ナイトメアメイズ２ ～悪夢迷宮庭園（ナイトメアラビリンス）～

仮想メイズ１０人斬り編

４４話 仮想メイズ能力者１０人

～仮想ポータル内部～

仮想ポータルに入ると
そこにはノイズと共にリリーナの姿があった
それは人間の姿のリリーナだった

ラウド
「リリーナ…！俺はお前に償いなど望んではいない…！
リリーナ！今すぐこっちへ来い」

振り向き様に、
笑顔を見せながらも涙するリリーナ


リリーナ
「それは出来ないんだラウド…
私、メイズ力に負けたから」

ラウド
「メイズ力に負けたとは何を言っている？」


ラウドがそう言うのも束の間
真空メイズのスイッチをオフにするメイズ能力者がいた

グロウベット
「仮想ポータルの世界へようこそ
ここでは、メイズ能力者１０人がお待ちかねしているよ」

ラウド
「って事は何か？リリーナはこいつらに負けたというオチか」

グロウベット
「そそ、リリーナは仮想ポータルでの実現体現する為に
この仮想ポータルの占領を試みた

仮想ポータルでは占領をした者にのみ
願いをかなえてくれる約束事でね」


仮想メイズ装置は別腹であり
あれはエールの電子メイズ生物という管理権限があって初めて成り立つ御触れである




グロウベット
「って事でさぁ…(笑)」


スイッチオフにしたメイズ能力者の背には９人のメイズ能力者がいた

グロウベット
「僕合わせてメイズ能力者１０人
そのメイズ10人狩りを見事制覇すれば
ラウドの思惑通り、この子は返してあげるよ」


ラウドは真空メイズのスイッチがオンになる
それはラウドの返事を促す為だ
しかしラウドは違った
急いで真空加速によってリリーナを奪い返す




ラウド
「悪いな…！リリーナはもう奪い返してもらった！
リリーナ…？」


リリーナはノイズが走って消えた

グロウベット
「あーあ消えちゃった…
リリーナ死んじゃったね　ざまあみやがれ(笑)」

ラウド
「リリーナあああああああ！」


ラウドは大絶叫して
メイズ能力者達は大爆笑の合唱をした




グロウベット
「いやいや、ごめんねラウド
君があまりにもクソ笑える行動してくれたから
別に僕らは君と遊びたい訳じゃない
この仮想ポータルの盟約に従っているだけだ」

ラウド
「盟約か？」

グロウベット
「そうだよ
僕らはここで一生永遠に生きられる
死ぬのは嫌だったんだ
メイズ能力者として死んでしまっては勿体ない
そう感じた人達がこの仮想ポータルで番人を引き受けてる
ただそれだけだよ」

ラウド
「それなのに…俺のリリーナを殺したのか？」




グロウベット
「いや？殺してはいないよ
だってリリーナはデータとして記録されているからね
その仮想再現されていたリリーナのデータを
ラウドが強制的に奪い取ってたからデータが引きちぎられたってだけさ」

ラウド
「俺が…リリーナをこの手で…！
クソったれが！」

グロウベット
「まあまあ落ち着けって
データは記録されてるって言ってるだろ？
だぁかぁらぁ…僕らと戦えよ　お前の女だろ？(笑)」

ラウド
「あぁそうだな
俺は戦うよ　てめぇらがどれだけ強かろうがしらねぇよ
俺はメイズ能力者１０人狩り…やってやる…！」


そして命は絶たれた
メイズ能力者１０人とのタイマンバトルが始まる