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放浪編

14話 イメージされた悪魔

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~透の自宅マンション~


「やばい…やばい…あと1時間しかねぇよ…」

透は心臓の鼓動をフラッシュバックしていた
速度がずっと続いた状態で画面にうつった救世主を見ていた


「こいつ…許せねぇ…」

デビル
「そうだよね だったらもういっそ救世主をやっつけられるものを召喚しないと」

デビルがそのままいきなり画面外で現れる


「救世主を殺すにはどうすればいいんだ」

画面外でデビルが出現しても驚かない
もう何もかもがおかしくなっているからだ
何度も何度も人を創造した物で殺してきたからだ

デビル
「救世主をやっつけるのは悪魔だよ」


悪魔
透にとっての悪魔は


「デビル量産すれば…そうだよね…へへ…えへへっ…!!」

透は既に狂っていた
狂い始めてから1か月、ものの見事に狂心化していったのだ
その狂いはデビルも見張るものがあった

デビル
「これなら、この町は破壊された後に透さんを引き出せば乗っ取り完了だね」

この町を乗っ取る事で
この町をゲームクリア出来る
そうなったら、次の町をフィールドへ追加する事が出来る

デビル
「そして行く行くは世界を乗っ取るんだ!早くゲームクリアしようよ透さん!」

透はそのままキーボード入力「悪魔を召喚」として
それを大量生成する
単純な物ではなく、何かを召喚させる場合、ポイントが使われる

人を殺した事でポイントが加算されまくっていたのと召喚ポイントだけは使っていなかったので
ポイントは加算されっぱなしだった

そのポイントを全て使い切るまで悪魔を召喚させ続けた
悪魔の群れが上空に漂っていた

デビル
「ポイント無くなったけど…まあこれで何とかなるよね」




~エクスラ側~

デビルがいなくなった
少し経ってから悪魔が召喚された事に気付く

エクスラ
「なんだあのデカいデビルは」

デビルの大型サイズが上空で召喚されていた
脚力特化でデビルまで近づいて
両腕特化でそのまま叩き落す

叩き落した地面には何かがいた

エクスラ
「やべぇ」

しかしそのまま地面にいたものと同時に叩き潰される
デビルは血を流していた

地面に降りたエクスラはそのまま潰された者の冥福を祈った


イーリーマン
「勝手に殺す゛なああああああ!いひひ゛!」

イーリーマンだった
叩き潰された直後に
快楽物質が全身を覆っていき肉体改造されて生き延びていたのだ

エクスラ
「この変態なんだよ」

デントロハウス
「その子はイーリーマンと言って僕の異世界ガチャの兵器者だよ」

快楽物質で生きている事と異世界からの転生兵器だという事全て話す
エクスラはデントロハウスを倒すべき対象か頭を捻っていた

デントロハウス
「僕は、そうだな この世界をどうにかしたいと思ってる連中の一人ですよ」

デントロハウスはエクスラの脚力特化と両腕特化した宝石武装を地面から見ていた
デントロハウスはエクスラの両親の知り合いだという

デントロハウス
「僕のリンク兵器で連絡を取れますよ」

リンク兵器によって両親に連絡される

レンゴク・オリヒメ
「エクスラか…」

その先に続く台詞をなくして

エクスラ
「このクズ親!どこいんだよ!今何してんだよ!しっかり説明しろ!」

そんなエクスラのかっ飛ばしのメッセージに二人は冷静だった
そんな冷静な二人がそのまま一方的に話す


レンゴク
「それは出来ない 俺は今、脅威者の味方側の兵器者なんだ
理由はお前が知ってくれ 言葉だけでは足りないからだ

お前の道で知って、そしてお前がどちら側につくのか判断してくれ
どの道を選ぼうとも、どの道でも後悔するのだからな よく考えろ じゃあさらばだよ」

レンゴクがそのまま連絡を切る

オリヒメ
「私はもうお前の知ってる私ではない
そして私はお前を許す事は無いだろう
そもそも世界は私にとって些末な存在なのだ

お前は私にとって虫けらの一つに過ぎない
もう私を追う事はやめておけ
いずれ私が世界を有する事になるだろう
それまで楽しめ世界を」

オリヒメがそのまま連絡を切る
一方通行のやり取りにエクスラは嘆く

エクスラ
「なんだあいつら どういう事なんだ?
結局あいつらのいる場所追ってくしか分からねぇじゃねぇか」

デントロハウス
「どうですか 僕らの仲間になっていただけますか?
僕らはブローカーをしていましてね、この上空にいるイメージされた悪魔達も僕らの兵器の一つです」

それを聞いてエクスラは横に振った
それは断じて認める訳にはいかない クリア達に教えられた正義感
そんな正義感でエクスラは横に振っていた
そんな中、クリア達がやっと目覚める

クリア達
「悪魔…ねぇ」
「その言葉を聞くのは一体いつ振りだろうか」
「久しく忘れていたよ それを」

エクスラ
「お前らやっと起きたのかよ!やべぇぞ今!その悪魔がいんだよ!」

デントロハウスは驚いた その声に

デントロハウス
「ほー、これがレンゴクとオリヒメが話していたクリアですか
素晴らしいですね イメージされた悪魔とは違いますね」

レンゴクとオリヒメから話を聞いていたクリア
そのクリアをデントロハウスは面白がる

クリア達
「エクスラ、あなた話聞いたの?イメージされた悪魔っていったでしょ?」
「イコール悪魔じゃねえんだわ」
「悪魔というのはもっと力のあるものだよ」

デントロハウス
「おっと!あなた達も話はそれまでにした方がいいですよ」

デントロハウスは気付かないエクスラに上空を指した
エクスラは驚愕した
さっき倒したと思ったイメージ悪魔は群れを成していた

デントロハウス
「交渉決裂は残念ですが、まあ君に宿っている悪魔達が復元する時が楽しみですよ」

エクスラはそのままイメージ悪魔に向かって叩き落す作業に入る
しかし、数は多くイメージ悪魔はエクスラに向かって金縛り+攻撃を繰り出す

エクスラ
「これじゃ、倒せねぇな…!どうする!」

エクスラは倒せない事と群れを成している事で時間が経過する事を考える
時間が経過するという事はそれだけ不利なはずだ

エクスラ
「まさか」

聴覚特化によって人の悲劇声が明確に伝わる

エクスラ
「俺を襲ってる隙に、人を殺してライフを上げるって事か」

そしてノルマも達成されたので時間が更に延長化している事に
これはもうイメージ悪魔をどうにかするしかないのだが

エクスラ
「俺の攻撃じゃ単体しかやれねぇしな」

エクスラが悩んでいる中、デントロハウスが力を貸そうか聞くがそれを断る
協力は、ブローカーの仲間になれという事だからだ

そんなゲームソフト兵器をブローカーしているような仲間になるなんて嫌だからだ


イーリーマン
「お゛ほおおおおおおおお!」

イーリーマンは地面にいたイメージ悪魔と対峙していた
金縛り+攻撃で重体ダメージ

エクスラはそれを助けるために、イーリーマンを攻撃特化でぶっ飛ばす

イーリーマン
「さいこお゛おおおおおおおおお!」

エクスラ
「じゃあな変態」

イーリーマンをぶっ飛ばしてイメージ悪魔の対象を自分へと変える
そのまま脚力特化でビルの屋上にいきイメージ悪魔を寄らせる

周囲にイメージ悪魔が来たら
周波数特化で瞬時に聞いた周波数を察知して飛び上がる
上空へ飛んだと同時にイメージ悪魔は全員金縛り状態に合う

エクスラ
「答えは周波数による金縛り そしてこれでお前ら全員粉砕決定な!」

エクスラはそのまま上空にいたイメージ悪魔を肩力特化で投げつけ落とす
複数のイメージ悪魔を粉砕した

エクスラ
「よっしゃ!けど全く減ってねぇな 一体どんだけいんだよ…」

大丈夫かなと思うエクスラ
無数のイメージ悪魔がいる中、殺しは再現され続ける
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