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第四章
協力関係
しおりを挟む「国王を玉座から引きずり下ろすって、まさか謀反を起こす気か!?」
「あぁその通りだ。むしろ普通だと思うがね?洗脳という卑劣な手段を用いて、人々を操っている時点で国王として終わっていると私は思う。」
「私は別にいいよ~?協力する。どっちみち戦争を引き起こされちゃう前に何か起こさないとっては思ってたしね?」
「私も協力する。このままじゃ国の存亡に関わってきそうだから。」
やはり女性二人は決断が早い。エートリヒが話を切り出して、すぐに協力することを決めた。後は男の方だが……。
「お、俺だって協力するさ!!」
みんなの目線が集中し恥ずかしかったのか、ルーカスなる男は焦ったように言った。
「それで、オーナルフ。さっきからそこにいる方は?」
セレナという女性がエートリヒに俺のことを尋ねた。
「あぁ、彼がこの謀反の考案者で、君達の洗脳を解いた恩人だ。こっちに来て自己紹介をしてくれるかね?」
「わかりました。」
エートリヒに促され、彼らの近くに歩み寄り自己紹介を始めた。
「ヒイラギです。よろしくお願いします。」
ペコリと一礼して簡潔に自己紹介を終える。
「ルーカス・ヴェチアだ。よろしく頼む。さっきは洗脳から解いてくれて助かった、感謝する。」
「ルシア・マクミランだよ。さっきはありがとね?」
「セレナ・カトルよ。お礼を言うわ、ありがとう。」
そしてエートリヒが呼んだ三人も自己紹介を終えた。
「自己紹介も終えたところで、別の部屋で今後について少し話し合うとしよう。ちょうどさっきの茶菓子が丸々残っていたはずだからな。」
「お茶菓子なんて用意してくれたの!?オーナルフ気が利くね~。」
「私が用意したわけではない、彼の手作りだそうだ。」
「えっ!?キミ……お菓子作れるの?」
ルシアは目を輝かせながらそう問いかけてきた。もしかしてお菓子が好きなのだろうか?
「人並みには作れます。」
「ふえぇ~、凄いじゃん!!期待してるからね!!」
そして俺達は部屋を移動し、今後の動きについて打ち合わせを始めた。
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