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3章 白髪クソガキ魔女っ娘
第30話 ロリ魔法使いの魔法勉強会
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3人で連携をとれるようになって、ベアウルフを毎日15匹くらい安定して狩れるようになったころ、オレたちはかなり打ち解けることが出来ていた。
ソフィアは悪態をつくこともほとんどなくなり、素直にお礼を言えるようになった。
リリィもソフィアに対して難しい顔をすることは無くなり、ちゃんと連携を意識してくれている。それに、なんだかお姉さんのような立ち位置になりつつあった。
お昼を食べ終わったところ、
「ほら、ソフィア、口についてますよ」
と言いながら、ハンカチでソフィアの口を拭うリリィ。
「んんっ、ありがと、リリィ」
こんな具合だ。
あ、それにリリィの方から呼び方を変えてもいいよと、
「リリアーナじゃなく、リリィと呼んでください」と申し出てくれた。
ソフィアに、それとなく、
「リリィって呼び方は仲良しにしか許してないんだよ?」
と伝えると満面の笑みで嬉しそうにしてくれたのはいい思い出だ。
2人が仲良くなってオレは大満足だ。
そんなソフィアの今の攻略状況は、
-----------------------------
ソフィア・アメジスト
好感度
81/100
-----------------------------
だ。オレは大満足だ。
大満足なんだな、はぁはぁ。
「ところで、ソフィア」
「ん?なぁに?」
モンスター討伐の帰り道に話しかける。
「オレ、雷魔法以外も使えるようになりたいんだけど、教えてもらうことって出来ないかな?」
「う~ん…教えることはできるけど、その属性と相性が悪いと、勉強しても無駄になるわよ?」
「んー、まぁ、無理なら無理で大丈夫だよ」
とは言うが、オレは転生するとき〈初級魔法適正〉のスキルを取得している。だから、初級魔法までならどんな属性でも大丈夫だろう。
「ちょっとやりたいことがあるんだよね」
「ふーん?で、なにを覚えたいの?」
「お湯を出す魔法ってあるかな?あとアイテムボックスは覚えたいな」
「お湯?そんな魔法ないと思うわ」
「あ、そうなんだ?」
てっきりあるもんだと思っていた。
「魔法でお湯を作るとしたら、ウォーターで水を出してから、ファイアであっためる感じになるわね」
「なるほど、じゃあ、その2つを覚えたい」
「わかったわ。なら、明日から討伐は早めに切り上げて魔法の勉強をしましょう」
「うん!お願いします!リリィもそれでいいかな?」
「はい、大丈夫です」
「あ…でも、リリィは攻撃魔法は無理だと思うわ。治癒魔術師は、そういうものだから…」
「はい、存じています。教会でも同じことを教えられました。回復魔法を覚える代わりに、攻撃魔法は使えなくなる、というのが常識のようです」
「へー、そうなんだ。じゃあ悪いけど、リリィは同席だけしてくれるかな?」
「はい、身の回りのことをさせていただきますね」
「あっ!でもアイテムボックスは攻撃魔法の分類じゃないから、2人とも覚えれる可能性はあるわよ!初級魔法よりは難しいけどね!」
「そうなんだ!じゃあ、ウォーターとファイアの勉強のあとは、アイテムボックスの勉強を2人にお願いします!」
「わかったわ!任せなさい!」
次の日から、ソフィア先生による魔法の勉強会が始まった。
ベアウルフを5匹ほど倒したら討伐を切り上げて、オレたちの宿に集まる。暗くなるまで勉強してから、オレたちの宿で食事をとって解散、という流れだ。
ソフィアは教え方がとても上手く、座学ではわかりやすい言葉に置き換えて説明してくれて、実演ではイメージを図に描いて示してくれた。
本屋で買った教本の著者にソフィアの爪を煎じて飲ませてやりたい。それくらいわかりやすかった。
教本を一人で読んだときは、わけがわからなすぎて、勉強嫌いなオレは気が狂いそうだったのだが、ソフィア先生の勉強会はわかりやすいので、ちゃんとついていけている。
ま、ソフィアっていうロリっ子美少女に教えてもらえるっていう状況で、やる気マックスになってるのもあるだろうが。
カキカキ
「ん~、そこはね。こうよ」
ソフィア先生の教えてくれたことを自分なりにメモしていると、ソフィアが近づいてきて、ペンを奪って修正してくれた。
すごく近い。隣のソフィアは左手でキレイな白髪をおさえながら、右手で魔法陣を描いている。
「…スゥゥゥ」
いい匂いがした…へへ…
「…なに、見てるのよ?」
「え?えーっと…かわいいなと思って…」
匂いを嗅いでおりました。とても甘美でござった、ぐへへ。とは言えるはずもなく、テキトーに誤魔化すオレ。
「ふ、ふんっ!あいかわらず変態なんだから!」
ツンデレのソフィア。
「ライ様は変態です…」
ジト目のリリィ。
「そんな!?」
もしかしたら、リリィにはオレの行為がバレていたのかもしれない。こわかったので、リリィに確認するのはやめておいた。
こんなトラブル?もあったが、毎日の魔法勉強会はソフィアとの仲も深まることとなり、とても有意義な時間を過ごすことができたのだった。
ソフィアは悪態をつくこともほとんどなくなり、素直にお礼を言えるようになった。
リリィもソフィアに対して難しい顔をすることは無くなり、ちゃんと連携を意識してくれている。それに、なんだかお姉さんのような立ち位置になりつつあった。
お昼を食べ終わったところ、
「ほら、ソフィア、口についてますよ」
と言いながら、ハンカチでソフィアの口を拭うリリィ。
「んんっ、ありがと、リリィ」
こんな具合だ。
あ、それにリリィの方から呼び方を変えてもいいよと、
「リリアーナじゃなく、リリィと呼んでください」と申し出てくれた。
ソフィアに、それとなく、
「リリィって呼び方は仲良しにしか許してないんだよ?」
と伝えると満面の笑みで嬉しそうにしてくれたのはいい思い出だ。
2人が仲良くなってオレは大満足だ。
そんなソフィアの今の攻略状況は、
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ソフィア・アメジスト
好感度
81/100
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だ。オレは大満足だ。
大満足なんだな、はぁはぁ。
「ところで、ソフィア」
「ん?なぁに?」
モンスター討伐の帰り道に話しかける。
「オレ、雷魔法以外も使えるようになりたいんだけど、教えてもらうことって出来ないかな?」
「う~ん…教えることはできるけど、その属性と相性が悪いと、勉強しても無駄になるわよ?」
「んー、まぁ、無理なら無理で大丈夫だよ」
とは言うが、オレは転生するとき〈初級魔法適正〉のスキルを取得している。だから、初級魔法までならどんな属性でも大丈夫だろう。
「ちょっとやりたいことがあるんだよね」
「ふーん?で、なにを覚えたいの?」
「お湯を出す魔法ってあるかな?あとアイテムボックスは覚えたいな」
「お湯?そんな魔法ないと思うわ」
「あ、そうなんだ?」
てっきりあるもんだと思っていた。
「魔法でお湯を作るとしたら、ウォーターで水を出してから、ファイアであっためる感じになるわね」
「なるほど、じゃあ、その2つを覚えたい」
「わかったわ。なら、明日から討伐は早めに切り上げて魔法の勉強をしましょう」
「うん!お願いします!リリィもそれでいいかな?」
「はい、大丈夫です」
「あ…でも、リリィは攻撃魔法は無理だと思うわ。治癒魔術師は、そういうものだから…」
「はい、存じています。教会でも同じことを教えられました。回復魔法を覚える代わりに、攻撃魔法は使えなくなる、というのが常識のようです」
「へー、そうなんだ。じゃあ悪いけど、リリィは同席だけしてくれるかな?」
「はい、身の回りのことをさせていただきますね」
「あっ!でもアイテムボックスは攻撃魔法の分類じゃないから、2人とも覚えれる可能性はあるわよ!初級魔法よりは難しいけどね!」
「そうなんだ!じゃあ、ウォーターとファイアの勉強のあとは、アイテムボックスの勉強を2人にお願いします!」
「わかったわ!任せなさい!」
次の日から、ソフィア先生による魔法の勉強会が始まった。
ベアウルフを5匹ほど倒したら討伐を切り上げて、オレたちの宿に集まる。暗くなるまで勉強してから、オレたちの宿で食事をとって解散、という流れだ。
ソフィアは教え方がとても上手く、座学ではわかりやすい言葉に置き換えて説明してくれて、実演ではイメージを図に描いて示してくれた。
本屋で買った教本の著者にソフィアの爪を煎じて飲ませてやりたい。それくらいわかりやすかった。
教本を一人で読んだときは、わけがわからなすぎて、勉強嫌いなオレは気が狂いそうだったのだが、ソフィア先生の勉強会はわかりやすいので、ちゃんとついていけている。
ま、ソフィアっていうロリっ子美少女に教えてもらえるっていう状況で、やる気マックスになってるのもあるだろうが。
カキカキ
「ん~、そこはね。こうよ」
ソフィア先生の教えてくれたことを自分なりにメモしていると、ソフィアが近づいてきて、ペンを奪って修正してくれた。
すごく近い。隣のソフィアは左手でキレイな白髪をおさえながら、右手で魔法陣を描いている。
「…スゥゥゥ」
いい匂いがした…へへ…
「…なに、見てるのよ?」
「え?えーっと…かわいいなと思って…」
匂いを嗅いでおりました。とても甘美でござった、ぐへへ。とは言えるはずもなく、テキトーに誤魔化すオレ。
「ふ、ふんっ!あいかわらず変態なんだから!」
ツンデレのソフィア。
「ライ様は変態です…」
ジト目のリリィ。
「そんな!?」
もしかしたら、リリィにはオレの行為がバレていたのかもしれない。こわかったので、リリィに確認するのはやめておいた。
こんなトラブル?もあったが、毎日の魔法勉強会はソフィアとの仲も深まることとなり、とても有意義な時間を過ごすことができたのだった。
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