81 / 200
第一章 龍の料理人
第80話
しおりを挟む
そしていくつかこの国でしか買えないものなどを購入した後、私はエルードに例の豆を発酵させて作っているという調味料の製造場所に案内してもらっていた。
「そういえば……どちらであの調味料のことを知ったんです?アルマス様にも秘密にして作っていたんですがね。」
「いや、ただ前にそういう調味料を口にしたことがあってな。エルフの国ならもしかして……って思って聞いてみただけだ。」
本当の理由は少し違うが……こういう風に答えておけば差し支えないだろう。そして案の定、エルードは私の答えを聞いて納得したように頷いた。
「あぁ、なるほど……そういうことでしたか。差し支えなければいったいどんなものだったのか教えていただいても?」
「茶色くてモッタリとした固形物でしょっぱかった。」
つまりは味噌のことだ。
「ほぅほぅ……それは興味深いですね。私共が作っているのは……いや、言葉で話すよりも実際に見たほうが早いですね。」
そんな会話をしているうちに、また大きな倉庫の前についた。そこからはわずかに嗅いだことのあるどこか懐かしい香りが漂ってきていた。
「この中でそれを作っています。中は小さな精霊たちの動きを活発にさせるため温度を高めに……そして潤いを保っているんです。」
「小さな精霊?」
それってもしかして……麹のことを言っているのか?それだとしたら扱いは間違ってないが。もしくはそうじゃなくて、また本当に小さな精霊というやつがいるのか?正直異世界だからそういうのがいないとも限らないんだよな。
「はい、発酵を助けてくれる精霊がいるんですよ。肉眼では見えないですけどね。」
「なるほど……。」
エルードの言葉でその小さな精霊というのが麹であると確信した。どうやらエルフたちは麹とかそういう微生物の類を小さな精霊……と称するようだ。
「ふむ、発酵を助ける精霊なんかもいるのじゃな。聞いたことがないのぉ~。」
「でも発酵って……あれよね?要は腐らせるってことよね?」
「そういうことだ。腐るって聞けば悪く聞こえるが……発酵の具合を調整してあげれば有用な存在でもある。現にここでもそうやって温度と湿度を管理して調整してるんだろ?」
「その通りです。」
発酵には適切な温度と適切な湿度が必要不可欠だ。例えるなら……夏場暑い日には物が腐りやすいっていうのと同じ原理だな。
「あう~?」
「大丈夫、私もわかんないから……。」
私とエルードの会話を聞いて首をかしげるノノの肩にポンと手を置いて、マームが言う。そんなに難しい話ではないんだが、二人にはまだちょっと難しかったかな。
「っと、じゃあそろそろ中を見せてもらってもいいか?」
「もちろんです。」
そうしてエルードが倉庫の扉に手をかけると、さっきの巨大な冷蔵庫同様に独りでに開き中の様相が露わになった。
「あの樽の中で作っているんです。」
エルードが指さした先には私の背丈の何倍もある大きな木製の樽のようなものがいくつか並んでいた。その大きな樽の横に立てかけてある梯子に登らせてもらって中をのぞいてみるとそこには発酵して赤茶色になりつつある固形物が……。
「おぉ……。」
「一口いかがですか?このままでは少し塩辛いかもしれませんが……。」
彼はその赤茶色の固形物をスプーンで掬いとると、私に差し出してきた。
「いただこう。」
私はそれを受け取り、迷いなく口へと運んだ。そして噛みしめると、日本が生み出したあの万能調味料の味が口いっぱいに広がった。
これは間違いなく醤油だ。間違いなく完成していると言ってもいいほど味に深みがあるが……これでまだ試作の段階なのだろうか。
「これで試作……?」
「はい、先ほどは迷わず食されておりましたが……こちらは味が良くても少々見た目が悪く、あまり人気が出ないと懸念されていて……。」
なるほど、エルードはこれをこのまま使おうって考えてるわけか。確かにこのままだとちょっと人気は出にくいかもしれないな。まぁ、彼が言っている通り見た目がちょっと……あれだからな。美味しいってことが分かれば人もつくんだろうが、何せまず最初に食べてもらうには美味しそうな見た目であることが大前提になってくる。
誰だって気持ち悪いものを好んで食べたりはしない。一部のゲテモノ好きをのぞいて……の話になるがな。
ただ、これがどうすれば人気が出るようになるのか……助言はできる。
「これを……売れるようにしたいのなら、一つ案がある。」
「本当ですか!?」
「ただし、条件がある。」
「聞きましょう。」
「定期的にそれを私に売ってほしい。ただそれだけだ。それができるなら教えよう。」
そう条件を出すとエルードは一瞬ポカンとした表情を浮かべ、一瞬間を開けてから口を開いた。
「………えっと、そ、それだけでいいんですか?」
「あぁ、これだけでいい。この条件を飲んでくれるか?」
「全然飲みます。こちらとしては、むしろそれだけでいいのならって想いです。」
よし、あっさり喰いついた。ここであんまりにもこちらに有益な条件を提示すると、拒否されてしまうかもしれないからな。
「よし、契約成立……だな。じゃあさっそくやってみせるから、きめの細かい布を持ってきてくれないか?」
「わかりました。すぐに準備します。」
こちらにペコリと一礼するとエルードは一目散に倉庫の外へと駆けて行った。そして私達だけが倉庫に取り残されると、カミルが樽の中をのぞき込みながら私に声をかけてきた。
「む~、のぉミノル。」
「ん?なんだ?」
「これが一体何になるというのじゃ?妾にはぐずぐずに腐った臓物にしか見えぬのじゃが……。」
「一番分かりやすい例だと……あれだな。ボルドに行ったときに買ったあの液体、覚えてるか?」
まだ使う機会がなくてインベントリに入りっぱなしだが……。後でエスニック料理を作るときにでも使おう。
「まさかあのくっさいやつになるのか!?」
「あれに近いものになるな。ただ臭くはない。ここも臭くないだろ?」
鼻をつまみながらカミルは言った。余程あの時の魚醤の匂いが嫌だったらしい。
「まぁ、見ててくれ。きっとこれからの料理のレパートリーを大幅に増やしてくれるものになるはずだからな。」
醤油があれば日本料理にも手を出せる。米も手に入ったことだし……作らない手はないな。
「そういえば……どちらであの調味料のことを知ったんです?アルマス様にも秘密にして作っていたんですがね。」
「いや、ただ前にそういう調味料を口にしたことがあってな。エルフの国ならもしかして……って思って聞いてみただけだ。」
本当の理由は少し違うが……こういう風に答えておけば差し支えないだろう。そして案の定、エルードは私の答えを聞いて納得したように頷いた。
「あぁ、なるほど……そういうことでしたか。差し支えなければいったいどんなものだったのか教えていただいても?」
「茶色くてモッタリとした固形物でしょっぱかった。」
つまりは味噌のことだ。
「ほぅほぅ……それは興味深いですね。私共が作っているのは……いや、言葉で話すよりも実際に見たほうが早いですね。」
そんな会話をしているうちに、また大きな倉庫の前についた。そこからはわずかに嗅いだことのあるどこか懐かしい香りが漂ってきていた。
「この中でそれを作っています。中は小さな精霊たちの動きを活発にさせるため温度を高めに……そして潤いを保っているんです。」
「小さな精霊?」
それってもしかして……麹のことを言っているのか?それだとしたら扱いは間違ってないが。もしくはそうじゃなくて、また本当に小さな精霊というやつがいるのか?正直異世界だからそういうのがいないとも限らないんだよな。
「はい、発酵を助けてくれる精霊がいるんですよ。肉眼では見えないですけどね。」
「なるほど……。」
エルードの言葉でその小さな精霊というのが麹であると確信した。どうやらエルフたちは麹とかそういう微生物の類を小さな精霊……と称するようだ。
「ふむ、発酵を助ける精霊なんかもいるのじゃな。聞いたことがないのぉ~。」
「でも発酵って……あれよね?要は腐らせるってことよね?」
「そういうことだ。腐るって聞けば悪く聞こえるが……発酵の具合を調整してあげれば有用な存在でもある。現にここでもそうやって温度と湿度を管理して調整してるんだろ?」
「その通りです。」
発酵には適切な温度と適切な湿度が必要不可欠だ。例えるなら……夏場暑い日には物が腐りやすいっていうのと同じ原理だな。
「あう~?」
「大丈夫、私もわかんないから……。」
私とエルードの会話を聞いて首をかしげるノノの肩にポンと手を置いて、マームが言う。そんなに難しい話ではないんだが、二人にはまだちょっと難しかったかな。
「っと、じゃあそろそろ中を見せてもらってもいいか?」
「もちろんです。」
そうしてエルードが倉庫の扉に手をかけると、さっきの巨大な冷蔵庫同様に独りでに開き中の様相が露わになった。
「あの樽の中で作っているんです。」
エルードが指さした先には私の背丈の何倍もある大きな木製の樽のようなものがいくつか並んでいた。その大きな樽の横に立てかけてある梯子に登らせてもらって中をのぞいてみるとそこには発酵して赤茶色になりつつある固形物が……。
「おぉ……。」
「一口いかがですか?このままでは少し塩辛いかもしれませんが……。」
彼はその赤茶色の固形物をスプーンで掬いとると、私に差し出してきた。
「いただこう。」
私はそれを受け取り、迷いなく口へと運んだ。そして噛みしめると、日本が生み出したあの万能調味料の味が口いっぱいに広がった。
これは間違いなく醤油だ。間違いなく完成していると言ってもいいほど味に深みがあるが……これでまだ試作の段階なのだろうか。
「これで試作……?」
「はい、先ほどは迷わず食されておりましたが……こちらは味が良くても少々見た目が悪く、あまり人気が出ないと懸念されていて……。」
なるほど、エルードはこれをこのまま使おうって考えてるわけか。確かにこのままだとちょっと人気は出にくいかもしれないな。まぁ、彼が言っている通り見た目がちょっと……あれだからな。美味しいってことが分かれば人もつくんだろうが、何せまず最初に食べてもらうには美味しそうな見た目であることが大前提になってくる。
誰だって気持ち悪いものを好んで食べたりはしない。一部のゲテモノ好きをのぞいて……の話になるがな。
ただ、これがどうすれば人気が出るようになるのか……助言はできる。
「これを……売れるようにしたいのなら、一つ案がある。」
「本当ですか!?」
「ただし、条件がある。」
「聞きましょう。」
「定期的にそれを私に売ってほしい。ただそれだけだ。それができるなら教えよう。」
そう条件を出すとエルードは一瞬ポカンとした表情を浮かべ、一瞬間を開けてから口を開いた。
「………えっと、そ、それだけでいいんですか?」
「あぁ、これだけでいい。この条件を飲んでくれるか?」
「全然飲みます。こちらとしては、むしろそれだけでいいのならって想いです。」
よし、あっさり喰いついた。ここであんまりにもこちらに有益な条件を提示すると、拒否されてしまうかもしれないからな。
「よし、契約成立……だな。じゃあさっそくやってみせるから、きめの細かい布を持ってきてくれないか?」
「わかりました。すぐに準備します。」
こちらにペコリと一礼するとエルードは一目散に倉庫の外へと駆けて行った。そして私達だけが倉庫に取り残されると、カミルが樽の中をのぞき込みながら私に声をかけてきた。
「む~、のぉミノル。」
「ん?なんだ?」
「これが一体何になるというのじゃ?妾にはぐずぐずに腐った臓物にしか見えぬのじゃが……。」
「一番分かりやすい例だと……あれだな。ボルドに行ったときに買ったあの液体、覚えてるか?」
まだ使う機会がなくてインベントリに入りっぱなしだが……。後でエスニック料理を作るときにでも使おう。
「まさかあのくっさいやつになるのか!?」
「あれに近いものになるな。ただ臭くはない。ここも臭くないだろ?」
鼻をつまみながらカミルは言った。余程あの時の魚醤の匂いが嫌だったらしい。
「まぁ、見ててくれ。きっとこれからの料理のレパートリーを大幅に増やしてくれるものになるはずだからな。」
醤油があれば日本料理にも手を出せる。米も手に入ったことだし……作らない手はないな。
1
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
家に住み着いている妖精に愚痴ったら、国が滅びました
猿喰 森繁
ファンタジー
精霊の加護なくして魔法は使えない。
私は、生まれながらにして、加護を受けることが出来なかった。
加護なしは、周りに不幸をもたらすと言われ、家族だけでなく、使用人たちからも虐げられていた。
王子からも婚約を破棄されてしまい、これからどうしたらいいのか、友人の屋敷妖精に愚痴ったら、隣の国に知り合いがいるということで、私は夜逃げをすることにした。
まさか、屋敷妖精の一声で、精霊の信頼がなくなり、国が滅ぶことになるとは、思いもしなかった。
この話は、カクヨム様にも投稿しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
異世界だろうがソロキャンだろう!?
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
仕事とプライベートの両方に押し潰されそうな毎日を過ごしていたサラリーマン、四万十 葦拿は知らんうちに異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたソロキャン経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
カクヨム様でも小説は公開しております。
あちらは先行配信しておりますのであらかじめご了承ください。
https://kakuyomu.jp/works/16817330655794984553
異世界のサバゲーマー 〜転移したおっさんは国を救うために『ミリマート』で現代兵器を購入して無双します〜
フユリカス
ファンタジー
アラサー独り身の坂本勇馬は、しがない会社員をしながらも、それなりに充実した日々を送っていた。
だが、趣味であるサバイバルゲーム――いわゆる『サバゲー』の最中に、穴へ落ちて異世界に飛ばされてしまう。
目を覚ました勇馬が慌てて愛用の電動ガンを確認すると……なんと『本物』に変わっているのだった!
呆然とする勇馬だったが、突然森の中に響き渡った悲鳴で我に返ると、銃を手に駆けだす。
そして、勇馬は本物化した89式小銃とM26手榴弾を使って獣をあっさりと倒し、女騎士を救うのだった。
すると――、
『ショップが開放されました!』
勇馬の目の前には、普段から利用している『ミリマート』というミリタリー系を扱うネットショップが突然現れたのだった。
だがその中身は、勇馬の知るものとは違う、本当の兵器を扱うショップなのだった――。
※作者は軍事知識がかなり薄いため、間違っていたりおかしなところがある場合があります。できる限り修正いたしますが、温かい目で読んでいただけると助かります!
隻腕のミーク ※近未来サイボーグ、SF技術を駆使し異世界のトラブルに立ち向かう
やまたけ
ファンタジー
左腕と左目に最先端の技術を組み込まれたサイボーグ、彼女の名は大島美玖。その下の名から親しい友人からは「ミーク」というあだ名で呼ばれていた。
彼女は西暦3000年は経過した地球にて、人類の愚かな所業により、破滅まで後一歩のところまで来ていた中、自身に備え付けられた最新鋭の武器を用いながら必死に抗い生き延びていた。だがその抵抗虚しく、大量の自動攻撃型ドローンの一斉攻撃に遭い絶命してしまう。
しかし死んだ筈の彼女は目を覚ます。するとそこは、これまで見た事の無い、魔法や魔物が存在する世界だった。
近未来サイボーグが異世界で様々なトラブルに巻き込まれながら、とある想いを捨てきれずも精一杯生きていく物語。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる