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第一章 転生そして成長
第71話 夜の国へようこそ
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まばゆい光に覆われて思わず目をつぶってしまったルア。そして次に目を開けた時、彼の前には信じられないような光景が広がっていた。
「ここって……。」
「どうやらあれで正解だったようだな。」
そう話すルアたちが立っていた場所は先ほどまでいたオアシスの砂の上ではなく、きっちりと整備された街道だった。その街道の先には……一行が目指していた夜の国のような場所が見えていた。
「ふむ、つまりあの仕掛けを動かせば魔法陣が発動しこの場所へと転移するわけか。」
そうロレットが先ほどの出来事を分析した。その時だった……。
「その通りで~っす☆」
「「「!?!?」」」
突然後ろから聞き覚えの無い声が聞こえ一行が振り返ると、そこには悪魔のような角を頭から生やした女の子が立っていた。
「お前は?」
「あ、申し遅れました!私、夜の国案内人を仰せつかってますインプのララって言いますっ☆」
そのインプはララと名乗り、一行へと向けてパチンとウインクをして見せた。
「よ、夜の国案内人?」
「はいっ!!皆さんのように、初めてこの場所に来た人達が危な~いサキュバスさん達に食べられないように、安全に案内をするのが私の仕事なんです☆」
軽く自己紹介を終えると、ララは一行にあることを問いかけた。
「それで……皆さんは何を求めてここに?やっぱり極上の快楽ですか?」
くすくすと笑いながらそう問いかけてきたララに、ロレットは首を横に振った。
「生憎そんなものに興味はない。我らが確かめに来たのは原初の吸血鬼……とやらのことだ。」
ロレットか放った言葉に含まれていた原初の吸血鬼……というワードを聞いたララは僅かだがピクンと体を反応させる。それを東雲は見逃していなかった。
「……お前、ララと言ったな。どうやら原初の吸血鬼について何か知っているようだが……妾達に教えてはくれんか?」
「ふぇっ!?な、なんでそんなこと……。」
「くくくくく、昔から言葉に対する反応で相手の心を見破るのは得意でな。」
くつくつと東雲はルアの頭の上で笑うと、観念したようにララは話し始めた。
「う~……じゃあ黙ってても無駄ですね。皆様が探している原初の吸血鬼……という御方は確かにいらっしゃいます。」
「本当かっ!!なら早速案内を…………。」
ロレットが案内を頼もうとすると、ララは首を横に振った。
「無理なんです、私程度の下級淫魔じゃお目通りすることも許されてないんです。」
「ほぅ、ならばその原初の吸血鬼と繋がりがある人物のところまで案内してくれるか?」
「それならできないこともないですけど……会ってくれるかはわかりませんよ?」
「それでも良い。案内してくれ。」
「……わかりました。では四名様ご案内させていただきま~す。しっかりと私の後ろをついてきて下さいね?」
そしてララに案内されながら一行は遂に夜の国へと足を踏み入れた。
◇
場所は変わって夜の国にある大きな館にて…………。
その館には一人の少女が住んでいた。
ふとした拍子に少女はベッドから起き上がり、窓から夜の国の入り口の方を眺め始めた。
「…………強い気配が三人。」
少女がポツリとそうこぼすと、部屋のドアが何者かによってノックされた。
「ミリア様……少々お話が…………。」
「入っていいよロザリィ。」
そして少女の許可を得て、中へと入ってきたのはロザリィという名のサキュバスだった。
「失礼します。本日の来訪者についてお話が……。」
「わかってるよ。とても強い力を持っているあの子達のことだろう?」
「はい。如何なさいますか?」
ロザリィは少女に向かって膝をつきながら、そう問いかけた。
すると、少女は……ニヤリと口角を吊り上げる。その拍子に口元から鋭く、長い牙が顔を出した。
「あはははっ♪どうしようねぇ、早く食べちゃいたい気持ちもあるけど……でも、しばらく体を動かしてなかったし……せっかくだからあの子達に食事前の運動を手伝ってもらおうかな。」
「わかりました。では……こちらで手配をしておきます。」
「うん、頼むよロザリィ。」
「お任せください。それでは……失礼致します。」
ペコリとロザリィは少女に一礼すると、音を立てないように扉を閉めて去っていった。
そして一人になった少女は部屋の中で笑い始めた。
「あはは……あははははは♪君達はどんな味がするのかなぁ~。願わくば、天使より美味しいことを願うよ。あははははははははっ♪」
「ここって……。」
「どうやらあれで正解だったようだな。」
そう話すルアたちが立っていた場所は先ほどまでいたオアシスの砂の上ではなく、きっちりと整備された街道だった。その街道の先には……一行が目指していた夜の国のような場所が見えていた。
「ふむ、つまりあの仕掛けを動かせば魔法陣が発動しこの場所へと転移するわけか。」
そうロレットが先ほどの出来事を分析した。その時だった……。
「その通りで~っす☆」
「「「!?!?」」」
突然後ろから聞き覚えの無い声が聞こえ一行が振り返ると、そこには悪魔のような角を頭から生やした女の子が立っていた。
「お前は?」
「あ、申し遅れました!私、夜の国案内人を仰せつかってますインプのララって言いますっ☆」
そのインプはララと名乗り、一行へと向けてパチンとウインクをして見せた。
「よ、夜の国案内人?」
「はいっ!!皆さんのように、初めてこの場所に来た人達が危な~いサキュバスさん達に食べられないように、安全に案内をするのが私の仕事なんです☆」
軽く自己紹介を終えると、ララは一行にあることを問いかけた。
「それで……皆さんは何を求めてここに?やっぱり極上の快楽ですか?」
くすくすと笑いながらそう問いかけてきたララに、ロレットは首を横に振った。
「生憎そんなものに興味はない。我らが確かめに来たのは原初の吸血鬼……とやらのことだ。」
ロレットか放った言葉に含まれていた原初の吸血鬼……というワードを聞いたララは僅かだがピクンと体を反応させる。それを東雲は見逃していなかった。
「……お前、ララと言ったな。どうやら原初の吸血鬼について何か知っているようだが……妾達に教えてはくれんか?」
「ふぇっ!?な、なんでそんなこと……。」
「くくくくく、昔から言葉に対する反応で相手の心を見破るのは得意でな。」
くつくつと東雲はルアの頭の上で笑うと、観念したようにララは話し始めた。
「う~……じゃあ黙ってても無駄ですね。皆様が探している原初の吸血鬼……という御方は確かにいらっしゃいます。」
「本当かっ!!なら早速案内を…………。」
ロレットが案内を頼もうとすると、ララは首を横に振った。
「無理なんです、私程度の下級淫魔じゃお目通りすることも許されてないんです。」
「ほぅ、ならばその原初の吸血鬼と繋がりがある人物のところまで案内してくれるか?」
「それならできないこともないですけど……会ってくれるかはわかりませんよ?」
「それでも良い。案内してくれ。」
「……わかりました。では四名様ご案内させていただきま~す。しっかりと私の後ろをついてきて下さいね?」
そしてララに案内されながら一行は遂に夜の国へと足を踏み入れた。
◇
場所は変わって夜の国にある大きな館にて…………。
その館には一人の少女が住んでいた。
ふとした拍子に少女はベッドから起き上がり、窓から夜の国の入り口の方を眺め始めた。
「…………強い気配が三人。」
少女がポツリとそうこぼすと、部屋のドアが何者かによってノックされた。
「ミリア様……少々お話が…………。」
「入っていいよロザリィ。」
そして少女の許可を得て、中へと入ってきたのはロザリィという名のサキュバスだった。
「失礼します。本日の来訪者についてお話が……。」
「わかってるよ。とても強い力を持っているあの子達のことだろう?」
「はい。如何なさいますか?」
ロザリィは少女に向かって膝をつきながら、そう問いかけた。
すると、少女は……ニヤリと口角を吊り上げる。その拍子に口元から鋭く、長い牙が顔を出した。
「あはははっ♪どうしようねぇ、早く食べちゃいたい気持ちもあるけど……でも、しばらく体を動かしてなかったし……せっかくだからあの子達に食事前の運動を手伝ってもらおうかな。」
「わかりました。では……こちらで手配をしておきます。」
「うん、頼むよロザリィ。」
「お任せください。それでは……失礼致します。」
ペコリとロザリィは少女に一礼すると、音を立てないように扉を閉めて去っていった。
そして一人になった少女は部屋の中で笑い始めた。
「あはは……あははははは♪君達はどんな味がするのかなぁ~。願わくば、天使より美味しいことを願うよ。あははははははははっ♪」
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