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零地点航路編

127話 図書館に永遠に生きる者

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~どこかの図書館~

育成メイズプログラムが突如としてラウド達をその世界へと追いやった

ラウド
「つまり危険な人種だからこそ
自分達の得意な世界で俺達を倒そうって訳か」


そこは広い図書館のような空間であった
そこにいたのは書物メイズであった

シルヴァリアス
「書物メイズ
世界の図書館と呼ばれた私は長年生きてきている
姿かたちは変われど、
書物メイズを操縦できる力を持って生まれると
自動的にその世界の図書館の管理人になれる」


図書館の管理人と言えども
自分の実力に昇華出来ていなければ意味がない


ラウドの攻撃を寸前でかわす
真空メイズの弱点として
風通しの無い一室を体現化すればいいからだ

シルヴァリアス
「真空メイズを発揮できないが
同時に家から出られないな」


街の住人が室内の窓を外側から閉めていた
信者と化したこの町にラウドの味方をするものなどいない





シルヴァリアス
「図書室から貸し出されていないメイズを利用している
力とは名ばかり、メイズとして使える代物では無い

私が今使用しているメイズ達はどれもガラクタばかりだ」

ラウド
「ガラクタ?俺を追い込んでるじゃないか
今だって俺は悪戦苦闘しているんだぜ?」

シルヴァリアス
「悪戦苦闘…か
しかし別にラウドの体力を削ってはいないだろ?
私はただ弱点を図書館の管理人として読み込んでいた書物から
答えを持ってきているだけだ

導き出している訳では無い」

ラウド
「導き手にならなくったって
それを使いこなせているならメイズ能力者と名乗っていいだろうよ」


真空メイズを徹底的に攻撃を抑える
ラウドは仕方が無いからシルヴァリアスを殴る

シルヴァリアスはそれを回避していく
ラウドは自身が鍛えた力を思う存分軽く回避されているのをショックする





ラウド
「何故俺の攻撃を回避し続けられる?
俺はメイズ協会で鍛えたはずなのにな…

俺が強くなって生きていけたのは
前々からの災害メイズ使用もあるが
メイズ協会で自身の力も強くしたからだ」


ラウドの強さはメイズ能力もあるが
それに補うために自信の強さも単純に上げていた
並の能力者とは能力の質が上がっている事になる

だから素の強さでラウドは勝ると思っていたのが
こうも回避されているとなるとラウドは気落ちだけしていく

シルヴァリアス
「私は別に…全て書物に書いてある通りです
あなたが教えてもらったメイズ協会
私の図書館に書物として保存されてありますから

だからラウドの攻撃は自分には通用しない」


ラウドはそれを言われて分かった事がある

ラウド
「旧メイズ協会…という所か
それらを復元したものがここ

でも…俺は迷う事を捨てたよ
世界がどうなっていようと

俺はそれが間違いと思ったら
正しいと感じたなら…斬る事を俺は選ぶんだ…!」


その旧メイズ協会の図書館の空間で
書物メイズを斬り倒していた

そしてその空間が危険を察知した事で空間がまた切り替わっていった
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