271 / 441
悪夢の奴隷生活編
わたし彼氏をシェアしてた
しおりを挟む
引き続き、冬休み。
残りの数日を、部屋でゴロゴロしてのんびりとしていた。
たまに雪乃や毛利さんや細川さんから短いLINEが来る程度。
僕は、ベッドに寝転がってマンガ読んだり、スマホいじったり、たまに妹が部屋にやって来て茶々を入れて来るので、その相手をしたりしている。
そんな日々が続き、冬休み最終日=成人の日。
成人ではない僕には全く関係がないので、やっぱり部屋でのんびりしようと思っていたが、毛利さんが僕の部屋に来る予定。
なんでも、新しく書いた小説の感想を聞きたいとのことだ。
そして、午後に毛利さんがやって来た。
彼女を僕の部屋に招き入れる。
そして、いつものようにローテーブルの横に座らせる。
僕も座って早速、小説を見せてもらう。
彼女はA4の紙を数枚取り出した。
今度の作品は、なんでも、新聞部部長の片倉部長に頼まれて、学校新聞に掲載する小説の連載を2月号から、しばらく掲載することになったらしい。
その2月号分だという。
早速、読んでみる。
内容は普通の恋愛小説。
以前、読ませてもらった小難しい物とは打って変わって、読みやすい。そして、なかなかいい話だと思った。
僕は正直に感想を言う。
「とても、いいと思うよ。前に読ませてもらった物に比べて格段に良いよ!」
「そう、よかった」
毛利さんは、嬉しそうに笑った。
「片倉部長には、いつ連載を頼まれたの?」
「一番最初に相談されたのは、合コンの時」
そうだった、以前やった歴史研究部の合コンのとき、毛利さんは片倉部長と隣り合った席だったな。そんなこと言ってたっけ。
しかし、合コンで何の話をしてるんだ。
そういえば、合コンで1回席替えした後は、毛利さんは悠斗と一緒になったんだっけ。
「合コンの時、悠斗とは何を話したの?」
「秘密」
そうか、まあ、そうだよな。
そもそも、毛利さんは秘密主義だしな。
「そういえば、3,4日前、悠斗が遊びに来てたよ」
「遊びに?」
「そう。悠斗がVRゴーグルを買ったのでそれを見せてくれたんだ」
「VRゴーグル?」
「えーと、まあ、ゲーム機の一種かな。こう、頭にかぶってバーチャル映像を見ながら遊ぶんだ。本当にゲームの世界の中に入ったみたいで、なかなかすごかったよ。僕も買おうと思ってる」
「ふーん」
反応薄いな。
まあ、毛利さんはゲームに興味ないだろうからな。
「まあ、機会があったら、体験してみてよ」
その後も少し世間話をする。
毛利さんが話題を変えた。
「ねえ。この前、雪乃ちゃんの家に泊まった時、雪乃ちゃんとキスしたでしょ?」
「え…、なんで知ってるの?」
「雪乃ちゃんに聞いた」
雪乃と毛利さんは仲がいいからな、情報は筒抜けだ。
「まあ…、したけど…」
「私とは、したことないのに」
「えっ?! まあ、確かにそうだけど…」
僕は、この機会に疑問をぶつける。
「あのさ…、毛利さんと雪乃って2人して僕のこと好きって言ってくれるけど、2人の間でケンカになったりしないの?」
「それは大丈夫」
「なんで?」
「協定を結んでいるから」
「協定?」
「武田君がどちらかを選んでも、恨みっこ無しって。それまでは2人で武田君をシェアしようって」
「はあ? シェアって、共有ってこと?」
「うん」
なにそれ…。
それで、2人して僕に迫って来るって事?
2人はそれでいいのか…?
しかし、最近は僕も彼女らと付き合ってもいないのに、H なことをしようと企んでいるからな、あまり人の事を言えない。
よく考えると、毛利さんとも、雪乃ともイチャついても2人は文句言わないってことなんだろうからな。ということは、僕にとってメリットしかない。
これまで、奴隷とか、散々だったから、今年は快楽を追求してやろう。
それにしても、僕が2人のうち、どちらも選ばない可能性もあるだろうに。
その時は、どうするんだろうか?
すんなりと諦めるのかな?
「それで…」
そう言って、毛利さんは僕に近づいてきた。
これは、キスしたいんだな…。
だが、しかし。
「ちょっと待って」
僕は立ち上って、部屋の扉を開けた。
案の定、妹が立っていた。手にはジュースの入ったコップが2つ乗ったトレイを持っている。
「おい」
僕は妹を睨みつけた。
「あ…、あははは…、ジュース持ってきたよ」
妹は笑って誤魔化す。
「おう、ありがとう」
僕はトレイを奪い取るようにすると、扉をバタンと閉めた。
そして、ローテーブルにコップを置く。
「ああやって、妹が盗み聞きしているから、あまり部屋でイチャつくのはやめとこう。また今度、別の場所で」
「う、うん」
毛利さん、ちょっと不満そう。
もうしばらく、毛利さんと世間話をして、しばらくして彼女は帰宅した。
その後は、再びのんびりする。
明日は始業式。
今後は歴史研究部に行くのもそこそこにして、今度こそ、幽霊部員になってやろうと決意した。
先日、松前先輩にお悩み相談をしたときに、上杉先輩と物理的に距離を置くのが良いというアドバイスをもらったからな。その通りにする。
そう決意をして3学期に臨む。
今後は快楽を追求するし、明るい展望が待ち構えているぞ。
ざまーみろ。
残りの数日を、部屋でゴロゴロしてのんびりとしていた。
たまに雪乃や毛利さんや細川さんから短いLINEが来る程度。
僕は、ベッドに寝転がってマンガ読んだり、スマホいじったり、たまに妹が部屋にやって来て茶々を入れて来るので、その相手をしたりしている。
そんな日々が続き、冬休み最終日=成人の日。
成人ではない僕には全く関係がないので、やっぱり部屋でのんびりしようと思っていたが、毛利さんが僕の部屋に来る予定。
なんでも、新しく書いた小説の感想を聞きたいとのことだ。
そして、午後に毛利さんがやって来た。
彼女を僕の部屋に招き入れる。
そして、いつものようにローテーブルの横に座らせる。
僕も座って早速、小説を見せてもらう。
彼女はA4の紙を数枚取り出した。
今度の作品は、なんでも、新聞部部長の片倉部長に頼まれて、学校新聞に掲載する小説の連載を2月号から、しばらく掲載することになったらしい。
その2月号分だという。
早速、読んでみる。
内容は普通の恋愛小説。
以前、読ませてもらった小難しい物とは打って変わって、読みやすい。そして、なかなかいい話だと思った。
僕は正直に感想を言う。
「とても、いいと思うよ。前に読ませてもらった物に比べて格段に良いよ!」
「そう、よかった」
毛利さんは、嬉しそうに笑った。
「片倉部長には、いつ連載を頼まれたの?」
「一番最初に相談されたのは、合コンの時」
そうだった、以前やった歴史研究部の合コンのとき、毛利さんは片倉部長と隣り合った席だったな。そんなこと言ってたっけ。
しかし、合コンで何の話をしてるんだ。
そういえば、合コンで1回席替えした後は、毛利さんは悠斗と一緒になったんだっけ。
「合コンの時、悠斗とは何を話したの?」
「秘密」
そうか、まあ、そうだよな。
そもそも、毛利さんは秘密主義だしな。
「そういえば、3,4日前、悠斗が遊びに来てたよ」
「遊びに?」
「そう。悠斗がVRゴーグルを買ったのでそれを見せてくれたんだ」
「VRゴーグル?」
「えーと、まあ、ゲーム機の一種かな。こう、頭にかぶってバーチャル映像を見ながら遊ぶんだ。本当にゲームの世界の中に入ったみたいで、なかなかすごかったよ。僕も買おうと思ってる」
「ふーん」
反応薄いな。
まあ、毛利さんはゲームに興味ないだろうからな。
「まあ、機会があったら、体験してみてよ」
その後も少し世間話をする。
毛利さんが話題を変えた。
「ねえ。この前、雪乃ちゃんの家に泊まった時、雪乃ちゃんとキスしたでしょ?」
「え…、なんで知ってるの?」
「雪乃ちゃんに聞いた」
雪乃と毛利さんは仲がいいからな、情報は筒抜けだ。
「まあ…、したけど…」
「私とは、したことないのに」
「えっ?! まあ、確かにそうだけど…」
僕は、この機会に疑問をぶつける。
「あのさ…、毛利さんと雪乃って2人して僕のこと好きって言ってくれるけど、2人の間でケンカになったりしないの?」
「それは大丈夫」
「なんで?」
「協定を結んでいるから」
「協定?」
「武田君がどちらかを選んでも、恨みっこ無しって。それまでは2人で武田君をシェアしようって」
「はあ? シェアって、共有ってこと?」
「うん」
なにそれ…。
それで、2人して僕に迫って来るって事?
2人はそれでいいのか…?
しかし、最近は僕も彼女らと付き合ってもいないのに、H なことをしようと企んでいるからな、あまり人の事を言えない。
よく考えると、毛利さんとも、雪乃ともイチャついても2人は文句言わないってことなんだろうからな。ということは、僕にとってメリットしかない。
これまで、奴隷とか、散々だったから、今年は快楽を追求してやろう。
それにしても、僕が2人のうち、どちらも選ばない可能性もあるだろうに。
その時は、どうするんだろうか?
すんなりと諦めるのかな?
「それで…」
そう言って、毛利さんは僕に近づいてきた。
これは、キスしたいんだな…。
だが、しかし。
「ちょっと待って」
僕は立ち上って、部屋の扉を開けた。
案の定、妹が立っていた。手にはジュースの入ったコップが2つ乗ったトレイを持っている。
「おい」
僕は妹を睨みつけた。
「あ…、あははは…、ジュース持ってきたよ」
妹は笑って誤魔化す。
「おう、ありがとう」
僕はトレイを奪い取るようにすると、扉をバタンと閉めた。
そして、ローテーブルにコップを置く。
「ああやって、妹が盗み聞きしているから、あまり部屋でイチャつくのはやめとこう。また今度、別の場所で」
「う、うん」
毛利さん、ちょっと不満そう。
もうしばらく、毛利さんと世間話をして、しばらくして彼女は帰宅した。
その後は、再びのんびりする。
明日は始業式。
今後は歴史研究部に行くのもそこそこにして、今度こそ、幽霊部員になってやろうと決意した。
先日、松前先輩にお悩み相談をしたときに、上杉先輩と物理的に距離を置くのが良いというアドバイスをもらったからな。その通りにする。
そう決意をして3学期に臨む。
今後は快楽を追求するし、明るい展望が待ち構えているぞ。
ざまーみろ。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる