ユメセカイ

クライン・トレイン

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スカンク少女とユメセカイ

17話 シンクレイナス

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「とりあえず自己紹介くらいさせてくれまいか」

マナブ
「確かにそれは悪い事した という事でどうぞ」

そして現れた男はそのまま自己紹介を改める

シンクレイナス
「颯爽にて候!我が名、シンクレイナスと申す!」

鎧をまとった者が登場する

マナブ
「お、なんかかっこいいの来た!」

ノウル
「なんか中二病くさいねんけど」

シンクレイナス
「いやいや待て待て
他にもっと言いようがあるだろ
何だよ中二病とか、かっこいいのとか」

マナブ
「え?でもさ、いきなり自分で登場シーン作ってきましたみたいなノリで来られてもな」

ノウル
「確かにそうやな 中二病っぽいし」

シンクレイナス
「中二病ではないぞ
我は、師匠にこの言葉を教わったのだ」

マナブ
「え?じゃあやっぱり中二病じゃないのか?」

シンクレイナス
「何故だ?」

マナブ
「師匠が中二病だったって事だよ
師匠は中二病患者だったんだ だからシンクレイナスさんはその影響受けちゃったんだよ うん」

ノウル
「せやな だとしたら…なんかかわいそうやな」

シンクレイナス
「や、やめろ!そんな憐みな目で見るでない!
くそ!こうなったらヤケだ!」

マナブ
「なんか性格崩れてね?」

シンクレイナス
「うるさいぞ!腑抜けが!」

シンクレイナスは、夢力で武装
あらゆる場所から剣と槍と銃が武装される

マナブ
「なんか強そうだわこれ ぜってーやばいわ」

ノウル
「確かに こいつはなんか強そうやな」

ノリで合わせたように言う二人に怒りを募らせる

シンクレイナス
「お前ら…後で後悔するなよ?
我、風に靡いて風と共に遊戯しようぞ!」

シンクレイナスの鎧に風が込められる
風はそのままフィールドを覆うように全体へ幅を広げて覆う

マナブ
「なんか、風に囲まれたって感じだな」

ノウル
「うん、多分やばいからうちらも何とかせなあかんな
けどうちの夢力は完全に足手まといやで」

風では屁は無力 そういう算段

マナブ
「まあ屁じゃ無理だよね」

そうこう言ってる内に、
シンクレイナスから武装が離れて風と共に散る
そして散りざまに剣と槍と銃弾が襲い掛かる

マナブ
「うわ!やべ!」

ノウル
「させへんで!」

ぶふぉおおっ!
屁で銃弾を防ぐ

マナブ
「おまえ!近距離で屁こくのやめろ!」

ノウル
「うっさいな!屁で例えるな!これはうちの夢力や!」

マナブ
「いや!臭いから屁にしか見えねーわ!
でもどうするんだ 風に屁は効かねーぞ」

シンクレイナス
「そうだな 屁など我に通用はしない これは勝ったな…」

フ…とポーズを構えてるシンクレイナスに何かが襲い掛かった

シンクレイナス
「くさっ!」

マナブ
「え?ちょ?マジかよ(笑)」

ノウル
「あー分かったわ うちの屁が風と共に散って、あいつの方に向かっていったんや」

シンクレイナス
「くせっ!」

シンクレイナスは激しく悶絶する
その大げさなリアクションにノウルは怒る

ノウル
「うっさいな!うちはそんなに屁かましてないわ!」

マナブ
「いや、一転集中で向かったんじゃないのか?
どんだけあいつは運が悪いんだ…なんまんだぶ、なんまんだぶ…」

ノウル
「大げさやな うちの屁くさないやろ」

マナブ
「それはさ、ノウルの屁だからだろ 自分の屁には自然と嫌悪感無いもんだろうよ」

そんな会話をしている間に
シンクレイナスはマヒ状態となってピクピクする

マナブ
「そんじゃ俺の火炎とお前の屁の合わせ技でもやるとするか」

ノウル
「ん?せやな!」

ノウルはマナブの考えに賛同する
ノウルは屁を風に
マナブは火炎を風にそれぞれ交互に使う
風は火炎と屁の引火と共に散った

ノウル
「どや?まいったか!」

えっへんとノウル

マナブ
「いやいや、完全に運ゲーですやん」

ノウル
「運ゲーでも勝利は勝利やで マナブももっと喜ばんかい!」

マナブ
「うっしゃ!いぇーい!」

シンクレイナス
「我を倒したくらいで調子に乗るでない
我は下っ端中の下っ端」

マナブ
「あのさ、四天王みたいな下りやめろよ
そういうのもういいって 俺、せっかく役目終えたと思って帰ろうとしたのに」

シンクレイナス
「こいつを見てみろ」

と言い残し麻痺で気絶
シンクレイナスの渡してきた巻物を手に取り広げる
巻物には名前が刻まれており、チェックされてるのは倒された者

マナブ
「って事はこいつらやらなきゃいけねぇのかよ」

ノウル
「統括者なんやからしゃあないやろ」

マナブは巻物でチェックされてない名前が点々と光ってたので押してみる
するとワープされた
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