上 下
10 / 152
メイズ狩り編

7話 徘徊する路地裏

しおりを挟む
~遺体現場~

図書館でのいざこざが終わったラウドは宿泊先へと帰ろうとしていた
そこで遺体現場があった

遺体現場は残酷表現だけで片づけられそうだった
それを見た一般人は嘔吐をしている者もいた


「どうしてこんな」
「誰がやったんだ?」
「これは…例のキリングキラーじゃないのか?」

ラウド
「いや…俺があいつを殺したのは1日前だからな
ただこの血の色は直近で殺したように思える」


1週間前では見れないであろう血の色合いをしていた
傍観者はこいつは違うを繰り返しの会話していた


「では誰が?」
「分からんな」

ラウド
「こいつは拷問好きとしか言いようがねぇな
目玉くり抜かれてやがるし、歯もねぇよこいつ
喉は殺されてないが、喉が炎症を起こしている
これは悲鳴を上げすぎた為だろう

南無阿弥陀仏」


ラウドは一つ祈った
あまりの拷問ぶりで

ラウド
「だが待てよ?
これはメイズ協会で見ていた本にも乗っていたな

昔、拷問が国を抑えるためのものだった時
開発された拷問グッズがある
それらと症状は似ているぞこれは」


メイズ協会員と連絡を取り調べてみた
ビクビクしながらも肉体から離れた皮膚や物体を触りながら確かめる

メイズ協会員
「確かに…これは拷問器具に酷似しています
ただ、拷問器具とは少し大きさが異なるようですね…」

そしてこれはメイズ能力者だとラウドは気が付いていた
ラウドは真空メイズによってメイズの空気感を察知しやすいからだ





するといきなり視界がおかしくなる
目が回ったのかと思ったら景色そのものがおかしくなっている事に気付く

ラウド
「なんだこれは…
景色がぐるぐるするぞ
酔いをしている訳ではない

景色そのものが変わっている
だがこれはただの幻想メイズだろう
姿を現わせ!」


真空放出爆風で視界を治す
しかし治せない
それは景色の色が変わったのでなくて
物理的に変わっている事に気付く

エッドル
「分かったか?
わいのメイズからは逃げられんって事に

そしてお前はわいにしばかれんねん
芝刈りさせてもらおかな」


遺体現場に置かれていた刺さった狂気がラウドに襲い掛かっていた
ラウドは寸前に加速した

エッドル
「真空メイズさまさまやな
お前の事は知ってる
メイズ界隈では有名やからな

だからわいはそいつ殺して飛び跳ねたいねん」

ラウド
「こいつ何を言って…
しかし、背に腹は代えられん

こいつを何とかしなければ」


ラウドは視界の修復をする為にも
エッドルを倒す事にする

エッドルに真空攻撃するものの
かすりもしない 角度を変えられるからだ

エッドル
「わいのメイズは、理不尽メイズや
お前が思う理不尽全て作ったる

だからお前はわいから逃げられん
観念しろや そしてお涙頂戴や」

ラウド
「お前に観念して捕まったら…あいつらみてぇに殺されんだろ?
だったら嫌に決まってるだろ
俺はこちとらお前にメイズ協会の教えを教え込みたくて仕方ねぇよ」


あ?メイズ協会とかダサいマニュアル人間集う奴らやないか
わいは自由や わいは自由に人を殺してそして九滅の願いを叶えるんや
叶えればわいも救世主扱いや

ラウド
「なんだこいつ 狂ってるな
狂ったメイズ者はキチガイだから殺さなきゃならねぇ
悪く思うなよキチガイメイズ野郎が」


真空加速でエッドルに近付き
真空放出爆風を解き放つ

エッドル
「わいにも攻撃が入ってきたな
でも、お前にはもっとや
後ろみてみぃ?」


ラウドは後ろを見た
すると裏通りの壁が迫って来ていた

ラウドは急いで加速して走り去るが
その裏通りの壁は迫りくる
だからラウドは裏通りへと走っていった

裏通りはかなり狭く
ラウドともう一人だけは凌げるくらいの広さ

そんな狭さのある場所に後ろから追いかけてくるのはエッドルではなくて
勿論壁だった

ラウド
「あの壁一体いつから作り上げたんだよ…
俺の視界がおかしくなってからだぞ」


だからラウドは自分の目を閉じてみた
そして見開く しかしラウドの情報は変わらなかった
それどころかラウドが目を開く瞬間には傷が開いていた

エッドルによって裏通りの真横の壁を今度は迫りくるように仕向けられていたからだ

ラウド
「俺の身体が抉れる…!死んでしまうぞ俺が…!」


自分の肉体が折れ曲がる所でラウドは考えに考えた
今ある選択を

そしてその壁に運よくあった扉へと体内の波動を放出するように
真空放出爆風をエルボーで解き放して扉を壊して入った
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語

瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。 長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH! 途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

処理中です...