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仮想メイズ10人斬り編

53話 三途の川のベルゼクト

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そこは人の血で染まり上がっていた
待っていたと言わんばかりだった

ラウド
「こいつは…獣化している」


獣化メイズのベルゼクトは
ファウンディの言う通り地獄を堪能していた

人々がそこで死んでいた
獣化メイズで暴れていたからだ

ラウド
「これは…獣化の条件で
暴れれば暴れる程ドーパミン分泌によって力を蓄えられると言う訳か
通りで三途の川なんて異名なのだな」

ベルゼクト
「俺だけは倒せねぇ…!
ラウド…お前は生き残れねぇよ…!」


ラウドは真空加速を使ったが
直ぐに追いつかれていた
そして攻撃されてぶっ飛んでいた




ベルゼクト
「ちっ…
何か入れ知恵をされたな…?
初見の人間はこれで一発だが…
お前は攻撃される中、クッションカバーによって防御していた」


真空円化によるカバー防御

ベルゼクト
「俺の攻撃を一度食らって
その瞬間俺の攻撃を攻略しようっていうのか…?
無駄だな 俺には攻撃が一回入れば
お前のステータスじゃ一発だ
邪魔だ死んでろ」


ラウドは真空加速でまた去る
それを追いかける
攻撃する瞬間ラウドは身代わりを持っていた
人々の死骸だ

ベルゼクト
「俺には通用しねぇって言ってんだろ!
そんなもの俺の攻撃で貫通だ!」


貫通されるがラウドは真空攻撃をベルゼクトに入れる
しかし亀裂が入っただけであり擦り傷レベルだった

それを何度かしていく




ベルゼクト
「俺の攻撃を防いだようだが…もう身代わりのし甲斐はいないぜ?」


それは死骸が無い=ラウドの死を意味していた
ベルゼクトが隙を無くして攻撃した

ラウドはそのまま一つの方向に集約攻撃していた

ラウド
「こいつで終わりだな」


ベルゼクトは獣化が解けていき死んでいた
それは自分が何で殺されたのか分からなかった




ラウド
「お前の能力にはドーパミン分泌と血液の循環にある
つまりは血の有効性を逆に利用すればいいんだ

俺は死骸を一つのストックとして
お前の全部分の血液を放出する場所へ傷をつけていた

そして集約した全力の攻撃をお前に与えて
お前の肉体から血が噴き出して、お前は獣化が解かれて死んだという訳だ」


それは瞬間の死闘だった
だがラウドは勝利した

ラウド
「あと一人はグロウベットだ
待っていろよ」
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