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捜査15日目
捜査15日目~密航
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もう間もなく夕暮れ時が近づこうとする午後の遅い時間、オットー・クラクスはオストハーフェンシュタットの港に降り立った。彼は昨日の朝、ズーデハーフェンシュタットの城を出て、ヴェールテ家の屋敷に向かった。軍服では目立つので、途中、建物の影で私服に着替え、剣もその場に置いてきた。
クラクスが、ヴェールテ家の屋敷に向かった理由は、執事がなぜ自分のことを警察に言ったのかをどうしても聞きたかったからだ。執事はヴェールテ一族に雇われているだけだが、ヴェールテ家の屋敷にいる人というのは、皆、いけ好かない。戦時中、モルデンでの彼らの脱出劇を思い起こすだけでも腹の中が煮えくり返る思いなのに、さらにこの仕打ちだ。
屋敷が留守ということで、彼らの行方を調べるため、ヴェールテ貿易に行ってみた。当たりだった。執事を始め、後妻スザンネそれに何人かの男たちが、貨物船に乗って出航したことを知った。彼らの後を追うには、馬では追いつくことはできないし、そもそも街を出ることは難しい。そうなると、思いついたのが他の船に密航することだった。港を彷徨って何人かの人夫に尋ね歩いて、オストハーフェンシュタット行の貨物船を調べた。そして、密航を企み、何とかうまく潜り込んだ。
一晩、船内の倉庫に潜みオストハーフェンシュタットに無事到着して、下船も誰にも見つからなかった。次は、ヴェールテ家の乗り込んだ貨物船を捜し、執事たちを見つけ出すことだ。
しかし、怒りに任せて密航までしたが、一晩たって頭が冷えると、少々無茶をしたかもしれないという後悔もあったが、ここまで来たら執事から理由を聞くまであきらめない。そうだ、彼らが街を出たことがそれだけで、移動の禁止に違反している。それを理由に逮捕しに来たことにすればいい。あとは、師である隊長ユルゲン・クリーガーと副隊長のエーベル・マイヤーにどう言い訳するかだ。
港の桟橋を歩いて、停泊している船の名前を確認していく。目的の船を見つけるのに一時間ほどかかってしまった。しかし、その船は荷下ろしをしている途中で、まだ出航する様子はない。すぐにこの船に忍び込む算段を立ようとする。しかし、よく考えると執事がまだこの船に乗っているかはわからない。すでに下船しているかもしれないからだ。
クラクスは少し悩んだが、やはり船に忍び込むことにした。
何人もの人夫が出たり入ったりしているので、スザンネの特徴を言い、見かけなかったかと聞いてみる。数人に尋ねてみたが、彼女を見たものは居ないという。彼女は少々派手なので、この付近を通ればすぐわかるだろう。
人の出入りが多く、警戒していなかったので貨物船に潜り込むのは思いのほか容易だった。
クラクスは船内の倉庫へもぐりこんだ。そこは薄暗く、木箱と袋がたくさん積まれている。木箱の中はわからないが、袋は穀物入っているのだろう。どんどんと船内の奥へ入り、大きめの木箱のある所で腰かけた。
しばらくそこに潜んでいると、なにか人のうめき声のような音が聞こえた。クラクスはさらに耳を澄ませると、やはりうめき声が聞こえる。どうやら目の前の大きめの木箱の中からだ。
オットーは当たりを見回し、釘抜きが置いてあるのを見つけた。そして、釘抜きを使って釘を抜き木箱のふたを開けると、そこには猿ぐつわに縄で縛られて体と手足を縛られている女性がいた。クラクスは相当驚いたが、気を落ち着かせて、薄暗い中、目を凝らして中の女性をよく見た。痩せて小柄で、髪は赤毛、そして、薄茶色の瞳。彼女はヴェールテ家の屋敷にいた召使いのエリカ・ヒュフナーだった。
クラクスは思わず大声で声をかけた。
「おい、大丈夫か?」
そして、木箱の中へ身を潜り込ませて、猿ぐつわを取る。
ヒュフナーは大きく息を何度もしてから、力なく声を出した。
「ありがとう」。
「だれが、君がこんな目に」。
「屋敷で知らない男たちに、いきなり」。
木箱の底にいる彼女をすぐには引っ張り出すのは難しそうだ。しかし、何とか縄ぐらいは解いてあげられないだろうか。クラクスは、今は剣どころかナイフなども持ち歩いていなかった。持っているのは先ほどの釘抜きぐらいだ。
なにか、そこら辺に刃物が無いかと探してみる。しばらくそうしていると、何人もの人が歩いて来る足音が聞こえた。
オットーが振り向くと、剣を腰に下げた男たちが六人やってきた。
「おい!何をしている?」
男の一人が叫んだ。男たちは一斉に剣を抜く。
オットーは実戦の経験は、モルデンの義勇兵時代があるが、ほとんど無きに等しかった。師から剣を学んで三か月しかなく、しかも今は武器は持っていなかった。
オットーは慌てて、呪文を唱える。使えるかどうかわからなかったが、これも習いたての魔術だ。手のひらを男たちに向けると、火の玉が投げつけられた。火の玉が男の一人に命中し燃え上がった。男は悲鳴を上げて床を転げまわる。残りの五人は一瞬怯むも、クラクスに迫ってきた。
次は足元の床に向けて火の玉を放つ。木製の床は簡単に火が付いた。大きな炎が上がる。これで、男たちを足止めできる。
しかし、クラクスは自分の逃げ場もなくなってしまったことに気が付いた。クラクスは自分の愚かさに思わず舌打ちしたが、男たちに斬られるよりましだ。
男たちは炎を越えることができず、倉庫から出て行ったようだ。
煙が立ち込め始めた船内で、クラクスは別の魔術を使う。船の壁に指先を構え、呪文を唱える。すると指先から稲妻が走り、壁には穴が開いた。まだ小さい穴なので、何度も何度も稲妻を放つ。壁がようやく人が通れそうなぐらいの穴になった。
次に、ヒュフナーを助け出さなければならない。煙が充満してくるなか、木箱に向かって稲妻を何度か放ち、さらに手にしていた釘抜きで箱の隙間をこじ開けて木箱を壊し、まだ縄で拘束されたままのヒュフナーを抱え上げた。そして、壁の穴に向かって進んだ。
クラクスは煙に巻かれ、咳込みつつも魔術で開けた壁の穴から顔をのぞかせた。すると聞き慣れた声がした。
「オットー、こっちだ!」
クラクスが、ヴェールテ家の屋敷に向かった理由は、執事がなぜ自分のことを警察に言ったのかをどうしても聞きたかったからだ。執事はヴェールテ一族に雇われているだけだが、ヴェールテ家の屋敷にいる人というのは、皆、いけ好かない。戦時中、モルデンでの彼らの脱出劇を思い起こすだけでも腹の中が煮えくり返る思いなのに、さらにこの仕打ちだ。
屋敷が留守ということで、彼らの行方を調べるため、ヴェールテ貿易に行ってみた。当たりだった。執事を始め、後妻スザンネそれに何人かの男たちが、貨物船に乗って出航したことを知った。彼らの後を追うには、馬では追いつくことはできないし、そもそも街を出ることは難しい。そうなると、思いついたのが他の船に密航することだった。港を彷徨って何人かの人夫に尋ね歩いて、オストハーフェンシュタット行の貨物船を調べた。そして、密航を企み、何とかうまく潜り込んだ。
一晩、船内の倉庫に潜みオストハーフェンシュタットに無事到着して、下船も誰にも見つからなかった。次は、ヴェールテ家の乗り込んだ貨物船を捜し、執事たちを見つけ出すことだ。
しかし、怒りに任せて密航までしたが、一晩たって頭が冷えると、少々無茶をしたかもしれないという後悔もあったが、ここまで来たら執事から理由を聞くまであきらめない。そうだ、彼らが街を出たことがそれだけで、移動の禁止に違反している。それを理由に逮捕しに来たことにすればいい。あとは、師である隊長ユルゲン・クリーガーと副隊長のエーベル・マイヤーにどう言い訳するかだ。
港の桟橋を歩いて、停泊している船の名前を確認していく。目的の船を見つけるのに一時間ほどかかってしまった。しかし、その船は荷下ろしをしている途中で、まだ出航する様子はない。すぐにこの船に忍び込む算段を立ようとする。しかし、よく考えると執事がまだこの船に乗っているかはわからない。すでに下船しているかもしれないからだ。
クラクスは少し悩んだが、やはり船に忍び込むことにした。
何人もの人夫が出たり入ったりしているので、スザンネの特徴を言い、見かけなかったかと聞いてみる。数人に尋ねてみたが、彼女を見たものは居ないという。彼女は少々派手なので、この付近を通ればすぐわかるだろう。
人の出入りが多く、警戒していなかったので貨物船に潜り込むのは思いのほか容易だった。
クラクスは船内の倉庫へもぐりこんだ。そこは薄暗く、木箱と袋がたくさん積まれている。木箱の中はわからないが、袋は穀物入っているのだろう。どんどんと船内の奥へ入り、大きめの木箱のある所で腰かけた。
しばらくそこに潜んでいると、なにか人のうめき声のような音が聞こえた。クラクスはさらに耳を澄ませると、やはりうめき声が聞こえる。どうやら目の前の大きめの木箱の中からだ。
オットーは当たりを見回し、釘抜きが置いてあるのを見つけた。そして、釘抜きを使って釘を抜き木箱のふたを開けると、そこには猿ぐつわに縄で縛られて体と手足を縛られている女性がいた。クラクスは相当驚いたが、気を落ち着かせて、薄暗い中、目を凝らして中の女性をよく見た。痩せて小柄で、髪は赤毛、そして、薄茶色の瞳。彼女はヴェールテ家の屋敷にいた召使いのエリカ・ヒュフナーだった。
クラクスは思わず大声で声をかけた。
「おい、大丈夫か?」
そして、木箱の中へ身を潜り込ませて、猿ぐつわを取る。
ヒュフナーは大きく息を何度もしてから、力なく声を出した。
「ありがとう」。
「だれが、君がこんな目に」。
「屋敷で知らない男たちに、いきなり」。
木箱の底にいる彼女をすぐには引っ張り出すのは難しそうだ。しかし、何とか縄ぐらいは解いてあげられないだろうか。クラクスは、今は剣どころかナイフなども持ち歩いていなかった。持っているのは先ほどの釘抜きぐらいだ。
なにか、そこら辺に刃物が無いかと探してみる。しばらくそうしていると、何人もの人が歩いて来る足音が聞こえた。
オットーが振り向くと、剣を腰に下げた男たちが六人やってきた。
「おい!何をしている?」
男の一人が叫んだ。男たちは一斉に剣を抜く。
オットーは実戦の経験は、モルデンの義勇兵時代があるが、ほとんど無きに等しかった。師から剣を学んで三か月しかなく、しかも今は武器は持っていなかった。
オットーは慌てて、呪文を唱える。使えるかどうかわからなかったが、これも習いたての魔術だ。手のひらを男たちに向けると、火の玉が投げつけられた。火の玉が男の一人に命中し燃え上がった。男は悲鳴を上げて床を転げまわる。残りの五人は一瞬怯むも、クラクスに迫ってきた。
次は足元の床に向けて火の玉を放つ。木製の床は簡単に火が付いた。大きな炎が上がる。これで、男たちを足止めできる。
しかし、クラクスは自分の逃げ場もなくなってしまったことに気が付いた。クラクスは自分の愚かさに思わず舌打ちしたが、男たちに斬られるよりましだ。
男たちは炎を越えることができず、倉庫から出て行ったようだ。
煙が立ち込め始めた船内で、クラクスは別の魔術を使う。船の壁に指先を構え、呪文を唱える。すると指先から稲妻が走り、壁には穴が開いた。まだ小さい穴なので、何度も何度も稲妻を放つ。壁がようやく人が通れそうなぐらいの穴になった。
次に、ヒュフナーを助け出さなければならない。煙が充満してくるなか、木箱に向かって稲妻を何度か放ち、さらに手にしていた釘抜きで箱の隙間をこじ開けて木箱を壊し、まだ縄で拘束されたままのヒュフナーを抱え上げた。そして、壁の穴に向かって進んだ。
クラクスは煙に巻かれ、咳込みつつも魔術で開けた壁の穴から顔をのぞかせた。すると聞き慣れた声がした。
「オットー、こっちだ!」
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