345 / 424
暁を覚えない春眠編
サプライズを仕掛けよう
しおりを挟む
はっ!
目が覚めた。
今回は夢を見なかったぞ。
こういう日もある。
時計を見ると、まだ、かなり早いのだが着替えて登校の準備をし、台所に向かった。
台所に到着すると、両親と妹が朝食を取りながら団欒をしていた。
妹が僕の姿を見つけると叫んだ。
「お、お、お兄ちゃん?!」
「おう、おはよう」
「自分で起きて来るなんて! そして、滅茶苦茶、時間早いんだけど?」
「なんか、目が覚めたらかな、そして今日は金曜日だし」
「ああ、そうか! 金曜日は、女子に貢ぐ弁当を作るんだっけ?」
「別に貢いでいるわけじゃない。物々交換だよ」
そうなのだ。
金曜日の昼休みは、雪乃と毛利さんと僕の3人で弁当の交換会を毎週やっている。
というわけで、僕は弁当を作る準備を始める。
昨日の残り―これは母親が作ったものだが―を詰め。冷凍食品をレンチンしてそれも詰めて完成。
手抜きだが、僕の手間がかかっているので、僕の愛情入りだから良い、ということにする。それに、いつも2人は美味しいと喜んでくれてるし。
父親が先に出勤し、共働きの母親も少ししたら出勤した。
弁当作りが落ち着いて、ダイニングで座って朝食のパンを食べていると、妹が絡んできた。
「お弁当って、毛利さんと織田さんと交換してるんだよね?」
「そうだよ」
「二股だ」
「なんでだよ。だた、弁当を交換している仲だぞ」
「誰か1人にしたら? 織田さんはダメだけど」
「じゃあ、誰だった良いんだよ?」
「うーん…。歴史研の人たちなら良いよ」
「それは、毛利さん、伊達先輩、上杉先輩の3人とってこと?」
「3人じゃなくて、その内の1人ってこと! 3股とか、何考えてるの?!」
「だよな…」
「紗夜さんと付き合いなよ」
「一番可能性が無いな」
「紗夜さんが義姉さんになったら、楽しそうだなー」
「僕が地獄だよ」
などと、アホな会話を適度に終了し、妹は中学に出かけて行った。
そして、僕も徒歩5分で到着する高校に登校する。
午前中の授業が終わり、僕と雪乃と毛利さんの3人は、いつものように体育館の観客席でそれぞれ持ち寄った弁当を交換して食べている。
おもむろに僕は話題を振った。
「この弁当交換会だけど、2年になったらどうする?」
「2年もやろうよ!」
雪乃は嬉しそうに言う。
「いいと思う」
毛利さんも雪乃に同調する。
まあ、いいか。
僕としては、どちらでもよかった。
「じゃあ、2年も継続だね」
「「うん」」
雪乃と毛利さんは嬉しそうに返事をした。
昼食が終わり、僕らは教室に戻ろうとする。
途中、雪乃が僕の腕をグイと引っ張った。
「純也、ちょっと。毛利さん、先に戻ってて」
雪乃は中庭まで僕のを連れて来た。
「一体、なんだい?」
「来週、3月8日は、歩美の誕生日でしょ?」
「ああ、覚えているよ」
「私たちでサプライズのお祝いしてあげようよ」
「えっ? サプライズ? まあ…、良いけど」
それにしても、みんな、サプライズとか好きだよな。
ということは、毛利さんの誕生日プレゼントも考えないといけないな。
3月はホワイトデーのお返しもあるし、出費がキツイ。
先月のO.M.G.の名古屋遠征で物販の手伝いをしてバイト代をもらったが、それだけでは心許ないな…。
そして3月の週末は、演劇部と映画研究部のショートムービーに出演しなければならず、週末はO.M.G.の手伝いはできない。
よって、稼げないのだ。
上手くやりくりしないと…。
僕と雪乃は話し合いが終わると教室に戻って行った。
目が覚めた。
今回は夢を見なかったぞ。
こういう日もある。
時計を見ると、まだ、かなり早いのだが着替えて登校の準備をし、台所に向かった。
台所に到着すると、両親と妹が朝食を取りながら団欒をしていた。
妹が僕の姿を見つけると叫んだ。
「お、お、お兄ちゃん?!」
「おう、おはよう」
「自分で起きて来るなんて! そして、滅茶苦茶、時間早いんだけど?」
「なんか、目が覚めたらかな、そして今日は金曜日だし」
「ああ、そうか! 金曜日は、女子に貢ぐ弁当を作るんだっけ?」
「別に貢いでいるわけじゃない。物々交換だよ」
そうなのだ。
金曜日の昼休みは、雪乃と毛利さんと僕の3人で弁当の交換会を毎週やっている。
というわけで、僕は弁当を作る準備を始める。
昨日の残り―これは母親が作ったものだが―を詰め。冷凍食品をレンチンしてそれも詰めて完成。
手抜きだが、僕の手間がかかっているので、僕の愛情入りだから良い、ということにする。それに、いつも2人は美味しいと喜んでくれてるし。
父親が先に出勤し、共働きの母親も少ししたら出勤した。
弁当作りが落ち着いて、ダイニングで座って朝食のパンを食べていると、妹が絡んできた。
「お弁当って、毛利さんと織田さんと交換してるんだよね?」
「そうだよ」
「二股だ」
「なんでだよ。だた、弁当を交換している仲だぞ」
「誰か1人にしたら? 織田さんはダメだけど」
「じゃあ、誰だった良いんだよ?」
「うーん…。歴史研の人たちなら良いよ」
「それは、毛利さん、伊達先輩、上杉先輩の3人とってこと?」
「3人じゃなくて、その内の1人ってこと! 3股とか、何考えてるの?!」
「だよな…」
「紗夜さんと付き合いなよ」
「一番可能性が無いな」
「紗夜さんが義姉さんになったら、楽しそうだなー」
「僕が地獄だよ」
などと、アホな会話を適度に終了し、妹は中学に出かけて行った。
そして、僕も徒歩5分で到着する高校に登校する。
午前中の授業が終わり、僕と雪乃と毛利さんの3人は、いつものように体育館の観客席でそれぞれ持ち寄った弁当を交換して食べている。
おもむろに僕は話題を振った。
「この弁当交換会だけど、2年になったらどうする?」
「2年もやろうよ!」
雪乃は嬉しそうに言う。
「いいと思う」
毛利さんも雪乃に同調する。
まあ、いいか。
僕としては、どちらでもよかった。
「じゃあ、2年も継続だね」
「「うん」」
雪乃と毛利さんは嬉しそうに返事をした。
昼食が終わり、僕らは教室に戻ろうとする。
途中、雪乃が僕の腕をグイと引っ張った。
「純也、ちょっと。毛利さん、先に戻ってて」
雪乃は中庭まで僕のを連れて来た。
「一体、なんだい?」
「来週、3月8日は、歩美の誕生日でしょ?」
「ああ、覚えているよ」
「私たちでサプライズのお祝いしてあげようよ」
「えっ? サプライズ? まあ…、良いけど」
それにしても、みんな、サプライズとか好きだよな。
ということは、毛利さんの誕生日プレゼントも考えないといけないな。
3月はホワイトデーのお返しもあるし、出費がキツイ。
先月のO.M.G.の名古屋遠征で物販の手伝いをしてバイト代をもらったが、それだけでは心許ないな…。
そして3月の週末は、演劇部と映画研究部のショートムービーに出演しなければならず、週末はO.M.G.の手伝いはできない。
よって、稼げないのだ。
上手くやりくりしないと…。
僕と雪乃は話し合いが終わると教室に戻って行った。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる