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決着、アルデバラン
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「粘着魔法だよ。なにも剣だけで勝負するとは限らないだろ? ここはノワルド。場所には場所の、相応しい戦術があるんだよ」
「お前が…魔法だと?」
「だから、甘いんだよ、小僧!」
身動きできない俺に、アルデバランが左右同時に斬りかかってきた。二本の鉈が、俺の両肩に食い込む。鉈は胸の中央まで俺を斬り裂き、そこで止まった。
「残念だったなあ?」
顔を寄せた赤ゴーグルの下で、アルデバランが口元を歪める。
「…全くだ」
俺はそう呟いた。奴は何か異変を感じたように、口元の笑いを消す。そして鉈を抜こうとした瞬間、その腕が凍りついていってる事に気が付いた。
「これはーー」
奴の鉈と腕が凍りつき、奴は身動きできない。今しかない。
*
僕はグラードのアバターから抜け出して、背中に廻った。目の前には、グラードの背中がある。
「さよなら、グラード」
僕はそう呟くと、グラードの背中にクロノス・ブレイカーを突き込んだ。剣は身体を貫通し、目の前のアルデバランへと向かう。その切先が、スカイ・エンダーに届いた。
「お、お前、何をしている!」
クロノス・ブレイカーとスカイ・エンダーのエネルギーが衝突してスパークを起こす。しかし僕はさらに、剣を押し込んだ。
「や、止めろっ!」
アルデバランの声を無視して、僕は最後の渾身の突きを入れた。
「ウオオォッッ!」
吠えた。そうしなければ、泣いていたかもしれない。
一際激しい発光のなか、スカイ・エンダーが砕け散った。
その瞬間、超高速時間にいるのが、僕一人になる。アルデバランは、驚愕の顔のまま制止していた。
僕は剣を抜き横に廻ると、アルデバランの下半身を四回スライスした。そしてグラードとつながったままの両腕も落とす。
「ブレイク・アウト」
時の流れが戻る。アルデバランは支えるものがなく、床に転げ落ちた。
「これは! ク…どうやら、やられたらしいな」
アルデバランが、口惜しさを隠し切れない笑みを浮かべた。床に転がったアルデバランには下半身はなく、腕も肘から先がない状態だ。その状態でありながら、アルデバランはまだ笑いを浮かべながら僕の方を見た。
「ククク…まさか、自分のアバターをトラップに使うとはな」
「場所に相応しい戦術だ。お前が言っただろう?」
僕はそう言いながら、グラードに斬りつけたままの、アルデバランの腕を取った。
「何をしてる、お前?」
「お前は自分が安全な場所にいると、高をくくってるかもしれないがーー」
僕はアルデバランを見下ろした。
「ーー雪人を殺したお前を、僕が許すと思うか?」
僕は手にしたアルデバランの右手の人差し指を跳ね上げ、ウィンドウを開ける。そこにはアルデバランのホームボックスへのアイコンもあった。
「や、止めろっ!」
初めてアルデバランが動揺した声を上げた。しかし僕は無視して、アルデバランのホームボックスに侵入する。そこで僕は、持っていた鉛色の球体を放ると、元の場所に還った。
「何をしたっ!」
アルデバランの大声には答えず、僕はユーリと連絡をとった。
「ユーリさん、今、アルデバランのホームボックスに、GPS爆弾を放ってきました。場所を確認してください」
「判りました」
画面の中のユーリが、探索をかけながら答えた。
「フランスの……パリですね。そこにアルデバランの入ったサーバーがあるようです。パリ市警に場所を送って連絡しますよ。…キアラくん、ご苦労さま」
ユーリは最後に微笑むと、通信を切った。
「な…なんだと……」
呻くアルデバランに僕は言った。
「レナルテの中でも、ホームボックスだけは自分のログインしたPCにデータセーブされる。そこを特定すれば、お前の本体を探せるはずさ。お前が雪人を見つけたのも、似た方法だったんだろう? お前は雪人以外にも、多くの人を殺してる筈だ。ーー裁きを受けるがいい」
僕はアルデバランにそれだけ言うと、グラードのアバターに眼をやった。
両肩から鉈で斬り込まれ、胸には僕の開けた大穴が空いている。僕はクロノス・ブレイカーで、そっと触れた。
触れた場所から、アバターが粒子化していく。
雪人、僕はまだそこには行けないけれど…せめてグラードを送るよ。さよなら、雪人。
僕は消えていくグラードを見ながら、雪人のために祈った。
*
セッション1『差別の撤廃』の合意がなされ、声明が出された。ニュースを聞いたハーフムーン城そばにいた民衆たちが歓声をあげる。その様子を、僕らは脇塔から見下ろしていた。
「アルデバランの本体および、配下の兵隊たちの身柄が確保されたようです。フランスは機動隊を総動員して、逮捕に向かったようですね」
ユーリがそう僕に教えてくれた。リスティとグレタ、レオの顔にも喜びが走る。
「サミットはまだ続くし、警備もありますが…とりあえず、彼らの襲撃はもうお終いでしょう。皆さんの、ご協力を感謝します」
ユーリが頭を下げた。不意にケイトが、僕に近づいてくる。
「ありがとう、明。……実は、死んだ潜入捜査官は、私の元恋人だったの」
ケイトが苦みの混じった笑みを浮かべる。
「気持ちの整理はついていたつもりだったんだけど…やっぱり悔しくて。けど、貴方のおかげで、フォッグおよびNISの手がかりが掴めた。私はこれから、パリに向かうわ。ありがとう、明」
そう言うとケイトは、僕の頬にキスをした。ケイトは身を離すと、ログアウトする素振りを見せる。
「もう、行くんですか?」
「感動的なのは苦手なの」
ケイトが笑ってみせた時、突然、部屋の中に眩い光が満ちた。
そこに現れたのは、アンジェラだった。
「アンジェラ」
皆が驚きの顔を見せる中、アンジェラは僕たちを見まわした。
「わたしの中に残っているアンディの意志はーー人が、その人自身であり、多様な生き方を互いに認められること。それがレナルテを創った大きな動機でした。そのレナルテの在り方を、皆さんが守ってくれたと思います。ありがとう」
頭を下げたアンジェラを、皆が見つめていた。それぞれに、胸によぎるものがあったのだろう。僕はアンジェラに、話しかけた。
「実は……君に逢いたいと言ってる人がいるんだ」
「……そうですか。判りました」
アンジェラは静かに笑った。既に、誰のことか判ってる様子だ。僕は天城広河に連絡をとった。
「明くん、君の活躍の報告を受けた処だ。ありがとう。これでサミットも、ノワルドも守られた」
「いえ、みんなが力を貸してくれたおかげです」
僕は画面に映る天城にそう答えて、後ろの皆を振り返った。天城は言った。
「私は今、奥塔の管制室にいる。皆さんも一緒に、こちらへどうかね? 見せたいものがある」
フックが届いた音がする。僕らはフックに導かれて移動した。
主塔の背後に、それより高く聳える奥塔がある。その最上階に、天城はいた。天城の姿はーーあの写真で見た剣士の姿だ。その若い剣士は、金色の鎧の上に赤いマントを羽織っていた。
「ノワルドに相応しい格好がよいと思ってね。ま、この部屋はあまりノワルドっぽくはないが」
確かにそうだった。その部屋では幾つものモニターがあり、多くの人間が機械を前に座っている。一番巨大なモニターは、部屋の中央に映し出されていた。
そこに映し出されているのは、宇宙空間であり、人工衛星の姿だった。
「見たまえ、彼らが旅立つようだ」
天城がモニターを指さした。人工衛星の噴射口が、向きを細かく変えて空気を噴射している。人工衛星インフィニットαは、通常軌道を外れようとしていた。
「あそこに、サリアもいるのかなあ」
不意に、傍にいたぽめらが呟いた。僕はぽめらに笑ってみせた。
「そうだね。ちょっと寂しいけど」
「ーーねえ、インフィニットαがいなくなるって事は、クロノス・ブレイカーも能力が無くなるって事?」
去るタイミングを逸して一緒に来たケイトが、僕に訊ねた。
「そうだね。そういう事になるーー」
そう答えながら、僕は果てしない宇宙空間に旅立とうとする人工衛星を見ていた。
「お前が…魔法だと?」
「だから、甘いんだよ、小僧!」
身動きできない俺に、アルデバランが左右同時に斬りかかってきた。二本の鉈が、俺の両肩に食い込む。鉈は胸の中央まで俺を斬り裂き、そこで止まった。
「残念だったなあ?」
顔を寄せた赤ゴーグルの下で、アルデバランが口元を歪める。
「…全くだ」
俺はそう呟いた。奴は何か異変を感じたように、口元の笑いを消す。そして鉈を抜こうとした瞬間、その腕が凍りついていってる事に気が付いた。
「これはーー」
奴の鉈と腕が凍りつき、奴は身動きできない。今しかない。
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僕はグラードのアバターから抜け出して、背中に廻った。目の前には、グラードの背中がある。
「さよなら、グラード」
僕はそう呟くと、グラードの背中にクロノス・ブレイカーを突き込んだ。剣は身体を貫通し、目の前のアルデバランへと向かう。その切先が、スカイ・エンダーに届いた。
「お、お前、何をしている!」
クロノス・ブレイカーとスカイ・エンダーのエネルギーが衝突してスパークを起こす。しかし僕はさらに、剣を押し込んだ。
「や、止めろっ!」
アルデバランの声を無視して、僕は最後の渾身の突きを入れた。
「ウオオォッッ!」
吠えた。そうしなければ、泣いていたかもしれない。
一際激しい発光のなか、スカイ・エンダーが砕け散った。
その瞬間、超高速時間にいるのが、僕一人になる。アルデバランは、驚愕の顔のまま制止していた。
僕は剣を抜き横に廻ると、アルデバランの下半身を四回スライスした。そしてグラードとつながったままの両腕も落とす。
「ブレイク・アウト」
時の流れが戻る。アルデバランは支えるものがなく、床に転げ落ちた。
「これは! ク…どうやら、やられたらしいな」
アルデバランが、口惜しさを隠し切れない笑みを浮かべた。床に転がったアルデバランには下半身はなく、腕も肘から先がない状態だ。その状態でありながら、アルデバランはまだ笑いを浮かべながら僕の方を見た。
「ククク…まさか、自分のアバターをトラップに使うとはな」
「場所に相応しい戦術だ。お前が言っただろう?」
僕はそう言いながら、グラードに斬りつけたままの、アルデバランの腕を取った。
「何をしてる、お前?」
「お前は自分が安全な場所にいると、高をくくってるかもしれないがーー」
僕はアルデバランを見下ろした。
「ーー雪人を殺したお前を、僕が許すと思うか?」
僕は手にしたアルデバランの右手の人差し指を跳ね上げ、ウィンドウを開ける。そこにはアルデバランのホームボックスへのアイコンもあった。
「や、止めろっ!」
初めてアルデバランが動揺した声を上げた。しかし僕は無視して、アルデバランのホームボックスに侵入する。そこで僕は、持っていた鉛色の球体を放ると、元の場所に還った。
「何をしたっ!」
アルデバランの大声には答えず、僕はユーリと連絡をとった。
「ユーリさん、今、アルデバランのホームボックスに、GPS爆弾を放ってきました。場所を確認してください」
「判りました」
画面の中のユーリが、探索をかけながら答えた。
「フランスの……パリですね。そこにアルデバランの入ったサーバーがあるようです。パリ市警に場所を送って連絡しますよ。…キアラくん、ご苦労さま」
ユーリは最後に微笑むと、通信を切った。
「な…なんだと……」
呻くアルデバランに僕は言った。
「レナルテの中でも、ホームボックスだけは自分のログインしたPCにデータセーブされる。そこを特定すれば、お前の本体を探せるはずさ。お前が雪人を見つけたのも、似た方法だったんだろう? お前は雪人以外にも、多くの人を殺してる筈だ。ーー裁きを受けるがいい」
僕はアルデバランにそれだけ言うと、グラードのアバターに眼をやった。
両肩から鉈で斬り込まれ、胸には僕の開けた大穴が空いている。僕はクロノス・ブレイカーで、そっと触れた。
触れた場所から、アバターが粒子化していく。
雪人、僕はまだそこには行けないけれど…せめてグラードを送るよ。さよなら、雪人。
僕は消えていくグラードを見ながら、雪人のために祈った。
*
セッション1『差別の撤廃』の合意がなされ、声明が出された。ニュースを聞いたハーフムーン城そばにいた民衆たちが歓声をあげる。その様子を、僕らは脇塔から見下ろしていた。
「アルデバランの本体および、配下の兵隊たちの身柄が確保されたようです。フランスは機動隊を総動員して、逮捕に向かったようですね」
ユーリがそう僕に教えてくれた。リスティとグレタ、レオの顔にも喜びが走る。
「サミットはまだ続くし、警備もありますが…とりあえず、彼らの襲撃はもうお終いでしょう。皆さんの、ご協力を感謝します」
ユーリが頭を下げた。不意にケイトが、僕に近づいてくる。
「ありがとう、明。……実は、死んだ潜入捜査官は、私の元恋人だったの」
ケイトが苦みの混じった笑みを浮かべる。
「気持ちの整理はついていたつもりだったんだけど…やっぱり悔しくて。けど、貴方のおかげで、フォッグおよびNISの手がかりが掴めた。私はこれから、パリに向かうわ。ありがとう、明」
そう言うとケイトは、僕の頬にキスをした。ケイトは身を離すと、ログアウトする素振りを見せる。
「もう、行くんですか?」
「感動的なのは苦手なの」
ケイトが笑ってみせた時、突然、部屋の中に眩い光が満ちた。
そこに現れたのは、アンジェラだった。
「アンジェラ」
皆が驚きの顔を見せる中、アンジェラは僕たちを見まわした。
「わたしの中に残っているアンディの意志はーー人が、その人自身であり、多様な生き方を互いに認められること。それがレナルテを創った大きな動機でした。そのレナルテの在り方を、皆さんが守ってくれたと思います。ありがとう」
頭を下げたアンジェラを、皆が見つめていた。それぞれに、胸によぎるものがあったのだろう。僕はアンジェラに、話しかけた。
「実は……君に逢いたいと言ってる人がいるんだ」
「……そうですか。判りました」
アンジェラは静かに笑った。既に、誰のことか判ってる様子だ。僕は天城広河に連絡をとった。
「明くん、君の活躍の報告を受けた処だ。ありがとう。これでサミットも、ノワルドも守られた」
「いえ、みんなが力を貸してくれたおかげです」
僕は画面に映る天城にそう答えて、後ろの皆を振り返った。天城は言った。
「私は今、奥塔の管制室にいる。皆さんも一緒に、こちらへどうかね? 見せたいものがある」
フックが届いた音がする。僕らはフックに導かれて移動した。
主塔の背後に、それより高く聳える奥塔がある。その最上階に、天城はいた。天城の姿はーーあの写真で見た剣士の姿だ。その若い剣士は、金色の鎧の上に赤いマントを羽織っていた。
「ノワルドに相応しい格好がよいと思ってね。ま、この部屋はあまりノワルドっぽくはないが」
確かにそうだった。その部屋では幾つものモニターがあり、多くの人間が機械を前に座っている。一番巨大なモニターは、部屋の中央に映し出されていた。
そこに映し出されているのは、宇宙空間であり、人工衛星の姿だった。
「見たまえ、彼らが旅立つようだ」
天城がモニターを指さした。人工衛星の噴射口が、向きを細かく変えて空気を噴射している。人工衛星インフィニットαは、通常軌道を外れようとしていた。
「あそこに、サリアもいるのかなあ」
不意に、傍にいたぽめらが呟いた。僕はぽめらに笑ってみせた。
「そうだね。ちょっと寂しいけど」
「ーーねえ、インフィニットαがいなくなるって事は、クロノス・ブレイカーも能力が無くなるって事?」
去るタイミングを逸して一緒に来たケイトが、僕に訊ねた。
「そうだね。そういう事になるーー」
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