80 / 100
5章 合法ロリBBAエルフ
第80話 海産物の町ウミウシ
しおりを挟む
教会から帰った後、宿の自室で落ち着いて考えてみたが、あの教会に子どもたちを預けるのは無しだと判断した。
現状でも運営が厳しそうな教会に、「自分たちの子どもを追加で面倒みろ」、と言うのは酷だと思ったからだ。
運営が厳しいならお金を渡せばいいんじゃないか?
とは、もちろん考えた。
例えば、教会に大量の寄付金を渡したとしよう。今後10年分の資金、子どもたちが大きくなるまでの運営資金だ。
これで一瞬は解決するかもしれない。
でも、その運営資金を誰かに持ち逃げされたら終わりだし、その金銭が原因で強盗にでも入られたら目覚めが悪いなんてもんじゃない。
それに、このアイデアは攻略さんのアドバイスにあった〈自立〉という言葉には当てはまらないように感じた。
攻略さんのアドバイスはこうだ。
----------------------------------------------------------------------
子どもたちが自立して生きていける環境を整えてください。
----------------------------------------------------------------------
改めて確認すると、やはり、教会に預けて、はいよろしく、というのは違う気がした。
ただ、教会に子どもたちを預けないにしても、ゴリシスターさんとは何か協力できるのではないか、とは思う。
お互いがwin-winになるようなアイデアを出せればいいのだが……
う~む……難しい問題だ……
そんなこんなで、オレはまた頭を悩ませながら、日々を過ごすことになる。
♢♦♢
それから1週間ほど、みんなで子どもたちの世話をしつつ、モンスターの討伐を交代で行う、という生活を続けていると、痺れを切らしたのか、攻略さんから新しいアドバイスが表示された。
--------------------------------------------------------------------------------------------
海産物の町ウミウシに赴き、そこで子どもたちの自立について考えてください。
--------------------------------------------------------------------------------------------
か、考えてください?またしても具体性がない抽象的なアドバイスだった。
でも、今までのアドバイスを思い出してみると、攻略さんはどこどこに行け、とは言っても、そこで何をしろ、とまでは指定しないことも多い。
『答えは教えてくれないってことですね。わかりましたよ。アドバイス通り、ウミウシに行ってみます。それでいいんですよね?』
『……』
心の中で攻略さんに話しかけるが、特に返答はない。
まさか、海辺の町に行って頭をリフレッシュしたら良いアイデアくらい浮かぶだろ?なんて意味じゃないよな?
そんなわけないか、と一人ツッコミしてから、みんなにウミウシに行かないかと提案しに向かう。
みんなは最初、「突然なんで?」という反応だったが、「海見てみたくない?」と聞いてみたら乗り気な子が何人かいて、無事この提案は受け入れられることとなった。
ということで、明日は海産物の町ウミウシへ出発だ。
♢♦♢
オレたちは今、全員で海辺の町の入口に立っている。
町の入口には木製の門、というか、ただの丸太の木枠が立っていて、その木枠の上部には、町の名前が記されていた。
------------------------
海産物の町ウミウシ
------------------------
オレたちは、貿易の町ガルガントナから3時間ほど馬車で揺られてウミウシまで到着し、町の入口に降り立ったところだった。
ここからは町全体を眺めることができ、町の入口から海辺の入り江に向かって下り坂になっている。
入り江には漁船がいくつも並んでいて、ここが漁師の町だということを想像させた。
下り坂の途中には、壁を白、屋根を青色に塗った家が立ち並び、海の青とあいまって美しい町だという印象を受けた。
ふむふむ、良い町だね、んで、ここで何を考えろと?
頭を悩ませていると、
「ソフィアねぇちゃん!またボクたちのこと浮かしてよ!」
キッカが楽しそうにそんなことを言い出した。
「いいわよ!」
とソフィアが答え、トトとキッカがフワフワと宙に浮く。
「わぁーい!」
ソフィアが2人を浮かせたまま、下り坂をくだっていく。
「ステラねぇちゃん、今度試したい料理があるんだけど」
「いいですよ、一緒に作りましょうね」
カイリとステラは料理について話しながら、歩き出す。
「ユーカ、本を読みながら歩くのは危ないですよ。ほら、手を繋いで」
「はぁーい」
言いながらユーカがステラの手を取るが本を読むのはやめない。
「ママ!パパ!早く行こう!」
ノアールがリリィとオレの手を握って引っ張ってくる。
「ゆっくり行きましょうね、ノアール」
リリィが優しく諭すように言う。
ノアールはリリィのことをママ、オレのことをパパ、と呼ぶようになった。
ノアール曰く、リリィがノアールのお母さんに似ているから、らしい。美人なお母さんだったようだ。
ちなみに、オレはお父さんに似てるわけじゃないらしいが、
「ママの旦那さんだからパパだね!」ということで、にぃにからパパに昇格した。
個人的には、にぃにも気に入っていたが、ママ、パパと呼ばれて、リリィが照れたり、嬉しそうにしたりするのが可愛くて、すんなり受け入れてしまった。
そんな単純人間なオレの横をティナが歩いている。
仏頂面だった、どうしたんだろう?
「ん~?子どもたちを取られたみたいでイヤだった?」
仏頂面の原因を想像し、質問してみる。
「……なんでそんなこと言うのじゃ」
さらにムスっとした。図星だったらしい。
「ははは、ごめんごめん。ちょっと意地悪だったかな」
「……わしは、子どもたちが幸せならよい。じゃが…正直おもしろくないとも思ってしまうのじゃ」
「ティナねぇねも大好きだよ!」
ノアールがティナに抱きついて手を引いて歩いていく。
「おぉ!そうかそうか!可愛いやつじゃのう!」
ティナの表情はニッコニコになりご機嫌になった。
意外とちょろいのかもしれないな…
♢
オレたちはウミウシの町を見て回りながら、そのまま港までやってきた。
小さな漁港という感じだ。大小様々な船が20隻あるかないかくらいの数、係留されている。
お昼頃なので、ちょうど漁から帰ってきたところなのか、何隻かの船からは魚や貝を運び出す漁師たちの姿を見ることができた。
「オレたちの村も、漁をしてたんだ……」
カイリがその様子を悲しそうに見ている。
他の子たちを見ると、みんなツラそうな顔をしていた。村でのことを思い出しているのだろう。
「もう、漁を見るのはイヤか?」
カイリはぶんぶんと首を横に振る。
「オレ、とうちゃんみたいな漁師になりたい」
涙を拭いて強い目で漁船の方を見る。
「そっか、カイリは立派な男だ」
オレはカイリの肩に手を置いてそう言った。
頭を撫でるのは違う、こいつはもう一人前の心を持っている。そう感じた。
いつのまにか、カイリ以外も悲しい顔をやめ、グッと漁師たちを眺めるようになった。
子どもたちは、しばらくそこから離れようとせず、なにかを決意したような顔で静かに漁師たちの様子を眺めていた。
現状でも運営が厳しそうな教会に、「自分たちの子どもを追加で面倒みろ」、と言うのは酷だと思ったからだ。
運営が厳しいならお金を渡せばいいんじゃないか?
とは、もちろん考えた。
例えば、教会に大量の寄付金を渡したとしよう。今後10年分の資金、子どもたちが大きくなるまでの運営資金だ。
これで一瞬は解決するかもしれない。
でも、その運営資金を誰かに持ち逃げされたら終わりだし、その金銭が原因で強盗にでも入られたら目覚めが悪いなんてもんじゃない。
それに、このアイデアは攻略さんのアドバイスにあった〈自立〉という言葉には当てはまらないように感じた。
攻略さんのアドバイスはこうだ。
----------------------------------------------------------------------
子どもたちが自立して生きていける環境を整えてください。
----------------------------------------------------------------------
改めて確認すると、やはり、教会に預けて、はいよろしく、というのは違う気がした。
ただ、教会に子どもたちを預けないにしても、ゴリシスターさんとは何か協力できるのではないか、とは思う。
お互いがwin-winになるようなアイデアを出せればいいのだが……
う~む……難しい問題だ……
そんなこんなで、オレはまた頭を悩ませながら、日々を過ごすことになる。
♢♦♢
それから1週間ほど、みんなで子どもたちの世話をしつつ、モンスターの討伐を交代で行う、という生活を続けていると、痺れを切らしたのか、攻略さんから新しいアドバイスが表示された。
--------------------------------------------------------------------------------------------
海産物の町ウミウシに赴き、そこで子どもたちの自立について考えてください。
--------------------------------------------------------------------------------------------
か、考えてください?またしても具体性がない抽象的なアドバイスだった。
でも、今までのアドバイスを思い出してみると、攻略さんはどこどこに行け、とは言っても、そこで何をしろ、とまでは指定しないことも多い。
『答えは教えてくれないってことですね。わかりましたよ。アドバイス通り、ウミウシに行ってみます。それでいいんですよね?』
『……』
心の中で攻略さんに話しかけるが、特に返答はない。
まさか、海辺の町に行って頭をリフレッシュしたら良いアイデアくらい浮かぶだろ?なんて意味じゃないよな?
そんなわけないか、と一人ツッコミしてから、みんなにウミウシに行かないかと提案しに向かう。
みんなは最初、「突然なんで?」という反応だったが、「海見てみたくない?」と聞いてみたら乗り気な子が何人かいて、無事この提案は受け入れられることとなった。
ということで、明日は海産物の町ウミウシへ出発だ。
♢♦♢
オレたちは今、全員で海辺の町の入口に立っている。
町の入口には木製の門、というか、ただの丸太の木枠が立っていて、その木枠の上部には、町の名前が記されていた。
------------------------
海産物の町ウミウシ
------------------------
オレたちは、貿易の町ガルガントナから3時間ほど馬車で揺られてウミウシまで到着し、町の入口に降り立ったところだった。
ここからは町全体を眺めることができ、町の入口から海辺の入り江に向かって下り坂になっている。
入り江には漁船がいくつも並んでいて、ここが漁師の町だということを想像させた。
下り坂の途中には、壁を白、屋根を青色に塗った家が立ち並び、海の青とあいまって美しい町だという印象を受けた。
ふむふむ、良い町だね、んで、ここで何を考えろと?
頭を悩ませていると、
「ソフィアねぇちゃん!またボクたちのこと浮かしてよ!」
キッカが楽しそうにそんなことを言い出した。
「いいわよ!」
とソフィアが答え、トトとキッカがフワフワと宙に浮く。
「わぁーい!」
ソフィアが2人を浮かせたまま、下り坂をくだっていく。
「ステラねぇちゃん、今度試したい料理があるんだけど」
「いいですよ、一緒に作りましょうね」
カイリとステラは料理について話しながら、歩き出す。
「ユーカ、本を読みながら歩くのは危ないですよ。ほら、手を繋いで」
「はぁーい」
言いながらユーカがステラの手を取るが本を読むのはやめない。
「ママ!パパ!早く行こう!」
ノアールがリリィとオレの手を握って引っ張ってくる。
「ゆっくり行きましょうね、ノアール」
リリィが優しく諭すように言う。
ノアールはリリィのことをママ、オレのことをパパ、と呼ぶようになった。
ノアール曰く、リリィがノアールのお母さんに似ているから、らしい。美人なお母さんだったようだ。
ちなみに、オレはお父さんに似てるわけじゃないらしいが、
「ママの旦那さんだからパパだね!」ということで、にぃにからパパに昇格した。
個人的には、にぃにも気に入っていたが、ママ、パパと呼ばれて、リリィが照れたり、嬉しそうにしたりするのが可愛くて、すんなり受け入れてしまった。
そんな単純人間なオレの横をティナが歩いている。
仏頂面だった、どうしたんだろう?
「ん~?子どもたちを取られたみたいでイヤだった?」
仏頂面の原因を想像し、質問してみる。
「……なんでそんなこと言うのじゃ」
さらにムスっとした。図星だったらしい。
「ははは、ごめんごめん。ちょっと意地悪だったかな」
「……わしは、子どもたちが幸せならよい。じゃが…正直おもしろくないとも思ってしまうのじゃ」
「ティナねぇねも大好きだよ!」
ノアールがティナに抱きついて手を引いて歩いていく。
「おぉ!そうかそうか!可愛いやつじゃのう!」
ティナの表情はニッコニコになりご機嫌になった。
意外とちょろいのかもしれないな…
♢
オレたちはウミウシの町を見て回りながら、そのまま港までやってきた。
小さな漁港という感じだ。大小様々な船が20隻あるかないかくらいの数、係留されている。
お昼頃なので、ちょうど漁から帰ってきたところなのか、何隻かの船からは魚や貝を運び出す漁師たちの姿を見ることができた。
「オレたちの村も、漁をしてたんだ……」
カイリがその様子を悲しそうに見ている。
他の子たちを見ると、みんなツラそうな顔をしていた。村でのことを思い出しているのだろう。
「もう、漁を見るのはイヤか?」
カイリはぶんぶんと首を横に振る。
「オレ、とうちゃんみたいな漁師になりたい」
涙を拭いて強い目で漁船の方を見る。
「そっか、カイリは立派な男だ」
オレはカイリの肩に手を置いてそう言った。
頭を撫でるのは違う、こいつはもう一人前の心を持っている。そう感じた。
いつのまにか、カイリ以外も悲しい顔をやめ、グッと漁師たちを眺めるようになった。
子どもたちは、しばらくそこから離れようとせず、なにかを決意したような顔で静かに漁師たちの様子を眺めていた。
104
お気に入りに追加
715
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる