レディバグの改変<L>

乱 江梨

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第二章 仲間探求編

49、白の神子4

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 翌朝。雨が地面を叩く音でアデルたちは一人、また一人と目を覚まし始めた。梅雨が近づいているのか、久しぶりの大雨であった。

 七人分のベッドが並んでいるので、アデルの作った家は中々の広さを誇っていた。エルと二人で暮らしていた家とは天と地ほどの差があるその広さに慣れておらず、アデルはベッドの上から当惑気味に見回してしまう。

 ふと、一番遠くで眠っているアマノに視線を向けたアデルは、ある違和感に気づく。

 アマノが眠っているベッドの毛布の膨らみが、明らかに昨夜とは異なっていたのだ。小さな身体には不釣り合いな大人用のベッドなので、毛布の半分程しかその身体で膨らんでいなかったのだが、今朝は毛布全体が盛り上がっていたのだ。


「……アマノ?」


 怪訝そうに近づくと、アデルはアマノの身体を覆っている毛布を引っぺがした。

 すると、アデルは視界に飛び込んできた光景に思わずポカンと目を丸くしてしまう。後ろから覗き込んだメイリーンたちもあまりの衝撃で、アデルと全く同じように固まっている。


「「……………………誰?」」


 未だに眠っているリオとコノハ、そして当のアマノ以外の全員がそんな疑問の声を漏らした。

 何故ならその言葉通り、アデルたちの目に映ったのは昨夜のアマノとは全くの別人であったからだ。

 アデルよりも低く、リオよりも高い背に、昨日のアマノの顔がくっついている。簡単に説明すればそんな感じであった。昨日はぶかぶかだった衣服がピッタリになっており、たった一日で一気に急成長してしまったように見えている。

 アデルたちの知るアマノはどうしようもない子供だったはずなのに、今眠っているその人は十代後半にしか見えない。普通なら別人であると判断すべきなのだろうが、アマノと同じ服を着た、アマノそっくりの青年という点がその可能性を否定できない。

 この見知らぬ青年が、本当にアマノ本人であるという可能性である。


「っ……?なんだお前たち、ジロジロ見て」
「アマノ、であるか?」
「はぁ?何を…………あぁ。そうか」


 あまりにも居心地の悪い視線が集まっていることを察したのか、アマノは怪訝そうに目を覚ました。思わずそう尋ねざるを得なかったアデルの態度に首を傾げたアマノだが、すぐに察した様に呟いた。


「言っておくが、こっちが本来のアマノだ。昨日の姿はジルの使い過ぎで……」
「ジルの使い過ぎ?」
「とにかく。アマノは今年で一八になるんだ。間違っても子供だなんて勘違いをするなよ」
「「…………」」


 面倒くさそうに頭を掻きむしると、アマノはベッドから下りて実年齢を語った。アマノがアデルと同い年であることに全員が衝撃を受けている中、アデルは彼の言っていた不可解な発言について思案していた。

 ジルの使い過ぎで身体が縮むという、その意味が全く分からなかったのだ。そもそも普通の人間は精霊からジルを提供してもらったり、空気中のジルを集めてその力を行使している。自分の体内に潜んでいるジルに手をつけると命に関わることがあるからだ。

 だがアマノの発言を解釈すると、体内のジルを使い過ぎたという意味にとれるのでアデルは首を傾げてしまった。


「はっ?えっ、誰?」
「……リオ。よく一人で起きられたであるな。偉いぞ」


 アデルが頭を捻っていると、リオが珍しく自力で目を覚ましており、アマノの変貌っぷりに目を点にしている。


「ど、どゆこと?」
「アマノは我と同い年らしいのだ」
「はぁ!?じゃあなに?一八にもなってあんな馬鹿げたことほざいたってわけ!?」
「っ……ちっ……」


 全員が心の内で思っていたことを、リオは本人を目の前に躊躇なくぶちまけた。アデル以外の面々が衝撃を隠せなかったのは、昨日の小さなアマノを見ていたからではなく、あの稚拙な罵りを聞いていたからだ。

 信じられないといった相好のリオに、アマノがまた怒鳴るのではないかと全員が危惧したが、それは杞憂だったようだ。

 アマノは悔し気に歯を食いしばってはいたが、その苛立ちを舌打ちだけで治めている。


「……まぁ。こんな姿を見てしまえば信じる他無いであろう。コノハを起こして朝支度を済ませよう。話はそれからである」


 気まずい沈黙を破る様に提案したアデルの声を皮切りに、彼らは朝支度を始めた。リオとは違い、コノハは一度声をかければすぐに自分で起きてくれるので、その手の掛からなさにアデルは感激するのだった。

 ********

「……メイリーンさん、優しいですね」
「?何がですか?」


 アデルたちが食卓を囲んでいると、唐突にナツメがメイリーンに対してそう零した。何に対して優しいと称されているのか分からず、メイリーンは首を傾げてしまう。


「だって、当たり前のようにアマノさんの朝食用意してあげたじゃないですか。私だったら絶対嫌ですよ?」
「…………ハッ!う、うっかりしてました!」


 アデルが許しても、ナツメは彼を侮辱したアマノを簡単には許せないので、わざわざそんな相手に気を遣うことなど出来ないと思っているのだ。
 一方のメイリーンは、その考えは思いつかなかったとでも言いたげに、そしてショックを受けたように顔を真っ青にした。


「うっかりって……」
「ついいつもの癖で全員分の食事を……でもそうですよね!何で私、アデル様を傷つけた方にわざわざお母さんみたいなこと……」
「お前たちアマノの前で随分な言い草だな」


 アマノも同じ食卓を囲んでいる事実を忘れているのか、理解した上で煽っているのか彼に判断することは出来ないが、二人の会話が不愉快極まりないことは確かであった。


「ねぇ。アンタに口答えする権利あると思ってるのかしら?」
「…………」


 ザクッ!

 サラダをフォークで力強く突き刺した音がまるで、リオの怒りを表現しているようであった。そんなリオを、アマノはやはり怯えの混じった睨みで捉えることしかせず、一切の反論を返さなかった。


「今日は随分と言い返してこないけど、どういうつもり?まさか黙ってれば許してくれるとか思ってるわけじゃないでしょうね?」
「まぁまぁリオ様。アマノ様にも思うところがあるのかもしれませんよ」


 黙り込むアマノを責めるリオだったが、そんな彼を宥めたのはルークだ。

 リオは昨夜のルークとアマノの舌戦を知らないので、アマノがあれ以降反論しなくなったことにも気づいていないのだ。


「それで?アマノは何故逃げていたのであるか?」
「……そんなの、アマノが一番聞きたいぐらいだ」
「?」


 アデルの問いに、アマノは暗い相好で意味深な答えを零した。思わず首を傾げたアデルとリオに、大体の事情を察していたルークは説明しようと挙手しかけるが、すんでのところでそれを引っ込めた。

 ここでアマノの代わりに事情を説明するのは、彼を甘やかすことになるのでは無いかとルークは危惧したのだ。当然ルークもアマノにいい印象など抱いていないので、わざわざ甘やかしてやる謂われは無いと考えたのである。


「どういう意味であるか?」
「昨日起きたら、突然神官共がアマノを拘束しようとして……神の生け贄になってもらうと…………自らの手で命を絶たなければ、殺すと……」
「っ!……それで、逃げてきたのであるか?」


 驚きを隠せないように目を見開いたアデルの問いに、アマノは静かに首肯した。リオも彼が神官に殺されかけた事実には驚いたのか、純粋にアマノの話に耳を傾けている。


「どういうことであろうか?神子を崇めているはずの神官がアマノを殺そうとするなど……」
「アデル様、発言の許可を頂けますか?」
「あぁ」


 アデルが抱いた疑問は、メイリーンたちが昨夜から頭を悩ませている問題でもあった。そして、その疑問を解く糸口になればと挙手したのはルークである。


「昨日読んだ書物の内容を加味して考えると、歴代の神子が短命だった原因は彼らの力などでは無く、神官によって殺されたから……そう考えるのが妥当だと思います」
「なん、だと……」


 ルークの推測を聞き、最も衝撃を受けていたのはアマノである。今まで自分に媚び諂ってきた神官たちが、過去の神子たちを殺してきたという話をすぐに信じることは出来ないのだ。だが、自分も殺されかけたという事実が、アマノに現実を直視させるよう誘導してしまう。


「確かにそう考えれば、今までの神子が若くして命を散らしたことにも説明がつくであるな」
「でも、どうして神子を殺そうとしているのでしょうか?」
「トモル王国は神に対する信仰がとても篤いです。もしかすると神子という存在は、神から力を与えられた存在などでは無く、神への生け贄として選抜された存在なのかもしれません。度を過ぎた信者というのは、例え人殺しであっても善であると本気で思い込むことが出来るのですよ、お嬢様」
「そんな……」


 ナツメの疑問に対し、ルークは残酷な現実を語って説明してやった。そんな宗教に対する認識に共感できるのは、アデルとアマノだけだった。

 アデルは悪魔教団〝始受会〟の信者たちの異常性を嫌という程知っているし、アマノは神に対して異常な信仰心を捧げる神官たちをすぐ傍で見ながら育っている。理解できない方がおかしいと思えるほどに。


「……それじゃあ……アマノは、殺されるために生まれてきたのか?」
「アマノ……」


 どこを見ているのか分からない、不安定で虚ろな目をしたアマノの声は震えていた。悲痛なその表情に、アデルは思わず暗い声でアマノを呼んだ。


「そう言いたいんだろ?お前」
「そんなこと一言も申しておりませんが」
「そういうことだろうが!」
「落ち着くのだ。アマノ」
「っ……」


 相変わらず冷静にしか返さないルークに苛立ち、アマノは思わず立ち上がって声を荒げてしまう。子供の姿の時よりも威圧感があり、女性陣は思わず肩を震わせた。

 そんな彼女たちを気遣う様にアデルが咎めると、アマノは歯を食いしばりながら渋々着席する。


「アマノは生まれた時から神子だったわけでは無いのだろう?であれば、殺されるために生まれてきた訳が無いだろうが」
「っそれは、そうだけど」


 アデルの読んだ書物には、神子は神に授けられた力を行使出来る子供から選抜されると記されていた。つまり赤ん坊の頃のアマノはまだ神子では無かったのだ。


「……どうするつもりであるか?」
「どうって……」
「このままただ逃げるだけであるか?それとも、神官たちの暴走を止めるのか?もしアマノが逃げ切れたとしても、このまま神官共を放置しておけば、また新たな神子が犠牲になってしまうであろう。それを食い止めるつもりはあるのか?」
「ちょっと待てよ!……アマノはまだ、混乱しててそれどころじゃ……今までの神子が寿命では無く、神官のせいで死んだのかもしれないってだけで訳が分からないのに……昨日は殺されかけてっ……もうどうしたらいいのか……」


 アマノは椅子の上で蹲ると、今にも壊れてしまいそうな表情で吐露した。そんな彼の不安に触れたアデルは、自身と同じ基準でアマノに接してしまっていたことに気づく。

 アデルは生まれた時から真っ黒な世界で育ち、殺されかけたことなど数え切れない程ある。だからこそその恐怖という感覚が麻痺していて、アマノの気持ちを無意識に理解できていなかったのだ。

 死など、その寿命でしか危惧したことの無いアマノが初めて殺されかけた。しかも、信じていた神官たちによって。それがどれ程のショックだったか、アデルはその恐怖を尊重していなかった。


「……すまぬ。アマノの気持ちを蔑ろにしていたであるな。今日はゆっくりするとよいのだ」
「アデルんが謝ることなんてないじゃん。ちょっと甘やかしすぎ」
「まぁそう言うでない」


 不満気な相好で辛辣に言い放ったリオを、アデルは困ったように眉を下げて宥めた。アデルに免じてそれ以上苦言を呈することは無かったが、俯いたままだんまりを決め込んだアマノを見ると、少し苛立ったようにリオは顔を背けてしまう。

 リオもまた、頼れる人もいない世界で図太く生きてきた経験があるので、アマノの気持ちをあまり理解してやれないのだ。


「っ……アマノすまぬ」
「?」


 アデル、リオ、ルーク。この三人が鋭い目つきで周囲を気にし始めたかと思うと、唐突にアデルが謝罪してきたので、アマノは首を傾げてしまう。


「今日はゆっくりしろと言った矢先に申し訳ないのだが、そうも言ってられなくなったのだ」


 こちらに向かって来る、穏やかではない気配を感じ取ったアデルは真剣な面持ちでそう告げるのだった。


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