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第三章

皆さん、やっぱり興味があったんですね。

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「…で、ここにこの調味料、塩を加えまして…」

うぅ…なんでこんなみんながっつり見てるの…。

「しばらくして、焼き色がついたらひっくり返して…」

しかもすっごく静かだし…ちょっと怖いんだけど…。

「お皿に盛り付けたら完成でぇーす…」

しーんってするのやめて!せめてなにか反応して!

「え、えーと…ここまでで質問とか…」

私が質問があるかをきくと、皆があたりの人を見回して恐る恐る手をあげた。
ていうか質問ある人多っ!?

「で、ではそこの髪を二つに結っている方…」

「は、はい!スノウ様…」

……ん?スノウ
先生とかちゃんとかならわかるけど、貴族でもない一般人の皆様に様付けされるのはいささか違和感があった。

「あ、あの…別に様なんてつけなくてもいいですよ?」

「そ、そんな!そういうわけにはいきません!」

「え?どうしてですか?」

「スノウ様は次期お姫様候補と巷ではもっぱらの噂ですし…そのような方に無礼な態度は…」

「ちょ、ちょっとまって!なんで私がお姫様候補ってひろまってるの!?」

「それは…以前ルイ様が…」

あ、あの人はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
な、なんでそんなこと広めるの!?ていうか、ルイさんはどこからその情報を仕入れたのよ!国家機密でしょうが!

「あ、あの…スノウ様?どうかされました?」

「い、いえ!それより、みなさんにお願いしたいのですが、私が次期お姫様候補だとかそういうのは抜きにして、いつも通りの接し方でお願いします。その方が私は嬉しいですし、みなさんも変に緊張して内容が頭に入らないと嫌なので…」

「わ、わかりました…では、スノウちゃん!焼き加減とかどうしたらいいのかな!?私の家、火起こし台が少し小さいのだけれど…」

「あ、私は家族の人数が多いから塩の量をくわあしく聞きたいわ!」

「スノウちゃん、私は…」

いつも通りって言ったけど急に遠慮ないなこの人たち!?
まぁ…さっきよりはいいか…。それにしてもルイさんめ…今度会ったら問いただしてやるんだから!

私はメモを手に持つお母さんたちの質問に答えながら、ルイさんへの質問を画策するのだった。
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