ナイトメアメイズ２ ～悪夢迷宮庭園（ナイトメアラビリンス）～

九滅の願い編

１２.５話 １ラウンド目の結果

チェス
「シフォンさん…いますよね？
出てきてもらってかまいませんよ」


警戒しながら出てくる

チェス
「そんなに警戒しなくても何もしませんよ」

シフォン
「けど…人質的にはするんですよね？
ラウドさん！大丈夫ですからね！
私に構わず攻撃してください！」

チェス
「その頼みのラウドさんもどこにいったのやら…」


シフォンは心話メイズを読み解くものだ
だからそのメッセージは伝わっていた

シフォンは会話をして視線をシフォンに映していた

チェス
「分かっていますよ
ラウドさんは狙っている…という事ですよね？」

シフォン
「何でそれを…？」


シフォンの心話メイズより優れていたのは
チェスの盤上メイズだった
メイズ協会員が一人歩いてきていた

手駒のメイズ協会員がいたので
シフォンが心話メイズだという事も理解していた
そしてチェスは視線の前面にはいないと考える

後ろを振り向いても壁が迫っているのであまりに窮屈だ

チェス
「攻撃は上からですか…
地面をどうにかしようとしても無意味ですね」





エッドルが地面の支配から屋上へ支配しようとするが
そこを止められる

真空メイズで加速された攻撃によって支配する前に
既に上の地面を薄くしていた
薄くなっていた地面の層に入り込んだ時点で真空滅多切りをして
エッドルを粉砕する

ラウド
「この時を狙っていた
エッドルがいないのはどこかに隠れていると思った

地面の支配はどうでもよかったし気付く必要も無かった」


ラウドはエッドルが違う支配を望んだ時の素早い対処　それだけで対策が出来ると思ったからだ

ラウド
「エッドルに攻撃をする訳ではない
エッドルが支配した事でエッドル自身を真空滅多切りすれば下へと繰り出せると考えたからだ」


エッドルの支配を真空加速で削り
地上に存在するチェスへと加速していき斬る
そしてチェスにダメージを入れる

ラウド
「真空加速斬り！」


チェスのダメージを受ける声が響く
これは違和感無く出た声だ　効いていた声

アウトロー達は一斉に飛び出してくるが
ラウドはそれを真空滅多切りする

先ほどまでの攻撃とは別対策として
武器の取っ手方向に真空攻撃を促す

ラウド
「武器さえ吹き飛ばせばお前らの攻撃方法はねぇよ
そして俺は別にお前らを殺す為に戦ってる訳じゃねえ
いや、依存体としてお前らが殺されるのは俺はどうだっていいから攻撃しないのかも知れねぇ」


ラウドは武器を真空攻撃で吹き飛ばして生身となった人達に
今度は真空爆風で吹き飛ばして壁まで飛ばして意識を朦朧とさせた

チェスはうずくまっていた

チェス
「まさかこれを狙うとはね…
確かに手駒を私は失う事になった

完敗です…１試合目はね」

ラウド
「だろうな
チェスは盤上メイズだから幾つも手駒が存在している
だから、他の人間を引き連れて攻撃を開始するんだろう」


まずは手数を少なく見積もって牽制をかける
それを格下であるラウドに判断を下しているか
ラウドは分からなかったが、その考えのまま真空加速で集会所から出る