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第四章
国王と死の女神の関連性
しおりを挟むひたすらシアとメリッサの二人に料理を食べさせてもらい、楽しい夕食は幕を閉じた。
「じゃあアタイ達は、メリッサの体洗ってくるよ。」
「あぁ頼んだ。」
「からだ…あらう?」
「そうよ~、温かい水で体をきれいにするのよ~。」
ドーナとランの二人は、メリッサをシャワールームへ連れていった。
「シアも行く~!!」
メリッサばっかりズルいと思ったのか、シアも三人の後に続いてシャワールームへと向かっていった。
ドーナ達がシャワーで体を洗っている間に、今日わかったことをリリン達に報告することにした。
「今日の報告だが、この国の現国王が洗脳魔法を使えるかもしれない……ってことがわかった。」
「洗脳魔法とな?」
「あぁ、100年前……謀反を率いていた奴がそれの使い手だったらしい。」
「ずいぶん厄介な魔法ね。」
「それと……100年前には、もう死の女神を信仰する輩も少なからずいたらしい。」
その報告にリリンとシンの表情が一層険しくなった。
「ずいぶん歴史が古いわねアイツら。」
「うむ。」
「これはあくまでも俺の予想だが、100年前の国王への謀反にも、死の女神が関わっていると思っている。」
狡猾なあいつらのことだ。謀反に関わっていても何もおかしくない。
「そうね、その可能性は考えておいた方が良さそう。」
「だが、もしそうだとしたら……。」
「あぁ、今の国王もあっちの味方の可能性がとても高い。」
その答えは、近々あっちの方から答えてくれると思うがな。
こっちに来て今日で2日目……。もし、あっちが何らかの方法で俺たちの存在を知って、何かを仕掛けてくるとしたら……もうそろそろのはずだ。
「もし、この国の王が死の女神の仲間だったら……今回ももう先手を打たれてるってことよね。」
「そうなるな。」
「ではどうするのだ?もしも国王がやつらの仲間ならば、手の打ちようがないのではないか?」
「そうでもないさ、国王を失脚させればいい。」
「言うのは簡単ね…。何か方法はあるの?」
「作戦はあるにはあるが……。まず人探しから始めないとな。」
「人探し…とな?」
「あぁ、例の謀反を起こされた、国王の子孫を探すんだ。」
ミクモからもバフォメットからも、謀反を起こされた国王の家族が処刑されたっていう話は聞いてない。
その辺りは、まず人脈の広いミルタさんあたりに聞いてみるのが、一番手っ取り早そうだな。
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