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本編
ep17_3 *
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やっぱり、すごくキレーなからだ。
しなやかな筋肉のうえに、ほんの少しだけ、うっすらと年齢を感じるお肉あるけど。そんなあたりまえに年をとった自然な肉体が、すごく愛しい。
ぽけーって見とれてたら、ギリアロ、あたしの視線に気がついたみたい。
「そうジロジロみるモンでもないだろ」
「かっこいいよ……?」
「そりゃあよかった。だが、お前さんの体のが、俺はよっぽどいいよ」
「ふふ」
「きれいだ」
ギリアロのあそこ、めちゃくちゃ大きくなってて。あたしで欲情してくれてるのめちゃくちゃうれしくて。
「挿れて……? ね……?」
「ん。いいんだな?」
「ぅん」
こくこくと頷くと、ギリアロも目を細める。
あたしの太ももの裏側からちょっと腰を持ちあげるようにしてさ。自分は股の間に割り入って、彼の熱いのを、あたしに押し当てて。
ゆっくり、ゆっくりその先をなかへ侵入させてく。
もうたっぷり潤ったそこは、ギリアロの存在を感じるだけで、うれしくてキュッと締まっちゃって。ギリアロが苦しそうに眉を寄せたけど、でも、腰を止めることなんかしない。
ずんって、奥まで一気に貫かれて、歓喜と快感であたしは仰け反った。
「くっ……スゲえな……」
「ひゃ……ぁ……」
「お前さんのなか、めちゃくちゃ熱い……」
「ん……ぅ」
ぐり、ぐりって力いれられる。奥のほう強く突かれると、その快感の強さに、あたしも声が出ちゃって。
「ぁ……んん、っ、すご……」
「クソ……よすぎる……」
「あ、あたしも……っ」
はくはくと息を吐きながら、でも、もっと気持ちよくなってほしくて、ギリアロの顔を見つめる。
ぽた、ぽたって彼の額から汗が落ちてきて。苦しそうだけど、気持ちよさそうなのがとてもうれしくて。
「動くぞ?」
「ん……」
彼がゆっくりと抽送をはじめる。最初はゆっくりと、慎重に。でも、すぐに我慢できなくなって、強く腰をふりはじめて。
「くっ……」
「ぁっ……ん……」
感じたことのない強い快感に、あたしも夢中になっちゃう。
好きなひととするえっちって、こんなに気持ちがいいんだって。はじめて知って、もう胸がいっぱいで。
「ギリアロ……ね、ギリアロ……っ」
「ああ……」
繋がってるだけじゃ足りない。
もっと、肌を――彼の熱を感じたくて、あたしは手を伸ばす。
ギリアロはあたしにこたえてくれて、上半身を倒し、肌を重ねた。
すぐそこにギリアロの顔があるのがうれしくて、あたしは彼の両頬に手を添える。
無精髭がちょっとくすぐったくて、でも、愛しい。ねだるように軽く啄むようなキスをすると、彼もちゅ、ちゅって返してくれて。そのまま、いろんな場所にキスが落ちていく。
瞼に、頬に、額に――耳に。
直接耳を喰まれると、シーツの擦れる音もますます強く響く。くちゅ、ぐちゅって彼の舌の音が艶めかしく響き、あたしは息をするのも苦しくなる。
ぐちゅん、ぐちゅんって強く突かれて、全身にギリアロの存在を感じて、途方もない気持ちになった。
ギリアロがすき。
もっと、もっとほしい。
「チセ……チセ……」
ギリアロがうわごとのようにあたしの名前を呼ぶ。
耳元で囁かれると、直接、彼の声があたしのなかに響いて、ぜんぶ。全部ギリアロに意識を支配される。
熱くてどろどろにとかされながら、ぱん、ぱんと腰をぶつけられるたびに、あたしも嬌声をあげる。
きもちいい。きもちいいっ。
そればっかり、まるでうわごとみたいに繰り返して。
「すき……だいすき……っ」
「俺もだ」
「ぅ……ん、ん、やば……イきそ……っ」
「くっ……俺も、もう……っ」
ぐっと、正面から強く抱きしめられる。
彼が眉を寄せた。その顔、あたしがさせてるんだって思ったら、胸、熱くて。
頭んなか、真っ白になる。
快感がわって波みたいになって押し寄せる。つま先から頭のてっぺんまでぶるぶる震えて、あたしは果てた。
ギリアロも。あたしのなかに、せーし、めちゃくちゃ出してて。どくどくって脈動してるのわかる。なか、出されてる。
一滴もこぼしたくなくてあたしはぎゅううって、あそこ強く締めちゃって。ギリアロが苦しそうに呻いた。その声も全部色っぽくて、すき。
「はぁ、はぁ……」
「…ん……」
触れあう肌が、熱い。
汗もびしょびしょ。
すごい、きもちいい……。
「チセ……」
「ん……いっぱいでたね……?」
「チセが、よすぎるんだ」
「あたしも。きもちよかったよ……?」
へへへ、って笑ったら、ギリアロってば顔をくしゃくしゃにしてめちゃくちゃ抱きしめてくれて。繋がったまま、あたしたち、ずーっと強く抱きあってた。
あたしからもキスをして。まだ離れたくなくて、彼の頬を、額をなでて。
ごろごろってふたりベッドに転がって。
「…………クソ……」
「? どうしたの?」
そしたらなんだか、ギリアロってば、悔しそうに息を吐いてた。
「お前さんのこと、まだめちゃくちゃ抱きたいんだが――」
「ぅん」
あたし、なにかマズいことしたっけ?
さっきまできもちよすぎて頭おかしくなってたから、急に冷静になっちゃって。
「すぐに勃たねえ……風呂場で抜いてくんじゃなかった」
「ぷっ……」
何を言い出すかと思ったら、まさかの、だった。
肩を落として、ほとほと情けないって顔したギリアロがすっごく愛しく感じる。
今日ずっとめちゃくちゃかっこよかったのに。こういうところも、あたし、すき。
「わ、笑うなよなっ。クソ。すぐ出しちまったらって……こっちもいろいろ考えたんだっ……!」
「ふふふ。それでもよかったのに」
なんだか絶倫とはほど遠いみたい。
でもそんなとこが、すごく身近に感じて、愛しいんだ。
世界で一番の戦闘機乗り。でも、地上だとこんな等身大のヒーロー。
愛しくて、たくさん笑って、抱きしめる。
ぎゅーってして、キスもいっぱい。
「明日もゆっくりできるんだよね……?」
「ん。明日までに溜めとく」
「あはは!」
――彼くらいが、きっとあたしにはちょうどいい。
しなやかな筋肉のうえに、ほんの少しだけ、うっすらと年齢を感じるお肉あるけど。そんなあたりまえに年をとった自然な肉体が、すごく愛しい。
ぽけーって見とれてたら、ギリアロ、あたしの視線に気がついたみたい。
「そうジロジロみるモンでもないだろ」
「かっこいいよ……?」
「そりゃあよかった。だが、お前さんの体のが、俺はよっぽどいいよ」
「ふふ」
「きれいだ」
ギリアロのあそこ、めちゃくちゃ大きくなってて。あたしで欲情してくれてるのめちゃくちゃうれしくて。
「挿れて……? ね……?」
「ん。いいんだな?」
「ぅん」
こくこくと頷くと、ギリアロも目を細める。
あたしの太ももの裏側からちょっと腰を持ちあげるようにしてさ。自分は股の間に割り入って、彼の熱いのを、あたしに押し当てて。
ゆっくり、ゆっくりその先をなかへ侵入させてく。
もうたっぷり潤ったそこは、ギリアロの存在を感じるだけで、うれしくてキュッと締まっちゃって。ギリアロが苦しそうに眉を寄せたけど、でも、腰を止めることなんかしない。
ずんって、奥まで一気に貫かれて、歓喜と快感であたしは仰け反った。
「くっ……スゲえな……」
「ひゃ……ぁ……」
「お前さんのなか、めちゃくちゃ熱い……」
「ん……ぅ」
ぐり、ぐりって力いれられる。奥のほう強く突かれると、その快感の強さに、あたしも声が出ちゃって。
「ぁ……んん、っ、すご……」
「クソ……よすぎる……」
「あ、あたしも……っ」
はくはくと息を吐きながら、でも、もっと気持ちよくなってほしくて、ギリアロの顔を見つめる。
ぽた、ぽたって彼の額から汗が落ちてきて。苦しそうだけど、気持ちよさそうなのがとてもうれしくて。
「動くぞ?」
「ん……」
彼がゆっくりと抽送をはじめる。最初はゆっくりと、慎重に。でも、すぐに我慢できなくなって、強く腰をふりはじめて。
「くっ……」
「ぁっ……ん……」
感じたことのない強い快感に、あたしも夢中になっちゃう。
好きなひととするえっちって、こんなに気持ちがいいんだって。はじめて知って、もう胸がいっぱいで。
「ギリアロ……ね、ギリアロ……っ」
「ああ……」
繋がってるだけじゃ足りない。
もっと、肌を――彼の熱を感じたくて、あたしは手を伸ばす。
ギリアロはあたしにこたえてくれて、上半身を倒し、肌を重ねた。
すぐそこにギリアロの顔があるのがうれしくて、あたしは彼の両頬に手を添える。
無精髭がちょっとくすぐったくて、でも、愛しい。ねだるように軽く啄むようなキスをすると、彼もちゅ、ちゅって返してくれて。そのまま、いろんな場所にキスが落ちていく。
瞼に、頬に、額に――耳に。
直接耳を喰まれると、シーツの擦れる音もますます強く響く。くちゅ、ぐちゅって彼の舌の音が艶めかしく響き、あたしは息をするのも苦しくなる。
ぐちゅん、ぐちゅんって強く突かれて、全身にギリアロの存在を感じて、途方もない気持ちになった。
ギリアロがすき。
もっと、もっとほしい。
「チセ……チセ……」
ギリアロがうわごとのようにあたしの名前を呼ぶ。
耳元で囁かれると、直接、彼の声があたしのなかに響いて、ぜんぶ。全部ギリアロに意識を支配される。
熱くてどろどろにとかされながら、ぱん、ぱんと腰をぶつけられるたびに、あたしも嬌声をあげる。
きもちいい。きもちいいっ。
そればっかり、まるでうわごとみたいに繰り返して。
「すき……だいすき……っ」
「俺もだ」
「ぅ……ん、ん、やば……イきそ……っ」
「くっ……俺も、もう……っ」
ぐっと、正面から強く抱きしめられる。
彼が眉を寄せた。その顔、あたしがさせてるんだって思ったら、胸、熱くて。
頭んなか、真っ白になる。
快感がわって波みたいになって押し寄せる。つま先から頭のてっぺんまでぶるぶる震えて、あたしは果てた。
ギリアロも。あたしのなかに、せーし、めちゃくちゃ出してて。どくどくって脈動してるのわかる。なか、出されてる。
一滴もこぼしたくなくてあたしはぎゅううって、あそこ強く締めちゃって。ギリアロが苦しそうに呻いた。その声も全部色っぽくて、すき。
「はぁ、はぁ……」
「…ん……」
触れあう肌が、熱い。
汗もびしょびしょ。
すごい、きもちいい……。
「チセ……」
「ん……いっぱいでたね……?」
「チセが、よすぎるんだ」
「あたしも。きもちよかったよ……?」
へへへ、って笑ったら、ギリアロってば顔をくしゃくしゃにしてめちゃくちゃ抱きしめてくれて。繋がったまま、あたしたち、ずーっと強く抱きあってた。
あたしからもキスをして。まだ離れたくなくて、彼の頬を、額をなでて。
ごろごろってふたりベッドに転がって。
「…………クソ……」
「? どうしたの?」
そしたらなんだか、ギリアロってば、悔しそうに息を吐いてた。
「お前さんのこと、まだめちゃくちゃ抱きたいんだが――」
「ぅん」
あたし、なにかマズいことしたっけ?
さっきまできもちよすぎて頭おかしくなってたから、急に冷静になっちゃって。
「すぐに勃たねえ……風呂場で抜いてくんじゃなかった」
「ぷっ……」
何を言い出すかと思ったら、まさかの、だった。
肩を落として、ほとほと情けないって顔したギリアロがすっごく愛しく感じる。
今日ずっとめちゃくちゃかっこよかったのに。こういうところも、あたし、すき。
「わ、笑うなよなっ。クソ。すぐ出しちまったらって……こっちもいろいろ考えたんだっ……!」
「ふふふ。それでもよかったのに」
なんだか絶倫とはほど遠いみたい。
でもそんなとこが、すごく身近に感じて、愛しいんだ。
世界で一番の戦闘機乗り。でも、地上だとこんな等身大のヒーロー。
愛しくて、たくさん笑って、抱きしめる。
ぎゅーってして、キスもいっぱい。
「明日もゆっくりできるんだよね……?」
「ん。明日までに溜めとく」
「あはは!」
――彼くらいが、きっとあたしにはちょうどいい。
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