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回収メイズ編
84話 たった一度だけの再会
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アキト
「俺を巻き込むのはラウドの力じゃねぇよ…!
俺を巻き込んでるのは回収された俺への憎しみだ…!」
アキトはそういって自身がラウドの力で消滅させられている事を否定した
ラウドは無意識状態のままアキトを殺した事すらも分からずに
超真空爆風を放った後、地面へと落ちていった
デバイス機器から仮想マリアが完全再現される それは一時的な姿であり
そしてそれはデバイス機器に残ったエネルギーをフル活用するものであった
そこに亀裂メイズによって亀裂を走らせて地面を粉々にして一つのクッションカバーにしていた
その地面の堤具合によってラウドは助かった
しかしラウドの損傷は酷かった
仮想復元体マリア
「うむ…肉体の損傷が酷すぎるな
あの超真空爆風は自身の肉体へのダメージすらも貫通する
いくらラウドがあの時に真空肉体内臓で自身を強化していても
肉体の損傷は必至 たった一度きりのトラウマが無いからこその攻撃だ」
そうマリアは思った
ラウドがこの攻撃を閃いて使用するのが今この時だったからこその攻撃だ
この攻撃は自身がどれだけの痛覚神経への痛みか分からないこそ出来た技だ
仮想復元体マリア
「故に超真空爆風
これは一つに自害技とも言える
自害技だからこそ、まずその痛みを知ればリミッターのようにその後は絶対に解除出来ないだろうな」
ラウドがこの技を閃いたのは機械祭殿で望んだ事柄が要因だった
トルギスの記憶データを復元した事で、ラウドにもその記憶が流れていた
そしてその記憶で仮想ポータルの中でトルギスは仮想空間を見ていた
宇宙の疑似的な光景だ 無論これはラウドも見ていた
ラウドが見たリリーナとの決戦での仮想空間での光景と酷似していた
あれこそが宇宙の光景なのだろう
そしてラウドはその光景と共にトルギスが過去経験したであろう夢我の悲劇を見ていた
その記憶と共に構築された閃いた技だった
仮想復元体マリア
「あれはもう使えない…だろうな
それにあれは満身創痍の状態だったからこそ自身への攻撃ダメージが肉体損傷を上回らなかっただけだ
つまりラウドはあの状況に助けられていたのだ
あの状況じゃなければ超真空爆風を使用したら
同時にラウドは自身の攻撃で肉体がぶっ飛んでいただろうな」
一度だけラウドは目を開けていた そんな気がした
それは仮想体マリアが復元されている光景に対してもう会えない事を意味しているからだ
「マリア…いるのか…?」
「あぁ…いるぞここに」
姫様抱き状態でマリアはラウドを見ていた
ラウドはマリアの顔へと手を触れた
「俺…夢我へと至る人間だけど…天災メイズ候補を倒してやったよ…」
「そうだな…お前の成果だ 存分に受け取れ」
しかしその再会はラウドは喜べなかった
そして同時に成果はラウドには必要無かった
泣きながらラウドは言っていた
ラウド
「成果なんて…いらねぇよ…!
成果はお前がいい…!お前がいいんだよ…!
いねぇのかよ…!もういねぇのか…!」
ラウドはマリアを抱いていた
自身の力がもう残っていない中必死に抵抗していた
それは同時にマリアが消滅しそうだからだ
仮想復元体マリア
「必死になってラウドは敵を撃ったのだ
それだけ私は救われたよ」
ラウド
「ちげぇよ…救われてねぇんだ…!
俺…マリアが生き返って欲しいよ…!」
仮想復元体マリア
「私はな…世界に還るだけさ
ラウドに会えた事を誇りに思っているんだ
それはどれだけ月日が流れても…それはきっと消えないよ
そのデータだけを…記憶だけをお前に与えてやろう
さらばだラウド
そして私はラウドが好きだった――」
ラウドはそのまま気を失い
仮想体マリアは消滅して
ラウドはそのまま土の中をそっと倒れるように眠り落ちた
「俺を巻き込むのはラウドの力じゃねぇよ…!
俺を巻き込んでるのは回収された俺への憎しみだ…!」
アキトはそういって自身がラウドの力で消滅させられている事を否定した
ラウドは無意識状態のままアキトを殺した事すらも分からずに
超真空爆風を放った後、地面へと落ちていった
デバイス機器から仮想マリアが完全再現される それは一時的な姿であり
そしてそれはデバイス機器に残ったエネルギーをフル活用するものであった
そこに亀裂メイズによって亀裂を走らせて地面を粉々にして一つのクッションカバーにしていた
その地面の堤具合によってラウドは助かった
しかしラウドの損傷は酷かった
仮想復元体マリア
「うむ…肉体の損傷が酷すぎるな
あの超真空爆風は自身の肉体へのダメージすらも貫通する
いくらラウドがあの時に真空肉体内臓で自身を強化していても
肉体の損傷は必至 たった一度きりのトラウマが無いからこその攻撃だ」
そうマリアは思った
ラウドがこの攻撃を閃いて使用するのが今この時だったからこその攻撃だ
この攻撃は自身がどれだけの痛覚神経への痛みか分からないこそ出来た技だ
仮想復元体マリア
「故に超真空爆風
これは一つに自害技とも言える
自害技だからこそ、まずその痛みを知ればリミッターのようにその後は絶対に解除出来ないだろうな」
ラウドがこの技を閃いたのは機械祭殿で望んだ事柄が要因だった
トルギスの記憶データを復元した事で、ラウドにもその記憶が流れていた
そしてその記憶で仮想ポータルの中でトルギスは仮想空間を見ていた
宇宙の疑似的な光景だ 無論これはラウドも見ていた
ラウドが見たリリーナとの決戦での仮想空間での光景と酷似していた
あれこそが宇宙の光景なのだろう
そしてラウドはその光景と共にトルギスが過去経験したであろう夢我の悲劇を見ていた
その記憶と共に構築された閃いた技だった
仮想復元体マリア
「あれはもう使えない…だろうな
それにあれは満身創痍の状態だったからこそ自身への攻撃ダメージが肉体損傷を上回らなかっただけだ
つまりラウドはあの状況に助けられていたのだ
あの状況じゃなければ超真空爆風を使用したら
同時にラウドは自身の攻撃で肉体がぶっ飛んでいただろうな」
一度だけラウドは目を開けていた そんな気がした
それは仮想体マリアが復元されている光景に対してもう会えない事を意味しているからだ
「マリア…いるのか…?」
「あぁ…いるぞここに」
姫様抱き状態でマリアはラウドを見ていた
ラウドはマリアの顔へと手を触れた
「俺…夢我へと至る人間だけど…天災メイズ候補を倒してやったよ…」
「そうだな…お前の成果だ 存分に受け取れ」
しかしその再会はラウドは喜べなかった
そして同時に成果はラウドには必要無かった
泣きながらラウドは言っていた
ラウド
「成果なんて…いらねぇよ…!
成果はお前がいい…!お前がいいんだよ…!
いねぇのかよ…!もういねぇのか…!」
ラウドはマリアを抱いていた
自身の力がもう残っていない中必死に抵抗していた
それは同時にマリアが消滅しそうだからだ
仮想復元体マリア
「必死になってラウドは敵を撃ったのだ
それだけ私は救われたよ」
ラウド
「ちげぇよ…救われてねぇんだ…!
俺…マリアが生き返って欲しいよ…!」
仮想復元体マリア
「私はな…世界に還るだけさ
ラウドに会えた事を誇りに思っているんだ
それはどれだけ月日が流れても…それはきっと消えないよ
そのデータだけを…記憶だけをお前に与えてやろう
さらばだラウド
そして私はラウドが好きだった――」
ラウドはそのまま気を失い
仮想体マリアは消滅して
ラウドはそのまま土の中をそっと倒れるように眠り落ちた
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