギガンテスと張り合うだけ強いわけだし」
「あ、あれはたまたまルゥが弱点を教えてくれただけで…私は攻撃の魔法なんてなにも…」
「謙遜することはない。君のおかげで俺たちはこうしてまた美味い酒が飲めてるわけだからな」
「そぉ~ですよぉ~それにモモちゃんはこぉ~んなに可愛いんですから~」
アイシアさんは綺麗な白い顔を真っ赤にして私に寄ってくる。
「アイシアさん…重い…」
「ひどいですよぉ~。私こう見えても軽い方なんですからぁ」
「アイシア、モモが困ってるぞ」
ガラムさんがアイシアさんに注意すると、アイシアさんはジトーとガラムさんを睨んだ。
「なんですかぁーガラムまでぇー」
「アイシアさん、お酒弱い?」
「あぁ、かなりな。なのに酒が好きときたから手がつけられない」
「ははは……そうなんですね」
飲み会で絡まれるとめんどくさい人だぁ……。
さっきまでの美人さんとは大違いのへべれけな雰囲気で私に絡んでくる。
「そうだ、ねぇガラム。次の依頼なんだけど今度は遠出するようなところにしない?」
お酒を片手にエルさんがガラムさんに提案した。
「どうしたんだ? 前のフェンリル討伐だって、それなりに遠出だったぞ?」
「隣街くらいに行くのがいいの」
「だから何かあったのか?」
「まぁ、モモちゃんに違う街に行った時のこととか教えてあげたいってのもあるけど、モモちゃんの料理が食べたいんだよねぇ」
そう言ってエルさんは自分の頬に手を当てて、あの時の焼肉のタレ肉を思い出しているようだ。
だからあの手抜き料理をそんな美味しそうにされてると申し訳ないんだけど……。
「そうだな……そういえば隣街のルコルーにタイガーウルフの討伐依頼があったな」
「タイガーウルフ?」
タイガーウルフって……犬科? 猫科?
一人で首を傾げていると、カイルが大きな声を出して賛同した。
「お、いいねぇ! タイガーウルフ、テンションあがんなぁ!」
「待て待て、タイガーウルフはCランク。モモはまだカードをもらったばかりのEランクだ」
「モモちゃんならぁ、大丈夫ですよぉ~。なんてたってぇフェンリルのテイマーなんですからぁ」
「しかし……」
ガラムさん以外はタイガーウルフに賛成のようで、しかしガラムさんは私に気を遣ってくれているようだ。
「ガラムさん、大丈夫です。もし危ないと思ったら私の結界魔法で身を守りますし、ルゥもいますので」
「……いいだろう。明日依頼を受けよう。準備をして、出発は明後日だ」
「やった! モモちゃんの料理が食べれるー!」
エルさんが喜んでくれてるのはいいけど……次はちゃんとした材料を買っておこう……。
私は明日の準備の買うものを決めてから、ルゥにお皿のお肉を食べさせた。
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